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助産師って知ってますか?①開業権のある国家資格

まずはじめに、
助産師の知名度がマイナーすぎる話から。
助産師と聞いてぴーんとわかるひとって世の中にどれくらいいるのだろう?

お産をした女性だったら赤ちゃんを取り上げてくれたひと、とか。

産婦人科で白衣を着ていても看護師と区別つかない施設も多い。

医師の数33万人
就業看護師81万人
に対し、
就業助産師2.5万人くらいである。

医師に医師法があるのと同じく、保健師助産師看護師法という法律に定められた国家資格。そして、
医師と助産師のみに開業権がある。正常分娩を単独で取り扱うことができるのです。

助産師が開業する施設が助産所、
助産院という名前のところもあります。
ここで産む人の割合は全分娩の0.7%、
つまり99%が病院や診療所でのお産。確か昭和40年代に自宅分娩から施設分娩の割合が逆転して9割を超えたと記憶しています。

助産所の中には分娩を取り扱う所と、
取り扱わない所(育児相談や母乳マッサージなど)、
施設を持つ所と出張のみの開業助産師がいます。

分娩を扱う助産所がない県もあります。
病院の産婦人科でさえ統合閉鎖が進んでいます。
助産院でお産したくても近くにないから仕方なく病院で産む人も多いのです。ハイリスク妊娠で病院でしか管理できない妊婦さんもいます。

お産は病気ではない

といいますが、正常に進んでいる妊娠や分娩が急変することも多く、命を脅かす事態になることもあります。
母体と胎児、2つの命をまもるのです。

最近のお産はおかしい

助産師は急変に対応できる教育を受け、トレーニングを重ね、常に正常と異常の見極めをしています。勉強熱心で真面目な、優しい心の人ばかりです。

長くなるので続きは②へ


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