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らき☆すたガチ恋曲厳選集。ウェディングベル、鳴らしちゃおか

結局のところ最後に笑うのは俺のはずだ。それはキャラソンというバトルフィールドにおいても変わらない。
ギャルゲーは最初からそういうものなので勝ちが決まっていたがキャラソンはそういうものを見出す必要がある。
だが安心してほしい、それこそが俺の戦場であるのだから。導いてみせよう、男子は黙ってオタクなさい。

そんなわけで先日らき☆すたのキャラソンがサブスクにて公開された。これにより私はかつてなし得ることのできなかった全曲の履修を可能にした。そして新たな力を得た。
遥か太古の昔に本編を見た時はギャルゲーもやっていなかった、キャラソンも浅くしか聴いていなかった。だが今は違う。
ギャルゲーを履修してから聴くらき☆すたのキャラソンは以前とは出てくる味がまるで違っていた。

故にここからはタイトルの通り【らき☆すた】キャラソンのガチ恋歌詞バトルとなる。ちなみにアニメは見たが遥か昔でよく覚えていない上にキャラだなんだの感情は全てギャルゲー準拠としているため認識の違いが生じる恐れがある。
ギャルゲーでの闘いの全貌は下記に記してある。

なお今回カバー曲は含めない。つかさの【バレンタイン・キッス】はそれだけで世界を滅ぼす力を持っているからだ。


"俺は"ちゃんと知っている

ぼーっとして空を眺める
それでも思いを馳せてると
待ってそれは勘違い
黙っているのは 性格だから
普通だから ほっくりさせてよ帰り道

黙っと休み時間/岩崎みなみ(茅原実里)

全ての歌詞、一挙手一投足があまりにもかわいい。何よりも愛おしい。岩崎みなみという生物のかわいさが全て詰まっていると言っても過言ではない。

【黙っと休み時間】にはみなみの心情が詰め込まれている。
まずみなみは背が高く目つきが悪く無口な子だ。そんな見た目のせいでクールや無愛想に見られがちである。だが本当にそうかと言うとそうではない。
口下手なだけで話せば年相応の女の子であり、犬やかわいいものが好きという一面を見せてくれる。

この曲の魅力はギャップではない、そんなこと俺は知っているのだ。みなみがそういう子であるということなど俺はとっくに知っている。だから染み渡るわけだ。
俺はそういうみなみのことを知っている、という事実を踏まえて以下の歌詞と向き合ってほしい。

大人と思われたら恥ずかしい
普通にどじっ子なんだよ…

黙っと休み時間/岩崎みなみ(茅原実里)

「何が大好き?」
特別じゃない 可愛いものも動物も好き
背が高いと少しだけ
年上的なキャラみたい

黙っと休み時間/岩崎みなみ(茅原実里)

子供でマヌケしてるとこなんか
見られることがないから…

黙っと休み時間/岩崎みなみ(茅原実里)

これらの言葉は理解されないことを嘆いている。だが俺はみなみのそんなところを知っている、俺だけはちゃんと理解ってあげられているという事実を噛みしめることができるのだ。
言われなくてもそんなこと分かる。みなみ、言わなくても分かっているよと。ちょっと困り顔なみなみの隣で寄り添っていられる。この距離感を感じさせてくれるところこそがこの曲の最大の魅力だ。

ギャルゲーで見ることのできる自己肯定感の低さと不器用さが実によく歌詞に落とし込まれている。基本的には誤解されているなあ…みたいな心情を綴っているのがとても良い。更にはそれ誤解だよって言えないみなみの可愛らしさを一身に吸うことができる。

いや結局のところやっぱりみなみなのよ。ぶっちゃけ本編の出番がどんなもんだったのか9割覚えていないから本当にギャルゲーでの印象しかないけど。逆にそこだけでここまで好印象に戦えるという事実にこそ胸を打ちひしがれる。

三次元なんか興味ないね女のメス堕ち

だんしー だんしー 三次元の男子が
ほんとはきょうみが ないない

デフォルト女子高生にゃん/田村ひより(清水香里)

さてこれに関しては非常に単純明快だ。
シンプルにして究極。これは確実にギャルゲーを経由していないと辿り着けなかった領域の火力だ。

歌詞を見て分かる通り、オタク特有の3次元なんかに興味ないぜムーブがベース、柱となっている曲だ。
だがこいつはもちろんギャルゲーの攻略キャラに入っていた。それが意味するところはこちらの勝利ただ一点だ。

そう、結局のところ興味がないだのなんだのとそんなことを言っているがいざ恋愛が始まってしまえばこれもんよ、と。そういうこと。

これもんよ。時代の為せる妙技と呼ぶに相応しい。
ありがとう平成

挙句の果てにあの衛宮士郎よりかっこいいと言ってくるわけだ。衛宮士郎より普通の男の方がかっこいいだなんてことあり得ない。そんな閃光の夢がこの胸に降り注ぐような奇跡、そこに辿り着くには絶対的かつ盲目的な愛が存在しないとそんな現象は起こり得ない。

ことこの曲に関しては徹頭徹尾ここに尽きる。
あっ自分恋愛とか興味ないんでみたいなスカした態度のオタク女のメス堕ちというそのカタルシスを味わうためだけに存在しているといっても過言ではない。

ニーソックスは誰かに間違えられて消える

私のニーソックス 返してよね
誰かはいちゃったんだ?

かえして!ニーソックス/泉こなた(平野綾)・柊かがみ(加藤英美里)・柊つかさ(福原香織)・高良みゆき(遠藤綾)

ガチ恋とは少々趣向がズレるが【かえして!ニーソックス】の歌詞の熱さにも触れねばならない。
それは【かえして】の意味についてだ。歌詞中では【誰はいちゃったんだ?】と続いている。
これが何を意味しているか分かるか? そうだ、彼女たちピュアさを現している。まず最初に誰か他の人が間違えて履いちゃったかなという疑いがくるその警戒心のなさと穢れなき魂にこそ特筆しなければならない。

自分のニーソックスが誰かの人生を狂わせ道を踏み外させているという可能性を考えていない、あるいはその線へ辿り着かないというのはやはりらき☆すたが持つゆるさでありそれが良さである。
制服はらっぴんぐだがニーソックスは女子のバリエであるというこの認識の妙からこそ男性の性癖への理解の甘さを感じられて非常に良い。

年相応の恋愛脳

>こんやも こんやも 会えたんだし
>よしきめた ウェディングベル 鳴らしちゃおか

Dドライブ/ラブ 泉こなた(平野綾) 

非常に解釈の別れる曲だ。サブスク解禁で初めて聴いたが展開が早すぎて聴いた時に脳がフリーズした。
ネトゲで仲良くなった人と親交を深める実にこなたらしい歌詞であるが果たして本当にネトゲであるのかも怪しい。セーブとロードから普通の据え置きゲーな可能性もある。

だがそういったことは些事である。ここにおいて重要なことはこなたの恋愛観の裏付けだ。
俺の嫁だなんだと言っているしエロゲも好きだしでこの曲においても早い段階からウェディングベルがどうとか言っているし。
つまるところ何が言いたいのかというとこなたって普通に惚れっぽいしちょろいよなと。ギャルゲーにおいても普通に速攻惚れて誰よりも先にアプローチかけているし。
エロゲが好きなのも恋愛小説にハマるJKの捻れた形として見たらなるほどこれはこれで年相応といった納得を選られることができる。
そういったちょろさが散見される”速さ”で裏付けできれば実に良い味を出している歌詞である。

ケンカ予報が聞こえるか?

流石にケンカ予報なしは嘘、分かるよ。これはサブスク解禁前から狂ってたからフライングしちゃった。

やってみな!

サブスクに入っているのはとりあえず雑に聴くことができるというのは非常に素晴らしい。
かつてCDを買ったり借りるほどではなかった曲たちへ気軽に触れることができるというのは実にありがたいことだ。

とりあえずサブスクに入った分は全曲一回は聴いたがまあこんなところだろうといった感じだ。
やはり新たな発見としては【デフォルト女子高生にゃん】の存在がでかかった。これはギャルゲーでちゃんと田村ひよりと恋愛していないと気付くことのできなかった力であるからだ。

そういった面で行けばやはり【黙っと休み時間】がなんだかんだでで強いという結論に辿り着くというわけだが。
元来のキャラソン的な観点で行けばやはり【寝・逃・げでリセット!】がつかさらしくかわいい中身となっているがガチ恋バトルにおいては一歩引いた性能となっている。
みゆきさんのキャラソンも二曲とも非常にかわいくみゆきさんらしい内容に仕上がっているがガチ恋的にはもうワンパンチほしかったなというところ。

全体的に聴いた雰囲気としてはやはり平成のキャラソンだなあというのが多かった。キャラにその特徴となる要素をつらつらと歌わせるこの雰囲気はやはり平成の成せる技といえる。
またどの曲も基本的にはキャラ声で歌わせるというああこれこれこういうのよという安定の良さを感じることができた。
私はガチ恋勢なので他に心残るものは薄かったが多様的に刺さるものはありそうなラインナップだなというのは感じた。

久々にらき☆すたという平成の威光を浴びたわけだが令和にない泥臭さに塗れていた。懐かしいし良いなと。一時代を築いていた俗に言う電波ソングの魁が確かに存在している。
更に言えばやはり私の主張は一貫しており、平成特有の日常アニメのギャルゲーをやれという結論に帰結する。

俺はもう分かるのだ。黙っていても、それがそういう性格だからなのだと。目と目で解るよ。
その領域を経て、またここで相見えよう。真の戦いはここからだ。

らき☆すたやるならガチ恋よ←結論

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