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私は小劇場演劇を好きになってしまった

 知らないことに惹かれてしまう。私は小劇場演劇を知らなかった。生まれ育った鹿児島で私が見ていたのは、子供ミュージカル、ときどき来る劇団四季と、学校の体育館で上演される地方巡業の公演。もちろん劇団や演劇サークルの学外公演などはあったが、小さなまとまりで会場を借り、公演をうつことが、珍しいことだと思っていた。  私が”小劇場演劇”にハマったのは、18歳のときだった。演劇サークルの先輩にオススメしてもらった舞台だった。先輩にオススメされたので、遠足みたいに後輩たちで電車に乗った。

    • 公演記録#5

       高校時代の友達の話だ。彼女は先生が好きだった。それは恋愛の好きではない。彼女は良い父親として先生を見ていた。クラスメイトの私たちはみんなそれを知っていた。先生はクラスの子供たちを自分の子供のように見ていた(と感じた)。もちろん、彼女のこともだ。気にかけ、優しく導いた。さて、もしも先生と恋人になれるとしたら、彼女はそれを望んだろうか。  大学入試で泣かなかった話を何度だってできる。私の先生は良い人だった。入試というのはたいてい、優しい担当・普通担当・怖い担当の三人に面接をさ

      • 劇団中馬式第4回公演を終えて

         決めた順番としては、タイトル→会場→脚本です。脚本の全篇書き直しという暴挙に応えてくれた出演者のみなさま、ありがとうございました。  なぜ書き直したか、というと、私はこの話をミステリにしたくなかったからです。私は推理小説が好きです。#様嫁は、ミステリではありません。探偵として機能しない探偵。現象が起こっている「理由」がセリフとして明確にされないのは、それが解く必要のない謎だからです。  みんな知り合い、みんな友達、の中にひとり飛び込めば、自分の知らない情報を前提に会話が

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