見出し画像

令和はライジングセラーの時代かもしれないー「どう食う会議」から見えた、次の時代の"お商売"のあり方


はじめに

2週間以上前の3月20日(水)に行われた「僕たちはこれからどう食っていくか会議2019」に参加した。その時の余韻が未だに残っていて、日々イベントのメモを読み返している。

登壇者は6人。ライジングセラーの方々と、ライジングセラーを支える存在であるstores.jpやCoiney(最近CMでもよく見かける)を運営するheyの佐藤さん。

角田崇(twelvetone)治田将之(TENT)青木亮作(TENT)木村昌史(ALL YOURS)佐藤裕介(hey)松岡厚志(HI MOJIMOJI)

この面々のお話の中で「これからは個人や小集団で、熱い思いを持って作った素敵なモノが輝く時代だ!」と、来る令和の時代が楽しみになったのである。そんな楽しみな時代のヒントが詰まったイベントの内容を私なりにまとめてみた。


そもそもライジングセラーとは?

ライジングセラー。実は私もこのイベントで初めて聞いた言葉。イベントの中では「小さいチームや個人でアウトプットしていく人たち」と定義されていた。


ライジングセラーが出てきた背景は?

こちらもheyの佐藤さんからの説明が、とてもしっくりきた。ライジングセラーが出てきた背景には、3つの世の中やテクノロジーの変化が関係している。

・direct connection:売り手と買い手が直接やりとりできるインフラが整ったこと(Instagram/Twitterなど)
・all niche:消費者全員がニッチになった。個人個人が見ている世界のバラバラ度合いが加速していること。パーソナライズもその潮流を加速させている
・crowd software:個人でオンラインのお店を持ち、モノを売るためのインフラが整ってきたこと

たしかに、中学・高校の時代と比べて「みんなで話せる共通の話題」というのは少なくなってきたし、好きなブランドの情報を広告を通してではなく、ブランド自体の発信から知るようになってきたことを感じる。


"お商売"とはどういうものか?

TENTの青木さんが「佐藤さんが商売のことを"お商売"と呼んでいたのが印象的で」という話から、それぞれが思う"お商売"についてのお話に。

何かを作って誰かからお金をもらう行為はすごく尊くて重要なこと。そこに大小の差分はなくリスペクトするーhey 佐藤さん

ライジングセラーの方々は、自分たちの営みについて、

お金の話は”投票”に近い。お金をもらうという行為は「支持されている」ということが形として現れるということだ。喜んでもらったお返しとしてもらえるお金、という感覚を持っている

と語っていた。

「お金をもらえること=支持されていること」という構造が、当たり前なのかもしれないが、大事なことを思い出させてもらった気がした。日々忙しく働く中では、「とにかく売り上げを作らなきゃ!」と思って数字を追いかけてしまうこともある。でも、だいたいそういう時はうまくいかなくて、「どうやったらユーザーは喜ぶだろう?いいなって思ってくれるだろう?」と考えた時にこそ結果がでるということを、私も身をもって体感してきたからだ。


ライジングセラーのみなさんは、どうやって作るものを決めているの?

これは質問コーナーで、私が紙にしたためた疑問。まさに仕事でも「何をつくっていくか」を考えている時期だったので気になって聞いてみた。答えてくれたお二人の意見は共通している部分が多かった

生活の中にあるちっちゃい「なんで今袖まくってるっけ?」みたいなのから着想を得ている。ものを減らして生活してみたときに「手持ちの服が少ないから、すぐに乾かさなきゃ!」みたいなの ーALL YOURS 木村さん

そこから生まれたと思われるプロダクトはこちら。


自分たちの生活の中で困ったら、それを解決するものを作っている。片付けが苦手な私が片付けられる"何か"とか。あれば買うけど、ないからつくる ーHI MOJIMOJI 松岡さん

ここから生まれたと思われるのがこちらのWORKERS'S BOX。イベントでも配布して持ち帰らせていただいたが、片付け下手ですぐ机を散らかす私でも、これならポンポンいれてくだけだから片付けられる。。。!


これからどうやって食っていくのか?

楽しくやってて食えちゃった!を証明したい ーTENT 青木さん
そのためにも、地盤をつくることが大事。地盤があるからこそ、新しいことに挑戦していける ーHI MOJIMOJI 松岡さん

そして、そんなライジングセラーを支える立場であるhey 佐藤さんはこれからの時代について、まっすぐ次のように語った。

「いまは変化の先端で、ライジングセラーの人たちは特殊な人(ローカル)のためにものを作っているが、20年後はそれが特殊な生き方ではなくなっているかもしれない」ということを考えながら、今に集中している状態でありたい

20年前は大企業が1つのTVCMを打てばマスを捉えられる時代だった。
しかし年号が変わろうとしている今、人々の価値観や好みはめまぐるしいほど多様化し、それぞれに合わせたプロダクトを提供する人たちが輝く世界になりつつある。

次の時代はきっと「小さくても大事に熱量高く作られた良いものを、良いものだと評価する人が一定数いて、"お商売"として成り立っていく」時代になっていくんだと思う。

私もなにかしらの形で、そんな素敵な時代の一部でありたいと思う。


あとがき

今回のイベント登壇者の方達の好きな記事。もっと知りたい方はぜひどうぞ。



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

スキありがとうございます!書いてよかったです!
57

Asuka Sakata

好きなものをつらつら書き連ねるnote。カルチャー全般や旅、ライフスタイルから、CXや移民問題など興味は広がる一方。 コーヒー、紅茶、音楽、映画、古着、食、本、インテリア、アウトドア、ゆるいイラスト、手書き文字、写真、旅、ゲストハウス、言語、デザイン、CX、移民、多文化というやつ

note編集部のおすすめ記事

様々なジャンルでnote編集部がおすすめしている記事をまとめていきます。
2つ のマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。