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20230716 灼熱の攻防戦 【福山シティFC】

中国サッカーリーグ第11節
vs 廿日市FC
@ 福山通運ローズスタジアム



【はじめに】

この日の福山は34度を超え、今年一番の暑さ。

座っているだけでじっとりと汗ばむような熱気の中、福山シティFCと廿日市FCの一戦が行われた。

廿日市FCは1勝2分6敗で9位と下位に沈んでいるが、前期の対戦では磯江のPKによる1得点に抑えられ苦しめられた。

スタメンはこちら。

三村がベンチから久しぶりの出場を狙う。


【マッチレビュー】

廿日市FCは基本布陣が4-4-2。押し込まれれば、サイドハーフが最終ラインまで下がり失点を許さない構え。

試合開始早々、高橋佳のパスを受けた塚田がGKと1対1のチャンスを迎えるが、シュートは惜しくもゴール左へ外れてしまう。

その後も福山がボールを握り、フィールドプレーヤー全員が敵陣に入る時間もしばしばあるという展開。

それでもアウェーチームは人数をかけて守りながら、ときおり鋭いカウンターを繰り出して首位チームに襲いかかった。

試合が動いたのは前半33分。

高橋大がペナルティエリア内でドリブルを仕掛け、相手DFのファールを誘発。PKを獲得すると、これをキャプテン磯江がゴール左へ冷静に決めて福山シティFCが先制。

その後も、中盤でポジションをローテーションしながらDFをこじ開けようと、田口や塚田を中心にゴールへ迫った。

前半44分には、廿日市のカウンターからシュートを打たれるものの宮崎が好セーブを見せ、前半は1-0で折り返した。

後半開始から濱口を投入して追加点を狙った福山だったが、暑さによる披露もあったのかなかなか決定機が作れなかった。

それでも選手交代をうまく使って、リスク管理しながらも多彩な攻めを繰り出した。

最後まで攻める姿勢を見せたが、廿日市のゴールを割れず1-0のまま試合終了となった。

前期と同じ最少得点での勝利であるが、着実に勝ち点3を積み上げ、見事にリーグ戦10連勝を飾った。


【採点・寸評】

21 / 宮﨑 浩太朗 10.0 MOM
コーチや仲間たちと積み重ねた努力が実りつつある。ビッグセーブもあり連続クリーンシート。一気にFWへと渡る好パスも披露。

30 / 澤田 健太 10.0
オーバーラップからクロスを送ったかと思えば、偽サイドバックのように中央へポジションをとりボール回しに参加。

6 / 髙田 健吾 10.0
廿日市が繰り出す素早いカウンターに対応。相手FWへの縦パスを簡単に受けさせないよう激しいディフェンスを見せた。

4 / 松岡 憧 10.0 MIP
廿日市の清木らに仕事をさせない完璧なパフォーマンス。ディフェンスのリーダーとして鉄壁の守備陣を築き上げた。

3 / 徳永 椋太 10.0
試合を通じて高橋大の外側から攻撃参加し、クロスでチャンスを作り出した。1対1のディフェンスでも強さを見せた。

7 / 曽我 大地 10.0
難しいゲームを何とかパスで打開しようと奮闘。後半アディショナルタイムでも前線へ走れる体力と精神力は素晴らしかった。

20 / 田口 駿 10.0   (72分OUT)
厳しい暑さで集中力が切れそうなときでもミスが少なく、司令塔として適切な位置に顔を出してボールをさばいた。

14 / 磯江 太勢 10.0   (60分OUT)
積極的にシュートを放ち、得点への意欲を見せた。決勝点となるPKを決め、リーグ5点目。中盤のデュエルで負けない強さも。

19 / 塚田 裕介 10.0   (46分OUT)
代名詞とも言える左足での強烈なシュートでゴールを脅かす。周囲との連携や積極的な仕掛けで右サイドを制圧した。

16 / 高橋 佳 10.0   (72分OUT)
DFへプレッシャーをかけ続け、守備面での貢献も高い。ゴールはなかったが、前線の起点として攻撃を牽引した。

11 / 高橋 大樹 10.0   (85分OUT)
ルーズボールを自分のものにする速さと強さに暑さは関係なし。キレのあるドリブルでPKを獲得し、勝利の立役者に。

途中出場
39 / 濱口 草太 10.0   (46分IN)
相手の警戒をかいくぐり、左足の高精度クロスでチャンスを演出。試合終盤にはクロスバー直撃の強烈なシュートも。

17 / 角田 薫平 10.0   (60分IN)
インサイドハーフとして前線へパスを供給。2試合連続で途中出場を果たした。徐々に出場機会を増やしている。

34 / 冬至 直人 10.0   (72分IN)
角田のパスからシュートを放つなどゴールに迫った。ロングボールのターゲットとして、高橋佳とは違った武器を見せつけている。

18 / 有田 朱里 10.0   (72分IN)
チーム全体に疲労感が漂う中、鋭いドリブル突破で攻撃に勢いをもたらした。前節からの好調を維持し、得点のにおいを漂わせた。

36 / 三村 真 10.0   (85分IN)
短い出場時間ながら久々にピッチで躍動する姿を見せた。左サイドハーフとしてドリブルやボール奪取で仕事を全うした。

監督
上野 展裕 10.0
苦しい戦いでもしっかりと勝ちきりリーグ戦無敗が続く。途中出場で冬至や角田をチームに組み込み、戦術の幅も広がってきた。



【おわりに】

今シーズン、福山通運ローズスタジアムでのリーグ戦はこの試合が最後。

7月30日のNTN岡山戦からは、新たな練習グラウンド『エヴォルヴィンフットボールフィールド』で試合が行われる。

その前にYonago Genki SCとアウェーで対戦する。

連勝を続け、無敗で新たな聖地での一戦を迎えたい。


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