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20230709 慢心なき大勝【福山シティFC】

中国サッカーリーグ第10節
vs ヴァジュラ岡山
@環太平洋大学瀬戸グラウンド



【はじめに】

中国サッカーリーグ第10節は、ヴァジュラ岡山とアウェーでの一戦に臨んだ。

前日からの豪雨も16時の試合開始時には上がり、選手のプレーに大きな影響はなさそうだった。

福山シティFCは前節まで、上位との4連戦を4連勝という最高の戦績を残している。

対するヴァジュラ岡山はここまでリーグ戦の勝利はなく、首位を相手に初の勝ち点獲得を狙って高い士気で挑んできた。

ケガの菊地に代わり宮崎が公式戦初出場。フィールドプレーヤーは左サイドに徳永が2試合ぶりのスタメンとなった。



【マッチレビュー】

前半5分、塚田のCKを相手GKが弾ききれず、高橋佳が押し込み先制。

さらに、ショートコーナーから田口が中に入れると、これがそのままゴールに吸い込まれ、早くも2点リード。

この時点で試合の大勢は決した。

結果としては、高橋佳の6ゴールを筆頭に得点を重ね11-0でヴァジュラを退けた。

得点ランキングトップを独走する高橋佳は、エースストライカーとしてゴールももちろん圧巻だが、攻撃の起点としての働きも見事だった。

中盤からの縦パスをMFへ落としたり、サイドへフリックしてヴァジュラのDFを崩していく形が多く見られた。

また、公式戦デビューとなったGK宮崎は、プレスをかけてきた相手FWを落ち着いてかわすなど、緊張感を感じさせなかった。

ムードメーカーとして人気を博している24歳は、セーブも素晴らしく無失点勝利の立役者となった。

そして35歳も輝いた。

試合終了間際に、有田からのクロスを隅田がヘディングで今シーズン初ゴール。

福山シティFCのエピソード0を知るベテランが、アウェーでの大量得点劇を締めくくった。

試合を通して、大量得点で気が緩んでもおかしくない展開だった。しかし、選手たちは最後まで相手に対して激しくボールを奪いに行った。

得点を奪いに前がかりになったためカウンターを受けることもあったが、宮崎の好セーブもありクリーンシートを達成。

気持ちを切らすことなく、11-0という結果を成し遂げたのは上野監督のマネジメントの賜物だろう。



【採点・寸評】

21 / 宮﨑 浩太朗 10.0
公式戦初出場、雨上がりのピッチという難しい状況で無失点。後半8分には相手カウンターからのシュートを見事なセーブ。

30 / 澤田 健太 10.0
ゴールシーン以外にもCKのこぼれ球からのミドルシュートやゴール前でヘディングシュートなども見せた。

6 / 髙田 健吾 10.0
最終ラインから声でチームに指示を出し続けた。普段より高いポジショニングで攻撃の起点にもなった。

4 / 松岡 憧 10.0
空中戦の強さは相変わらずで相手のロングボールを弾き返した。徳永を前へと押し出し、自らは空いたスペースをカバー。

3 / 徳永 椋太 10.0
前線への献身的なフリーランと激しいディフェンスで勝利に貢献。試合終了まで運動量が落ちることはなかった。

7 / 曽我 大地 10.0
右へ左へとサイドを変えるロングパスを出して相手ディフェンスを揺さぶった。また、素早いボール奪取でカウンターを阻止。

20 / 田口 駿 10.0   (68分OUT)
優雅ささえ感じさせる華麗なプレーで中盤に君臨。終始ボールに関わり続けた。プレスバックで守備にも貢献。

14 / 磯江 太勢 10.0   (46分OUT)
ゴールこそなかったものの得点の起点となるプレーを連発。この試合もスルーパスなどで見る者を魅了した。果敢にシュートも放った。

19 / 塚田 裕介 10.0   (46分OUT)
ドリブルからのクロスやシュートで相手を圧倒。ひとりで完全に質的優位を作り出した。セットプレーのキッカーとしても得点を演出。

16 / 高橋 佳 10.0   (82分OUT) MOM
6ゴールという驚異の得点力。得点以外にもポストプレーでサイド攻撃を引き出した。早くも今季リーグ5回目のMOM。

11 / 高橋 大樹 10.0   (68分OUT)
抜群のスピードと細かいステップのドリブルで相手を撹乱した。そろそろ昨シーズンの得点王のゴールが見られるはずだ。

交代出場

39 / 濱口 草太 10.0   (46分IN)
三菱水島戦でハットトリックを記録した相性の良い会場で躍動。カットインからの左足シュートは常にゴールの可能性を感じさせた。

29 / 大久保 龍一 10.0   (46分IN)
インサイドハーフとして中盤でボールを受けて、ハーフスペースへ走りボールを呼び込んだ。ディフェンスでもスピードを活かした。

10 / 隅田 航 10.0   (68分IN) MIP
高橋佳の5点目をアシストすると、後半44分には今シーズン初ゴール。35歳が左サイドのポジション争いに名乗りを上げるか。

18 / 有田 朱里 10.0   (68分IN)
ピッチに登場するやいなや積極的なミドルシュートで得点への意欲を示した。2ゴール1アシストの大活躍。

17 / 角田 薫平 10.0   (82分IN)
アンカーの位置に落ちて曽我を前に押し出すなど、戦術の幅を広げる存在になりそう。センスを感じさせるスルーパスも。

上野 展裕 10.0
リーグ後半戦の初戦を文句なしの快勝。9戦負けなしで2位に勝ち点5差をつけた。攻撃のバリエーションも増えてきた。


【おわりに】

大勝に終わったこの試合を、藤井によるメルマガでは選手目線で振り返っている。

次節は今年最後の竹ケ端でのホームゲーム。

ひとりでも多くのサポーターが集まって10連勝を後押ししたい。



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