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2024年3月14日 木曜日

刺青を彫ってもらいに行く。今回で5つめの刺青。めちゃくちゃに天気が良い。
前回に引き続きモニターだ。図柄はPatti Smithの「Horses」のジャケット。
Patti Smithはパンクの女王だそうだ。私は自分ではよく分からないが、人に生き方がパンクだ、ロックだ、ヒップホップだと言われる。違いが分からないのだが、反社会的なことだろうか。別に社会に反してるわけではないが、やりたいことがあれば、反社会的であろうとそうでなかろうとやってしまうからだろうか。
「Horses」は私が生まれた年に出来たアルバムだ。

この彫り師さんは、今まで彫ってもらった彫り師さんの中で、一番彫り師っぽくない人だ。職人ぽくない。彼曰く「こうなりたい」と目指すものが特に無いらしい。何となくの流れで彫り師になったということだ。
例えば「和彫りを極めたい!」などの目標や夢があったとしたら、悩んだり苦しんだりするかもしれないが、そういったものがないから逆に続けられているみたいだ。
特に欲望や理由があまり無い、というのは一種の強みだと思う。夢や希望を持てといわれがちが、別に持たなくても良い。下手に夢を持って下手に挫けて下手に挫折するより、凪の方が無敵な気がする。私も自分が大好きなことに理由がないので、どんな角度から他人に貶されても自信を失うことはない。自分が大好きなのにプライドがない。
彫り師さんは音楽が大好きなので、仕事の合間に自分の好きなレコードのジャケットを、趣味で彫っているのだ。だから彫ってもらってる最中、結構音楽の話をする。私がPortisheadが好きだと言うと、ベスがソロでアルバムを出していたことを教えてくれた。
鳥山明のことも話した。彼は日本人で世界で活躍してる人、例えばメジャーリーガーとか居るけれど、恐らく世界で一番知名度がある日本人は鳥山明ではないか、と言っていた。
彫り師さんとは年齢が近いので、カルチャーの話なども話しやすい。彫り師さんも小中学生頃はジャンプを読んでいたようで、私たちの時は黄金期でしたよね、などと話す。
ドラゴンボール、北斗の拳、キャプテン翼、ろくでなしBLUES、電影少女。もう少し経つとスラムダンク、るろうに剣心などが出てくるが、ワンピースやHUNTER × HUNTERなどは完全に世代が下だ。
彫り師さんは職業柄当然絵を描く。鳥山明はやっぱりすごく絵が上手いという話にもなった。イラストレーターとしてもすごかったと。そして絵が上手い人は、女の子を可愛く描けると言っていた。確かに鳥山明の描く女の子は可愛い。私が他に好きな女の子を描く漫画家は桂正和、江口寿史、上條淳士などだ。もちろん女性の漫画家にも女の子を可愛く描く人はいるが、やはり男性が描く女の子とまったく違う感じがする。彫り師さんは「桂正和ってあんな繊細な絵を描いてるとは思えない見た目してますよね」と言っていた。不思議大百科で桂先生のビジュアルを見ていたから、私もそう思っていた。
他にも手塚治虫や大友克洋やさくらももこの話もした。
今回は思ったよりも痛かった。ベタ塗りの部分が多かったからだろうか。小学校の予防接種で注射をしたあと、脱脂綿で注射を打った部分を押さえて揉む、そんな感じの痛みがずっと続く。

帰ってシャワーを浴びて、ベットでスマホをいじってたら、いつの間にかうたた寝していた。目が覚めてお腹が空いてたので、和風パスタを作った。具はほうれん草のみ、味付けはコンソメと醤油とバター。

その後堰を切ったように処分する服をまとめたり、床を水拭きしたりした。その勢いでシェーバーの刃を替えようとしたら、思い切りざっくり指を深く切ってしまった。ぱっくり開いた傷口から、驚くほど真っ赤な鮮血が溢れて止まらない。ティッシュで押さえても押さえてもどんどん溢れてくる。これは傷が残るかもなぁと思う。左手の親指なので、結構日常生活に障りが出る。

今日のサクラさん
ぽかぽかしてるので暖かそうだ

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