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7 Girls Warにおけるまゆしぃコール定着の流れ


はじめに

twitterで「7 Girls War」におけるまゆしぃコールに関するツイートを見たので、自分用に、時系列で定着の流れをまとめた。私はリアルタイムでWUGちゃんを追っていたわけではないのでtwitterなどで情報を集めた。事実誤認があるかも知れないが、当時を知る方で情報をお持ちの方は教えていただけるとありがたい。

「7 Girls War」はアニメ「Wake Up, Girls!」のOP曲であり、声優ユニットWake Up, Girls!にとってのデビューシングルである。まゆしぃとはWake Up, Girls!のセンター、赤担当 吉岡茉祐の愛称である。
この曲はAメロから、7人のメンバーが順番にソロパートを歌う自己紹介ソングのような曲で、ソロパートの後にファンがそれぞれの推しの愛称をコールする事が定番であった。
よっぴー、みにゃみ、あいちゃん、かやたん、ななみん、みゅーちゃんのパートはタイミング的に入れやすく、ライブ初披露となった2014年2月のワンダーフェスティバル2014冬の段階ですでにコールを打っている人がいる。しかし、まゆしぃコールはタイミング的に入れずらく、長い間定着しなかった。

コールが1人だけ無いという問題の認識は初期からあったようで、2014年7月29日配信 「Wake Up, Radio!(生) 第3回」のメールでも取り上げられている。2番Bメロの「少女はただ奏でる」の後に入れる案がみゅーちゃんから出たが入れるタイミングが難しいということで、後はファンにお任せするという締めであった。twitter上では同じ頃、最終的に定着する形となる1番Bメロ終わりの「幸せつかむため」~「Take Off!」の間にコールを入れる案を上げている人の存在が確認できる。

この状態が3年ほど続き、「7 Girls war」にコールが入れられない分、ソロ曲のハジマルに全力のまゆしぃコールを入れることでまゆしぃ推しは溜飲を下げていたようだ。

コール定着への布石

そしてコール定着への布石となる、TVアニメ第2期「Wake Up, Girls! 新章」OP曲「7 Senses」が2017年11月に発売された。この曲は「7 Girls War」の後継にあたる楽曲にしたいというオーダーがあったと作曲者の田中秀和氏が語っているとおり、似たような構成の曲となっていて、それぞれのソロパートの後にコールを入れられるようになっている。だがこの曲にもまゆしぃコールを入れる場所は無く、またしても1人だけコールが入れられないという事になってしまった。4th LIVE TOUR、WUG FES 2017、Green Leaves FesのBDを見ても「7 Senses」にまゆしぃコールは入っていない。

この状況が一気に変わる契機となったのが2018年5月3、4日に吉岡茉祐の地元大阪 なんばMILULARIで行われたMILK BACK DROP17 2日目の吉岡茉祐トーク&ライブで披露された16歳のアガペーであった。この曲のサビ「まっすぐ きみの名前を呼ぼう」の後にファンが推しの愛称を叫ぶコールがある。7人いるWUGのライブではそれぞれが自分の推しの名前を叫ぶため、何を言っているのか聞き取れないが、この時はまゆしぃのソロライブだったのでその場の全員がまゆしぃコールを叫ぶことになった。それを受けて「ありがとう。これで7 Girls Warでコールしてもらえなかった5年分を回収できた……」と本人から発言があったという。

この話しが広がるとともにまゆしぃコール問題がワグナーの間で再燃し、まずは入れやすい「7 Senses」の1番Bメロ終わり「創造できる 明日へ歩きだそうよ」の後に入れる案がGreen Leaves Fes 後に一定の支持を得たようだ。

始まるFINAL TOURとコール定着

そして解散発表後に迎えたWake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME - ~ PART Ⅰ Start It Up, ~市原公演。「7 Girls war」は歌われなかったが、アンコールの締めに歌われた「7 Senses」でついにまゆしぃコールが起きた。昼公演ではあまり大きくなかったが、夜公演ではかなりの声量になっていた。これまでなかったまゆしぃコールが追加され、それに気づいたまゆしぃは驚いたような、少し嬉しそうな表情をしていたと、ライブに参加した人の書き込みがtwitter上で確認できる。

これを受け、ワグナー内でコールを入れようという流れが強まり、FINAL TOUR PARTⅠを通じてコールの声がどんどん大きくなっていった。PARTⅠ千秋楽となる大宮公演BDを確認すると、かなりはっきりと聞き取れ、完全に定着したことがわかる。「7 Senses」でのコール定着をみて、「7 Girls War」へのコール導入の機運が高まることとなった。

7月28日配信「WUGちゃんねる!」第31回ではまゆしぃ本人が「7 Senses」で自分のコールが追加されたことを嬉しそうに話していたそうだ。

「7 Girls War」と「7 Senses」は似た構成の曲なので、「7 Girls War」でもBメロ終わりの「幸せつかむため」~「Take Off!」の間にコールを入れる案をtwitterで提案している人が同じ時期に確認できる。8/11、9/2にファンクラブ会員限定で行われたファンミーティングでは、全4公演ともライブの締めに「7 Girls War」が歌われた。ちらほらとまゆしぃコールを入れていた人がいたようだが、タイミングが難しく入れられなかった人もいたようだ。

そうして始まったFINAL TOUR - HOME - 〜PART II FANTASIA〜岸和田公演。まゆしぃの地元での凱旋ライブである。この公演では「7 Girls War」が歌われた。果敢にまゆしぃコールをした人もいたようだが、まだまだ少数派だったようで、席によりコールが聞こえたという人もいれば、聞こえなかったという人もいる。
この公演ではPARTⅡ、Ⅲを通じて存在感を増していくことになる、「ハートライン」Cメロでメンバーの愛称を呼び続けるコールが突如生まれた。前回披露されたの4th LIVE TOURではコールは確認できない。このように現場で化学変化が起きる所がライブは生物と言われる所以なのかも知れない。

時間をあけて開催された盛岡公演では、まゆしぃコール問題がtwitterなどで広まってきたのか、コールが聞こえたという人が増えている事が確認できる。

PARTⅡ千秋楽となる横須賀公演は、初めてまゆしぃ本人にコールが届いた記念すべき日となった。昼公演の段階では、コールを入れる人は多数派ではなかったようだが、ステージ上のまゆしぃ本人にも聞こえたようで、驚いたような顔をしていたという書き込みが確認できる。夜公演ではさらに増えたようで、BDを見ても、確実にまゆしぃコールが確認できる。「7 Girls War」という楽曲ができて5年目にして、ついにライブ音源でも確認できるほどにコールが定着したことになる。

PARTⅢは2ヶ月で6会場18公演と怒涛の数のライブが行われた。各会場とも昼公演では「7 Girls War」、夜公演では「7 Senses」が歌われるセットリストだった。PARTⅢ公演ではコールがさらに浸透していったようだ。FINAL TOUR大千秋楽となる仙台公演では、ダブルアンコールで歌われた「7 Girls War」であることもあり、他の6人に遜色ないほどの声量になっている。まゆしぃソロパートの直後にカメラが切り替わってしまっているのでわかりずらいが、コールを聞いてまゆしぃ本人もうなずいているようにも見える。これで「7 Girls War」のコールが完成したと言っていいだろう。

解散ライブとなったさいたまスーパーアリーナでの「想い出のパレード」では、これまでのWUG単独ライブとは桁違いのキャパシティを持つ会場となったこと、ライブに行き慣れていない人も多く参加したことなどがあり、「7 Girls War」でのまゆしぃコールは相対的に小さくなってしまった。

Wake Up, Girls!は吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑の7人でWake Up, Girls!である。曲の構成上仕方ないとはいえ、1人だけ名前のコールがなかった事は本人にとっても寂しい思いがあったはずだ。7人全員の名前を呼びたいと思う人が多かったからこそ、発表から4年を経て、「7 Senses」から逆輸入する形でまゆしぃコールが定着することになった。

個人的に「7 Girls War」と「7 Senses」を比べた場合、これまでは圧倒的に「7 Girls War」が好きだった。アニメ新章を見た後でも、「Polaris」の輝きが強すぎて「7 Senses」は影が薄い印象だった。しかしまゆしぃコール定着の経緯を知るうちに、「7 Girls War」と同じかそれ以上に好きな曲になった。

以下参考
大阪ライブはホンマもん@まゆ
https://ameblo.jp/wakeupgirls/entry-12374227463.html

『Wake Up, Girls!』×『MONACA』対談!OP『7 Senses』には幻のヴァージョンが存在した!?【WUG新章・バックステージ#9】
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1513509226

少しでもWake Up, Girls(WUG)に興味がありアニサマ2018OK!の金曜参加の方へ/ゆきしゃち氏
https://www.otaku-gtdiary.com/entry/2018/07/16/132945

WUG関連楽曲解説/イルリキウム氏
https://twitter.com/I_verum43/status/1015843818862604290

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