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#336 ケンカの解決方法を教えるよ!

2023.5.9.
どの学年を担任しても違う種類の大変さがあると思うが、私が低学年を担任したときの悩みの種のひとつに「ケンカの仲裁」があった。

まだ生まれて7年かそこらの子供たちである。自分の思うような方向にいかなくて癇癪を起こしたり、負けたくなくてズルをしたり、正しいことだけれどあまりに強く言ってしまったり…そんなこと日常茶飯事である。

でも、担任としてケンカの仲裁に入るとなるとなかなか厄介なのだ。
中休みが終わってさあ授業だ!というところで「先生〜!○○さんが××さんのことぶった!」のような報告があったり。
爆音で泣き続ける子がいたり。
事情を聞こうとするも、何を言いたいのか全く要領を得ない感じだったり。
かなりこじれて解決まで相当時間がかかったのに、30秒後には親友かのように楽しそうに遊んでいたり。(または、30秒後にまた同じようなけんかになっていたり。)

それが、1日に何度も起きるのだ。



全てに対応していると何も進まない…!と思い、知り合いに教えてもらった指導をしてみた。

【ケンカのかいけつほうほう】

ケンカになりそうになったらやってみよう。
◆「いやです、やめてください。」→いやだとつたえる
◆「どうしてそんなことをするんですか。」→りゆうをきく
◆「あやまってほしいです。」→あやまってもらう

じぶんにわるかったところがあったら、1びょうでもはやくあやまる!

毎日、先生のところにはたくさんの「先生〜!○○さんが〜!」と、ケンカの話が来る。もちろん先生はみんなには仲良くしていてほしい。仲直りできるようにお話を聞くよ。だけど、先生は授業もしなければいけないし、1人しかいない。だから、場合によってはその場で解決できないこともある。

じゃあどうしよう?

みんなにまずケンカを自分たちで解決するする方法を教えるよ!できそうだったら、嫌なことをされたときこんな風に伝えてみよう。(上のやりとりを伝える。)

この時のポイントは、①「丁寧な言葉で」だよ。
いやなことをされたからって「ふざけんなよ!」とか「おい、てめえ!」みたいな言葉を使ったらどうなる?すぐに解決できなさそうだよね。なので、書いてあるように、落ち着いて、大人みたいな言葉で伝えてみてね。

それから、②「理由を聞く」「謝ってもらう」だよ。もしこの言葉を伝えても、はぐらかして答えてくれなかったり、答えずに逃げたりするようなことがあったら先生に教えてね。一緒に話を聞くよ。



これを指導してから、ケンカの仲裁が減った…のかどうかは分からない!(同じ時期に同じ子供たちでABテストなどができないので。。。)

でも、何か私の方に訴えがあったときでもまずは「それ、自分であの言葉で言ってみた?」と聞くことができるし、見守っておいて自分たちで解決できたら十分な褒める要素になる。

そもそもまず、「○○さんが△△してきた!」という訴えの場合、その△△がいやだということを相手に伝えていないパターンが多いように思う。そこを伝えられるって大事な力。



もう、低学年担任だったら、早めに指導して教室に掲示してあげたい!

今でもそんな場面が多々あるけれど、大きめな紙に書いておいてすぐ取り出せるようにしようかな?



毎日が仲裁ばかりの先生、騙されたと思って一度試してみていただきたい。



#教員エッセイ
#低学年で困ったこと
#ケンカの仲裁

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