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ミャンマーで優秀な人材を確保しよう

どんな事業にも会社設営に際して人は必要不可欠、まず初めに手を付けるべき点ですね。ミャンマーにおける人材確保などについてまとめます。

<ミャンマー人の特徴>
私見は入りますが、多くの方が語られる通り、”真面目”で”言われたことはしっかりとやる”国民性です。
気質も穏やかなので声を荒げてキレるような面倒なタイプの人間は滅多におりません。
逆にそういう人はミャンマー人からするとみっともない、とみられがちです。

欠点について、ミャンマーの教育がそうさせていると語られる事が多いですが、学校教育が尋常でないほどの暗記ベースである為、”考える”という事をあまりしません。
テストですら先生がこれを覚えて来い、と問題を先に発表してしまうことは有名なネタです。
すなわち、会社での就業に当たっても業務遂行の中で柔軟に変化をもたらしたり、提案が出てくることはほとんどありません。
逆にそういう事ができるミャンマー人は基本的にはシンガポールや欧米など海外留学で教育を受けた富裕層の人材になります。
こうした海外経験人材や、外資系企業の進出によって徐々に優秀な人材が増えていっている(はず)なのが、現在のミャンマーの実態ですが、やはり末端で雇うような低所得のスタッフは質が低いことは覚悟するべきでしょう。

<人材戦略>
当然ながら上述のような優秀な人材ばかりを集めていては、折角安価な人件費が売りのミャンマーでは事業は成り立ちません。
基本ですが、Managerクラスには優秀な人材を一人採り、その部下への教育はそいつに任せていくという事が必要、且つ現実的な会社設営になるかと思います。私もそうしてきました。完璧なミャンマー語を操れない限りは言葉の壁もありますので。。

日系企業である程度お金に余裕のある企業さんは、日本語のできる人材をManagerまたは単なる通訳として雇っている事が多いです。
ミャンマー人は親日家でもあり、英語を先にやるべきなのに日本語学校に通って日本語だけできるといった人材が結構います。(面白い特徴です)
私は日本語人材には一長一短あると考えており、メリットはコミュニケーションのミスを防げること、反対にデメリットは電話など日本語を全て聞き取られてしまう事です。本社や支社の出先としてミャンマーにでてきている企業様などはあまりミャンマー人スタッフに聞かれたくない事もあろうでしょうが、これらが筒抜けになってしまうとなるとやり方を間違えると弱みを握られますのでご注意を。

<人材紹介業者>

✓ J-SAT 
20年以上ミャンマーでの事業実績を誇るJ-SATは主に大手日系企業が頼りにしている人材紹介業者です。
登録人数は常時2万人超えとも言われ、紹介してくれる前にJ-SATの目利きの方が面接をした上で、特徴や語学レベルなどを第三者評価でつけてくれるところは大変ありがたいサービスです。勿論、面談して採用に至らなくともサービス料を取られることはないです。採用した場合は確か先に給与1か月分、2~3か月の試用期間後採用となればさらに1ヵ月といったところ。

その他、日系ですと現地でフリーペーパーが有名なミャンマージャポンさんなども人材紹介業を行っています。

外資または地場企業にも有象無象の人材紹介業者があります。J-SATのように条件面を伝えて紹介してくれる地場の人材紹介業者もあります。J-SATよりFeeは安く済むので(ex.給与の0.5ヵ月分のみ、Finalとか。)コストを抑えたい場合には使ってもよいでしょう。

Jobnet

オンライン求人サイトとして有名なのがJobNetです。おそらく身近なミャンマー人はほとんど登録しているんじゃないかと思うほどの知名度を誇ります。採用側はプランによりますが1定のサービス料を前払いした上で、登録者を自分から探しにいく形になります。
潤沢な人材が掲載されている反面、上述J-SATに比べると本当に登録通りの経歴なのか、信頼度の点では劣るように感じます。
実際私も利用経験がありますが、まず求める人材を検索する時点で疲れてしまいました。w

Facebook

過去のNoteを参照いたきたいですが、ミャンマー人のFacebook信仰は”圧倒的”です。


そんなFacebookにて求人機能が備わった為、ある意味ミャンマーにおいては人材採用業界での激震がはしったといっても過言ではありません。
採用側はFacebookの自社ページにて必要な条件等を記載し、アップするという簡単な作業で求人が可能。
試しに5ドルほどの求人広告料を払って求人をかけてみましたが、1夜にして50人程から履歴書が送られてきました。

コスト面においては大きなメリットとなります。デメリットについては、
有象無象の人間が応募してくることで、要求していない条件の人間の応募を裁く必要がある事。(逆にいうと応募条件も理解せずに履歴書を送りつけてくるような人間は面接に呼ぶまでもなく不採用と割り切ればいい話です。)また差別防止の観点から男女のどちらを希望しているのかの指定ができない為、例えば女性の秘書を募集したくても野郎。。が応募してくるといったコント状態に陥る事です。

<ミャンマー人面接での注意点>

職歴は履歴書(CV)を面接で持ってこさせて確認が可能ですが、多くのミャンマー人の特徴として、
1. 同一会社への勤務が極端に短い人間が多い。
2. 職種がバラバラ
3. はたらいていない期間が長かったりする

であることが多いです。


1・2については特に国の解放により、外資が多く押し寄せた為、優秀な人材は少しでも高い給料を求めてジョブホップしていく傾向にあり、その際給料をくれる以上は職種は関係なく、面接でも「新しいことにチャレンジしたいから」と前向きに聞こえるコメントをしてきます。勿論本当に優秀な人材は優秀ですがあまりにジョブホップが頻繁な人材はすぐに逃げられますので採用は控えた方がいいでしょう。


3については働きバチ日本人からすると異常に感じますが、ミャンマー人からすると半年や1年働かないことは”ザラ”で自分探しなどカッコいいことをしているかはわかりませんが、結構多くの人間に無職の空白期間があります。率直に「この間は何をしていたのか?」を面接で確認するとよいでしょう。人によっては”ウソ”で塗り固めてきます。多いのは家族で病人がでたから、、など。内容が内容なので突っ込めない為「ふーん、」と聞いておきましょう。

正直なところでは本当に働いていないか、個人で何か商売(車の売買とかタクシーの運転手とか)をして、食いつないでいる事が多いです。まだまだ物価が安い為にそれでも働いていた時代の貯蓄と少しばかりの収入があれば生きていけ、それについて何も考えていないのが真実だと思います。こうした人材は採用すべきか迷うかと思いますが、率直に面接での感触がよく、過去の働いていた職種での経験を活かしてくれそうであれば特に休職期間は気にせずともとりあえず試してみるのも一案と思います。

以上、長文駄文失礼致しましたが、何かのお役に立てれば幸いです。

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