【今の世の中で起きている大きな変化】

資本主義というのは、「好きなものを誰でも自由にお金で買える社会」のこと。日本やアメリカをはじめ、いま世界のほとんどの国がこのシステムを採用しています。それに対して、社会主義というシステムがあります。社会主義とは、どこかにいる偉い官僚や政治家が「みんなはこれを買いなさい」と決める仕組みで社会を運営しようとするもの。しかし、これはほとんど国でうまくいきませんでした。

資本主義が進んだ結果、現在の世界は、iPhoneのようなそれまでにない、まったく新しくて画期的な製品を最初に作り上げた企業だけが、儲けを独占する構造となっています。

資本主義の進歩と歩調を合わせ、社会に巨大な変化を起こしているのが、テクノロジーの進歩です。

昔は、電車に乗るのに、きっぷを買って、そのきっぷを駅員さんに切ってもらっていました。今は、自動改札機にスイカをかざすだけで乗れます。

AIの進化にともない、あらゆる仕事がどんどんコンピュータ化されていきます。今後、「答えの決まっている仕事」のほとんどは、コンピュータや人工知能を搭載したロボットが行うようになることが確実です。

なぜ、何の役にも立ちそうにない三角関数とか平行線の証明とかを勉強しなければならないのだろうか？

学校で勉強していることは、ハリーポッターたちが使う「魔法」と同じなんです。

現代の魔法というのは、科学と技術です。過去の偉人たちが発見した偉大な真理や発明が、いまの私たちの生活を支えています。例えば、飛行機。150トン以上ある鉄の塊が日本とアメリカの間の空を飛んでいく。江戸時代の人が見たら「魔法だ！」とびっくりしますよね。そうした技術を支えている根幹は「数学」なんです。

電車のモーター、車のエンジン、スマホ、ロケット、医学の進歩．．．

現代社会の「魔法」はここ20年でさらにスピードを上げて進化し続けています。さらに、テクノロジーの進化がもたらす未来は、現在を生きる我々の想像力をきっと超えるでしょう。

そうした技術の元になっているものこそ、学校で習っている数学や自然科学なのです。つまり、「魔法の元」を勉強することは、新たな未来を切りひらく礎を作ることなのです。

#ビジネス #テクノロジー #勉強