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利益か品質か

こんにちは。
9月になって、空気がガラッと変わりましたね!
日中もわりと過ごしやすくなってホッとします。

さて、タイトルが仰々しくてすいません(笑)
製薬会社にとって、何が大事なのかのお話。
経営サイドと製造サイド(というより品質保証サイド)で乖離が生じる問題だと個人的に感じます。

そもそも、経営サイドが薬機法やGMP省令などをどこまで理解しているのか…
なぜこうした法律があるのか、くすりを世に送り出すということはどういうことなのか…
これを理解されている経営陣は、製薬メーカーのなかでどれくらいいらっしゃるのか。
この「理解」度により、重視すべきものは利益か、品質かに分かれ、それぞれの企業のクオリティカルチャー(品質文化)となっていくのではないでしょうか。
製薬メーカーは大手から中小までたくさんあり、会社によってクオリティカルチャーが異なってきます。
根本は同じでなければいけないのに間違ったクオリティカルチャーが根付いてしまっている。
そういった企業も確かにあります。
それが明るみになったのが、昨今の製薬会社の不祥事です。

間違ったクオリティカルチャーになる背景には「利益重視」が強いからと考えます。
勿論、利益なくして会社は成り立ちませんし、製造もままならない状態になるので、利益が悪とは思いません。
ただ、くすりというものがどういうものであるかを考えたうえで利益を考えていくことが大事だと思います。

くすりは開発も製造も非常にコストがかかるもので、経営陣にとっては頭を抱える点でしょう。
開発で莫大な資金が必要となり、製造においても設備等で資金が必要となる。
こういった背景から利益を求める企業は多く、本来重視すべきである「品質」を疎かにする流れ(文化)が出来てしまう。
これが長年積み重なり、間違ったクオリティカルチャーとして根付いてしまうのです。

くすりは人の命に直結する。
くすりを世に送り出すことがどういうことであるかを理解し、何を重視していくのかをしっかりと考え行動する会社、そして製薬業界人になりましょう。

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