あひるだんさー

また明日も生きていられるように。

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最近の記事

あひるだんさーの人間コレクション第4回 雨さん

二十余年村人Aとして過ごすあなたのたった一人になりたし 私の中で雨さんは化粧品の人である。#今日の面の皮 というハッシュタグもセンスがあっていい。短歌と化粧品と妖怪を少々とのことだけど、妖怪の話は少ないかも。もうちょっと聞いてみたい気がする。きっと楽しい。 雨さんの歌はなんとなく相聞が多いイメージ。今回は挙げた歌も相聞どんずばみたいな歌だけど、どこかほのかな恋へのあこがれでもあるような。なんとなく俵万智を思い出させる作品だ。ツイッター上にはあまり短歌を放流されないみたいだ

    • あひるだんさーの人間コレクション第三回 高村七子さん

      この脆もろき体の内にFeが真つ赤に熔とけて駆け巡りをり「うたの日」 七子さんには何回か会ったことがある。というより、たぶん一番会った回数が多いフォロワーさんだ。七子さんの子供時代の写真も見たことがある。なんというか、通りいっぺんの可愛らしさをそなえた、「かわいいですね」といってもまんざら空お世辞には聞こえない感じにはみえる。しかし、多少なりとも美しさについて知っている人は、「なんだこれは!」と顔をしかめるだろう。茄子だ。茄子の笑顔だ。 女子大生の頃の七子さんの写真も見たこ

      • あひるだんさーの人間コレクション第二回 ねぎさん。

        生き延びてやろうわたしの幸せを怖がるわたしに別れを告げて「うたの日」 ねぎさんことなぎさらささんは、ドラゴンファンである。中日が勝てば喜び、(たぶん)中日が負ければ世界を呪う。筆者はマリーンズファンなのでふだんは共栄共存できているが、交流戦の間は別である。そして、このエッセイを書いている間がまさに交流戦の真っ最中である。ちなみにマリーンズとドラゴンズの試合は終わった。マリーンズが負け越したのである。ねぎさんおめでとう。私は世界を呪います。 さて。 ねぎさんとは一度だけお

        • あひるだんさーの人間コレクション第一回 堂那灼風さん

          短調の風吹き抜けぬデパートの仕掛け時計に眠る楽隊「うたの日」 堂那さんは、何度も会ったことのあるフォロワーさんである。髪が長く、シルバーが好きで、そして厨二病である。おしまい。 …ではあんまりなので、もう少し人物評を書かせて頂く。ツイッターでは謎の人物感があるが、実際にお会いしてみると正統派の歌と鋭い評で歌会を席巻してゆく。とにかく評がいい。だらだらと喋るのではなく、一発で歌の核心を突くような感覚である。だから手を抜いた歌は出せない。筆者もにわか作りの歌を出したところ、一

        あひるだんさーの人間コレクション第4回 雨さん

          平成100首選 3回目10首

          なんとかきました3回目。超スローペースになりそうですが許してね。今回は社会詠が多めかな。最近話題になった歌集も多めです。ぜひぜひ歌集も読んでみてくださいね。 接客をしつつ涙がとまらないもういいや、「はい、花粉症です!」 山川藍『いらっしゃい』 家族の誰かが「自首、減刑」で検索をしていたパソコンまだ温かい 小坂井大輔『平和園に帰ろうよ』 騎馬戦のわが子の一騎はまだ無事でひたすら逃げる逃げよと思ふ 今野寿美『め・じ・か』 新しい世界にいない君のためつくる六千万個の風鈴 吉

          平成100首選 3回目10首

          平成100首選 2回目10首

          1回目のほうなんですが、まだいくつか出所がわからないものがあり、出典の明記は次回以降に持ち越しになります。すいません。今回はこちらの10首。全て出典を書いたので、よかったらぜひ読んでみてください。 死ぬ母に死んだらあかんと言はなんだ氷雨が降ればしんしん思ふ 池田はるみ 『ガーゼ』 銃声の繁くなりゆくパルコ前間諜ひとり撃たれて死にき 高島裕『首都赤変』 a penが the penになる瞬間に愛が生まれる さういふことさ 大松達知『フリカティブ』 あほやなあと笑いさざめ

          平成100首選 2回目10首

          平成100首選 1回目10首

          はじまりました。平成を代表する短歌100首をあひるが独断と偏見により選定!え、昭和の歌が混じってる?え、なんでこの歌なの?いいじゃない、好きなんだから!ということで1回目はこちらの10首。とくに解説はつけません。お気に入りの歌をひとつでも見つけてくれたら、とてもうれしい。 あの夏の数かぎりなきそしてまたたつた一つの表情をせよ 小野茂樹 違う世にあらば覇王となるはずの彼と僕とが観覧車にゐる 黒瀬珂瀾 手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が 河野裕子

          平成100首選 1回目10首

          あひるの部屋10回目 ゲスト シリカさん

          最終回。後半にいくにつれて、だんだん兄と妹のトークっぽくなります。 あひる「短歌を始めたきっかけはなんですか?」 シリカさん「中学三年生の時に、ほんとに悲しかったことがあって、立ち直れないほどになったことがありました。その時、母に短歌を勧められました。自分の思ったこと、なんでもいいから31文字で表してみたら、と。」 あひる「どうでしたか?」 シリカさん「当時、私はうたの日では最年少(だったはず)で、周りは知らない人ばかりで、私が詠むものは単純すぎて、正直、こんなの毎日

          あひるの部屋10回目 ゲスト シリカさん

          あひるの部屋9回目 ゲスト石勇斎朱吉さん

          今回は石勇斎朱吉さんがゲスト。江戸時代の版元とは、国芳らしいです。 あひる「では、よろしくお願いします!」 石勇斎さん「よろしくお願いします!」 あひる「まず、短歌を始めたきっかけを教えてください。」 石勇斎さん「うたよみんで始めたのがきっかけです。塾の先生が百人一首の翻刻を高校三年の時に教えてくれて、57577の世界に興味を持ちました。それでうたよみんを見つけて始めました。」 あひる「百人一首の翻刻とは専門的ですね!ということは、高校の頃から歌集も読まれていたので

          あひるの部屋9回目 ゲスト石勇斎朱吉さん

          あひるの部屋8回目 ゲスト ことりさん

          今回のゲストは「うたの日」の同期で、鳥仲間のことりさん。小説と映画をメインにお聞きしました。ことりさんが紹介された作品たち、ぜひ読んでみてくださいね。 あひる 「では、よろしくおねがいします!」 ことりさん「はーいよろしくー!」 あひる「ではまず、短歌をはじめたきっかけを教えてください!」 ことりさん「まずことりアカウントを作った理由から。 もともと、身近にあまり本について話す友人がいなかったので、読書アカを作ろうと思って「ことり」を作成しました。そうしたら、言葉遊び

          あひるの部屋8回目 ゲスト ことりさん

          あひるの部屋7回目 ゲスト奈月遥さん

          今回のゲストは奈月遥さん。和風の造語「未言」を作っていらっしゃる方にして、あひるも何回か歌会でご一緒させて頂いている方です! あひる「では、よろしくおねがいします。」 奈月さん「よろしくお願いしますー」 あひる「それでは、短歌を始められたきっかけから教えてください。」 奈月さん「短歌のきっかけというと、二回きっかけがあるんですけども。これは年代順を追って話した方がいいですかね?」 あひる「はい。おねがいします!」 奈月さん「はーい。小学校3年生4年生の時の担任の先

          あひるの部屋7回目 ゲスト奈月遥さん

          あひるの部屋6回目 ゲスト ねぎさん

          今回のゲストは名古屋にお住まいの、中日ドラゴンズファンのねぎさん。炸裂する野球トークと名古屋トーク!どうぞ!! あひる「よろしくお願いします!」 ねぎさん「こちらこそ、よろしくお願いします!」 あひる「ではまず、短歌をはじめたきっかけを教えてください。」 ねぎさん「きっかけ……これがめちゃくちゃ難しいんですよね……。中学のとき、校内の短歌賞に出したのが最初になるのかな。本格的につくり始めたのは、使っているブログサービスで月一回短歌を詠むイベントが有志により立ち上げられ

          あひるの部屋6回目 ゲスト ねぎさん

          神丘家の伝説 評伝 神丘風3

          前回は狂気の犬っこまつりについて書いた。そして今回も犬っこまつりである。風がその誇りと権力をかけて作り上げた雪像の運命は。 さて、折からの突風にあおられた雪像は、ゆっくりゆっくり倒れ始めた。そして轟音をたてて倒れた。うまい具合に日本海に沈んだため被害は少なかったが、この事故をめぐり秋田めんくいテレビと秋田貝新報が責任の追及をはじめた。いわく、風は今回の事故についてどう責任をとるのか、いわく、多額の金で東北一帯の雪を略奪したせいで、山から雪が消えてスキー客が消えたのは風のせい

          神丘家の伝説 評伝 神丘風3

          あひるの部屋 五回目 ゲスト諏訪灯さん

          今回のゲストは諏訪灯さん。かわいい鳥のアカウントの方。話が色々な方向に転がりました。 あひる「では、よろしくお願いします 」 諏訪灯さん「こちらこそ、よろしくです 」 あひる「まず、諏訪さんが短歌をはじめたきっかけはなんでしょうか? 」 諏訪灯さん「 読書つながりのフォロワーさんがうたよみんやうたの日経由で短歌をツイートされているのを見ているうちに詠んでみようかな、と思ったのが始まりです。2016年の9月の初旬のことでした。」 あひる「 短歌ではなく、読書つながりで

          あひるの部屋 五回目 ゲスト諏訪灯さん

          あひるの部屋4回目 ゲスト七遊さん

          今回のゲストは七遊さんです。美少女です。いまのところ、最大のボリュームのインタビューとなりました。では、どうぞ! あひる「では、よろしくお願いします。 」 七遊さん「よろしくお願いします 」 あひる「ではまず、短歌に興味を持ったきっかけを教えてください。 」 七遊さん「好きな女の子が短歌をやってたからですね笑 」 あひる「あ、周りの影響なんですね(笑)それは大学に入ってからですか? 」 七遊さん「初めて短歌に触れたのは高校で、本格的に活動を開始したのは大学に入って

          あひるの部屋4回目 ゲスト七遊さん

          あひるの部屋3回目 ゲスト せしんさん

          ということで、今回はせしんさんをゲストにお迎えしました。なぜか後半、あひるがインタビューをされていました。あひるがインタビューするはずなのに、おかしいねさっちゃん。 では、スタート! あひる「では、よろしくお願いします。せしんさんが短歌を始めたきっかけはなんですか?」 せしんさん「よろしくお願いします。一番最初は、詩を投稿する場所を探していたのですが、うたよみんのアプリを見つけたのがきっかけです。短歌は枡野浩一や笹井宏之を読んだことがあったので、意外とつるっと詠めてしまい

          あひるの部屋3回目 ゲスト せしんさん