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不調が絶えない私のお家(中国のお家事情)


うちのトイレは週に1回は詰まる。
(本格的に直したら2万くらい取られた、普通こんなにするの?)

洗濯機はホースが外れ、突然茶色い水が出てきたり。

もともと2LDKだったお家、リビングに無理やり壁を作って3LDKにしたから半分しかエアコンが使えない。(写真参照)

私の部屋の電気は毎回10回くらいスイッチをカチカチしないとつかないし、

暖房ををつけると、なぜか給湯器から水漏れして水浸しに。

2口コンロの1つはずっと使えず、

突然、家の電気が使えなくなって冷凍庫のものが全部溶けたり。
(電気だけがなぜかプリペイド式だった。大家さんもエージェントも誰も教えてくれなかった。。なぜ)

冷凍庫を掃除してたら、パッケージされた白い液体が1ダースくらいあるのを発見。袋をよく読んでみたら冷凍された母乳だった。こんなことってある?

家の不調に慣れてきたころ。

毎回ハグを求めてくる配達員のおじさんが私たちの家のエリア担当になった。小柄な中国人のおっさんで、毎回無邪気な笑顔で両手を広げて迫ってくる。居留守を使いはじめたら、今度は窓から部屋を覗いて本当に不在なのか確認のノックしてくる。

 毎回、家の不調とかににがっかりしながらも、だんだんそれが癖になってきて、もはやなんか笑える。

こんな不調にも割と余裕でクスっと笑っていられたのは2人のルームメイトのおかげ。北京大学に通う2人はイタリアから来たルイジと、アルバニアから来たファティエッサ。たまたま同じマンションに引っ越してきてフラットシェアをすることになったのだけど、なんとなく空気感が似ていて、すぐに一緒に住むのが居心地よくなった。1日の終わりになんとなく全員リビングに集まってきて、3人でのんびりお喋りするのが日課で、このまったりした時間が大好き。

わたしは予定より1週間早く引っ越しすることになって 、バタバタして大した挨拶もしないまま出てきたのだけど、ルイジには夏休みにベネチアで、ファティエッサは秋くらいに青島で会えるからそんなに寂しくもない。

この半年間ずっと不調が絶えなかった私のお家だけど、とっても愛おしい私のお部屋。

学校からは少し距離があったから、毎朝自転車30分を飛ばして学校に通うのも慣れば気持ちが良かったし、マンションすぐ外にあるベンチで日向ぼっこしたり、音楽聴いたりするのが大好きだった。何と言っても立地が最高で、ショッピングモールのすぐ隣だからスーパーに行くのも近いし、地下鉄の駅の真横でもあったし、なんと言っても留学生必見の輸入スーパーD-MARTまで徒歩5分(中国は輸入食品探すのがなかなか大変でしかも割高なんだけど、ここだと大体なんでも揃ってるし割と安い)冷凍のおかめ納豆も購入できる。

 意外とどんな場所でも住めば都ってことですね。結局、誰と過ごすかで前向きに居れるかどうかって変わってくるし。実家を出てから10年ちょっと経つけど、その中でも1番の愛着も憎しみもある愛おしいお部屋の話でした。

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