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日曜雑感 vol.5~本日のテーマは「明けの海」です

「明けの海」というテーマを見て、ピンと来る方はおそらく、私と同じ諏訪地方在住もしくは出身ではないでしょうか。諏訪湖の冬の風物詩・御神渡りに関係した言葉だからです。

御神渡りは、全面結氷した諏訪湖に入った氷の割れ目を「神様がお通りになった道」として拝観し、御神渡りの方向によって、その年の気象、作物の出来などを占うという独特の神事です。

神事を執り行っている諏訪市の八剱神社では、578年前から記録が残っており、気象観測のデータとしても非常に貴重だそうです。その中で、御神渡りが拝観できなかった年を「明けの海」と記しています。

今年の諏訪湖は一時全面結氷したものの、強風で氷が割れたり、暖かさで徐々に解けたりして結氷には至らず、観察を続けてきた八剱神社の宮坂清宮司が、立春の3日に「明けの海」を宣言しました。

私も1月から湖畔ウオーキングを行っていますが、結氷する諏訪湖の風景は常に変化していました。ただ、2月に入ると、波立つ諏訪湖に水鳥が集う光景が毎日のように見られたのです。

「明けの海」という言葉を聞くと、長く厳しかった真冬から、徐々に春の訪れが近づいているとの実感がわいてきます。ちなみに3年前の今頃は、御神渡りの拝観が行われました。冒頭の写真はその時撮影したものです。

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