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土曜雑感 vol.112~本日のテーマは「東日本大震災」です

本日3月11日は、忘れもしない東日本大震災と福島第一原発事故が起きた日です。2011年のあの日から12年が経ちましたが、私には「復興道半ば」としか言えません。

新型コロナウイルスの蔓延で、人生を狂わされたり、夢を断念させられたりした方は多いと思います。私もその一人でした。でも、東日本大震災の被災者に比べれば、物の数ではありません。

コロナ禍前の日本人を見ていると、震災の記憶は年々薄れていき、それとともに被災者の苦難も忘れ去られようとしていました。アベノミクスや東京五輪で浮かれていたとも言える時期でしたね(苦笑)

それがコロナによって一変しました。身近に生命や健康への危機が迫り、当たり前の日常生活がおくれなくなったのです。そして、楽しいことばかりでなく、夢や目標を失った人が増えていきました。

その時、日本人はようやく、震災被災者の気持ちが「万分の一」かもしれませんが、理解できたのかもしれません。同時に、夢や目標を決して失わないことの大切さも学ばせてもらいました。


時は2011年にさかのぼります。震災が起きた年の夏、私は青森県八戸市へひとり旅に出かけました。被災地の東北地方を旅行で応援したいと強く思ったからです。

ホンネは岩手、宮城、福島に行きたかったのですが、震災から日が経っていなかったので自重しました。3県に比べると被害は小さかったとはいえ、八戸市も被災地の一つには違いありません。

旅行で印象に残っているのは、舘鼻岸壁で開催していた八戸朝市です。津波の被害によって中断していた朝市が7月から復活したとのことで、多くの出店が並び、たくさんの地元住民でにぎわっていました。

売り手と買い手の会話のはしはしに「お久しぶりです」との言葉が聞かれ、お互いに朝市の復活を喜び合う光景が見られたのです。人と人とが再び巡り合えることこそ、復興の第一歩なのだと実感しました。

人と人との絆を分断したという意味では、新型コロナも同じだと思います。人々が直接触れ合うことがかなう時代・・・早く、アフターコロナになってくれることを願ってやみません。

そして、東日本大震災を忘れないためにも、コロナで中止を余儀なくされた「被災地の復興を見る旅」をいつか実現させたいと思っています!


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2014年の語り部タクシー乗車レポートを掲載しました


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