コミュニケーションと一言に言っても
言語的なコミュニケーションもあれば
非言語的なコミュニケーションもあります

会話を通して行われるコミュニケーション
身振り手振り、アイコンタクトなどを通して行われるコミュニケーション

いずれにしても
コミュニケーションとは意思の疎通を目的として交わされる
自分以外との交流であると言えると思います

そしてその中でも
ここでは主に言葉を使ったコミュニケーションについて
話していこうと思うのですが

ここで少し立ち止まって考えてみて欲しいことがあります

【 言葉はどこからやってくるのか？ 】

ということです

話を進めていく上で
日本語は習得しているという前提と
肉体的なメカニズムという前提の下で
進めさせて頂きたいと思います

あなたは言葉はどこからやってくると思いますか？

思考から？
思いから？
考え方から？

そうですね
それらも含んだ話にはなってきますが

いわゆる言語化するという営み
言葉を使ってこの世界に表現するという意味合いでは
大体の言葉での表現は

体験・経験

からやってきます

私たちが体験・経験した情報
視覚的、聴覚的、体感覚的（VAK）な情報を
言葉で表現しようとしたときに
コミュニケーションの方法として
言語を使おうと試みるわけです

五感で体験・経験した身体の感覚を
言葉というツールを使って
他者あるいは世界に向かって表現する

凄く端的な言い方をするならば
テレパシーやサトラレ、サイコメトラー（思念同調能力）
でもない限り

「自分にしかわからない感覚」

を言葉にしようとするわけです

つまり
直接的に伝えることのできない自分だけの感覚を
他の誰かに伝えようとするわけですから

本来ならば莫大な情報量を届けなくてはならくて
それを「言葉」という限られたツールを使って
何とか相手に伝えるという作業には

いくつかのフィルターを通してから
相手に届くというプロセスを踏んでいくわけです

このフィルターを通ることで起こることが

～ 情報のパーツ化 ～

です

この情報のパーツ化を説明するのに
分かりやすい理論が

【　メタモデル　】

と言われるものになります

詳細に関してはこちら（クリック）を参照して頂ければいいと思いますが

NLPの最初のモデルと言われている
コミュニケーションをより完全なものにしようと試みる
質問スキルのことをメタモデルと呼んでいます

そして
このモデルの中で重要なポイントとなってくるのが

フィルターの存在

です

フィルターには大きく分けて

一般化・歪曲・省略（削除）

の３つに分類されます

そしてこの三つの構成をさらに細かくすると
１２のパターンから構成されています

そもそも
なぜ、このフィルターの構成要素を知る必要があるのかというと

私たちが会話をする時に陥りがちが
コミュニケーションの罠があるからです

それは先にも話したように情報のパーツ化にあります

私たちは、自分の体験・経験を相手に伝えようとするとき
実際にはすべてを話さずに、情報を欠落させて伝えているんだと
意識したことはありますでしょうか？

言語という限られたツールを使うので
当たり前のことかもしれませんが

実際に見た光景や映像
実際に味わった肉体的精神的な感覚の情報は

言葉を使って表現するには
あまりにも膨大な情報量になってしまうため
全てを伝えきるというのは
凄く時間のかかることですし
伝えきれるものでもないと思います

例えばですが

たった1秒でいいです

目を開けて見えた景色や聞こえた音
そのときに味わった肉体的な感覚や感情を
言葉を使って ❝全て❞ 目の前の人に伝えようとしている状況を
イメージしてみてください

どうでしょうか？

「いやいや、全部は無理でしょ！？」

と思いませんでしたか？（笑）

そうなんです
私たちは言語を用いてコミュニケーションを取る時
どうしても避けて通れないことがあるんです

情報は欠落して相手に届く

ということ

全てを正確に完全なものとして
相手に届けることは不可能なのです

ですが私たちは
コミュニケーションを取った時
完全に伝わりきっているという
錯覚に陥りながら関わっているんです

この錯覚が
ミスコミュニケーションのほとんどの原因だったりもします

そして
このミスコミュニケーションは
他人との間だけではなく

自分とのコミュニケーション（セルフコミュニケーション）

にも当てはまることなんです

自分が思い込んでいる、あるいは信じている
ビリーフについても
欠落している情報や錯覚していることがあって
ありのまま、正確な状態で認識していないことが
とても多く存在しています

それによって
偏った情報を持ち続けていたり
本来の状態が見えなくなってしまうことで
自分の行動を止めてしまっていたり
実はなんてことないことなのに
ずっと囚われ続けてしまって
自分を自分で苦しめていたりするわけです

これが心のブレーキやブロックの
大きな原因になっていたりします

自分とのミスコミュニケーションが解消したら
自分を縛り付けているビリーフを見つけて手放すことが出来たら
自分自身の未来はどのように変化していくでしょう？

今まで無理だと思っていたことが
すんなりチャレンジできるようになるかもしれません

どうしようもならないことだと決めつけていたことが
実はなんてことない問題だと気付いて
一気に心が軽くなるかもしれません

抑えつけていた蓋が外れることで
人生の意味が見つかって
ワクワクと情熱が溢れる毎日を過ごすかもしれません

自分自身を解放できるようになって
明るく軽やかな心になることで
周りの人間関係までもが
友好的で温かい関係になっていくかもしれません

ビリーフの扱い方を覚えることで
悩みの根本にアプローチ出来るようになり
人生のかじ取りを可能にしていくんです

メタモデルはビリーフを扱って
欠落している情報は何なのか
その言葉がどういう意味を持っているのか
ということを解明していくアプローチでもあります

目的としては
１．情報を収集して
２．言葉の裏にある意味を明確にして
３．自分が制限しているものを発見して
４．選択の可能性や幅を広げる
というところにあります

ここで重要になってくるポイントが

フィルター

という存在になります

フィルターには大きく分けて
一般化・歪曲・省略（削除）
の３つがありに
１２のパターンから構成されているとお話ししました

まず、「一般化」は
例外や他の可能性を考慮せずに
一つの体験を同じような種類の全部を表すように
一般的なものとして表現するを指します

『一般化の3パターン』
〇可能性の叙法助動詞 （cannot/inpossible）
　→ 無意識のうちに限界を決めてしまうこと
〇必要性の叙法助動詞（should/must）
 　→ ～すべきだ、～すべきでない、しなければならない、しなくてもいいと
　　　決めつけていしまうこと
〇普遍的数量詞（all/always/never/ebery/none）
　 → 全て、絶対、いつも、決して～ないなど、すべての可能性を肯定する
　　または否定して、例外を認めないこと

「歪曲」は
話す内容を省略化・単純化するプロセスで、話の内容の真実や意味が歪められることを指します

『歪曲の4パターン』
複合等価 → ２つの別々のことが同じ意味になって表現されていること
前提 → 表現されていない何かの前提が隠されて話されていること
因果 → 原因と結果、何かが他の何かの原因になっていること
憶測 → 他人の気持ちや考え方が自分はわかっていると決めつけていること

「省略」は
深層部にある情報の一部だけが選ばれて、それ以外の情報が伝わらないために意味や本意が不明確になることを指します

『省略の5パターン』
不特定名詞 → 誰が？いつ？何に？どこで？など具体的内容が省略されている
不特定動詞 → 具体的にどのように行われたのかが示されていない
比較 → 比較対象が明確になっておらず省略されている
判断 → 評価や判断の基準があいまいで、理由が明確ではない
名詞化 → プロセスを表している話が固定化されて名詞化してしまう

具体的な例は「こちら」を参照してみてください
とても分かりやすくまとめてありますので
かなり役立つと思います

このメタモデルを身につけることで
相手の話を聞くときも
自分との対話をする時も
メタモデルの要素が感じられたときに
具体的な質問をすることで
話をより正確に、はっきりと理解することができるようになります

さらには
日常の中で活用できるようになると
コミュニケーションの罠にハマることなく
より正確にありのままを捉えて
誤解の少ない軽やかな人間関係を築くことが出来るようになってきます

そして自分自身に対しても
より真っ直ぐに向き合うことが出来るようになって
クリアで平穏な状態で人生を歩んでいける
とても晴れ晴れしく清々しい状態を創り上げていけるようになります

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