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ワインジャーナル

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ワイン科学を軸に、マーケティング、ブランディング、テイスティングなど幅広くワインについて語るジャーナル。書き手は国内外の大学、大学院でワインを研究してきた3人。
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2019年4月の記事一覧

オーガニックワインの是非

オーガニックワインの是非

南仏だというのに未だ寒くてなかなか週末の士気があがらないでいるおくむらです。
ちなみに南仏の緯度って北海道と同じぐらいなんですよね、実は。
地中海性気候というイメージと海のイメージが先行して暖かい感じに思うけど、意外と寒かったりもします。

それはそうとオーガニックという単語で皆さんは何を思うでしょうか。

オーガニックという単語と結びつくイメージは色々なものがあると思います。

健康にいい。

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ブドウ品種で打線組んでみた

ブドウ品種で打線組んでみた

はい。再び打線を組んでみたシリーズです。
これワインだけじゃなくて自分の好きなことならなんでもできそうですね。

今回はブドウ品種で打線を組んでみます。
ベンチ入りメンバー25種類は
赤ワイン用品種が
カベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、メルロ、シラー、グルナッシュ、ムルヴェードル、ガメイ、ピノノワール、サンジョベーゼ、バルベーラ、ネッビオーロ、テンプラニーリョ、ジンファンデル、マルベック

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Kindleでワイン本出しました!

Kindleでワイン本出しました!

ワイン本を出しました。
「ワインリテラシーとテイスティング入門」

ということでその経緯と内容を紹介しようかなと思います。

まずはKDPについて
KDPは無料で個人出版ができるアマゾンのサービスで、Kindle Direct Publishingというものです。

そこで友人が本を出したらいいよという勧めがあったので、とりあえず書いてみようと思い立ちできたのが今回の本になります。

ちなみに友人

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ワイン生産国で打線を組んでみた

ワイン生産国で打線を組んでみた

知り合いが市販のアイスクリームで打線組んでいたり、noteで(こちらは知り合いではないですが)キャッシュレスで打線組んでいたりっていうのを見てこれはやりたいと思い、ワイン生産国と、ブドウの品種で打線を組んでみようという企画を思いつきました。
実は昔野球を少しかじっていたのもあって結構好きなんですよね、こういうの。

ワイン生産国で打線を組んでみます。
ざっと思いつくワイン産国と言えばチリ、アルゼン

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ブレタノマイセスの繁殖理由と管理

ブレタノマイセスの繁殖理由と管理

前回はブレタノマイセスそのものについて(What)と、その代謝(How)についてみてきました。

今回はなぜブレットが繁殖できるのか、どうやって防ぐのか、また他の微生物との兼ね合いはどうなのかというところに焦点を当てていきます。

まずそもそも一般的な微生物にはかなり厳しい環境であるワインの中でなぜブレタノマイセスが繁殖できるのかということについて。

ブレタノマイセスの繁殖とSO₂耐性

第一に

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ブレタノマイセスの生態と代謝

ブレタノマイセスの生態と代謝

ブレタノマイセス(Brettanomyces sp.)。

恐らくワインにあまり詳しくない方は全く聞いたことのない単語かもしれません。

ワイン好きの方にブレタノマイセスという単語を聞いたことがある方はいますでしょうか。

もしかしたらむしろビール好きの方なら知っているかもしれません。
そして造り手、ソムリエなら知っていなければならないものです。

そしてこれは欠陥臭の稿で、しっかりとまとめますと

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