7月3-4週のワイン講座

英語講座での質問一覧7月3~4週



ここ2週間の参加者が少なく思いのほかうまく進まなかったので2週分にまとめてあります。


雹害って実際どんな感じ?

ワインの産地に起こる天候による被害で最も有名なのは霜害かと思いますが、雹も実はブドウに大きなダメージを与えると言われています。
実際に3週間ほど前私の滞在している南仏でも雹は降りましたし、その一週間後にはドイツで醸造をしている方も雹が降ったという報告をしていました。
その方も最近noteを始めたそうなのでリンクを載せておきます。
以前一度紹介したNagi's WineWorldの管理者のナギさんです。

雹は局所的な降り方をするので、畑の場所を分散させることが有効なリスクヘッジと言われています。またネットによる被害の低下も有名な手法です。

雹害を受けると、葉が破れる、実に傷が入る、幹自体にも傷がつきます。
これは光合成能の低下や収量の低下をもたらしますが、それ以上に病気の感染による2次被害も大きな問題になっています。


気候変動の影響と現在地

気候と天気という段落があり、そこで気候はより長期的な視点でのものということがありました。

その気候は数十年単位でゆっくりと変化しているのですが、昨今ではその変化の速度が著しく早まっていることは言うまでもありません。

それによって起こっている主な変化は

・アルコール度数の上昇
・産地の北上
・灌漑やアルコール除去技術の発展
・収穫時期の早期化
・耐暑の品種の開発と認可

といったところだと思います。

品種の認可はボルドーが重い腰を上げ、ブレンド用に新たな品種に認可を出したというのは記憶に新しいところです。

今後イタリア産、スペイン産のワインが飲めなくなる日が来るのでしょうか。


アメリンとウインクラーの気候区分

これはソムリエ試験の教本に載っているぐらいワイン業界では有名な気候区分で、品種を決める際の大まかな指標となっています。
GDD (Growing Degree Days)という積算温度のような指標を用いてRegion1から5まで分かれています。

1が一番冷涼な気候で、5になるとかなり温度が高い地域ということになります。

南イタリアやギリシャなどがそれにあたるようですね。

ちなみに以前書いた記事で計算したところ山梨、甲府のGDDは2534でした。
ということはどういうことかわかりますよね笑

これが日本のブドウ栽培の難しさの1つです。

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