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世界の酒窓から~サワービールとダークピルスナー~



友人が転職するとのことで、その有給休暇と私の春休みとがうまく噛み合ったので旅に出ていました。

男二人ぶらり旅inドイツ、チェコ、ポーランドです。

なにをしてきたかというと
ビール、ブランデー、ウオッカの奥深さを知るともに、ドイツと言えば?のスパに行って参りました。


他にも色々と回っていますが、この記事の読者が興味を引きそうな部分だけを軽くまとめていきます。


今回の記事ではまずビールについて。
ドイツもチェコも有数のビール大国です。ドイツはベルリン、チェコはプラハでビールを飲んできました。

ドイツで出会ったビールはサワービール。
これはベルリンのシャルロッテンブルク宮殿の近くのマイクロブリュワリー「Brauhaus Lemke am Schloss」にて発掘しました。

サワービールは普通のビールの発酵の前に、糖を酸に転換する酵素や代謝系を多く持った酵母たちを織り交ぜて発酵させることで、独特の酸味と香りをつけているようです。


我々がテイスティングしたのは樽で熟成させたサワービールとノーマルのサワービール。


ノーマルの方は、発酵途中のリンゴのような香り(水っぽいリンゴというか)に少し納豆のような系統の香り(ビール用の用語を持っていないので申し訳ないです)。

ワインを造っている方ならわかるかと思いますが、白ワインの醸造中のようなフレッシュな感じです。

テイストとしては、アタックの酸は強いのですが、酸の質がワインとは違うと感じました。
そこからはのどごしよく流れるビールで、かなり飲みやすい部類に入ると思います。
ワインの酸は丸みがあり、長く残るようなものだとすれば、こちらの酸は短く尖っているという印象です。
ただ酸の総量自体はそこまで多くないのか、すっきり感こそあれ、全く酸が強いという印象はなかったです。

オーク熟成の方はそれに丸みを足し、かつ香りを漂わせたものになっていました。
香りは主に甘い系統の樽感、つまりバニラ及びナッツのような香りがついていて個人的にはこちらがかなりおすすめです。

樽熟した普通のビールというのもクラフトビールのお店で見かけることがありますが、おそらくあれはアルコール度数を少し高めにすることで抽出を促しており、こちらは低pHで抽出を促しているから、結果的に低アルコールでも樽感が出るのかなというのが感想です。

またこの樽のサワービールは一般的な樽熟ビールよりははるかに安価だった点もおすすめできます。

日本でも見かけたらぜひトライしてみたいビールの1つとなりました。


もう1つはピルスナーのダークとセミダーク。

これはチェコのプラハのビール博物館で発掘しました。

このビール博物館は個人のコレクションによってできているそうで、サイズは小さいですはが、プロジェクションマッピングのような映像で製造過程を紹介する展示や、ビール業界の変遷などがうまく展示されているのでよかったです。
ちゃんと英語の看板を読んだら1.5時間ぐらいはかかるかもしれません。


そして最後に200ml×4のビールの試飲。

これを試飲と言って良いのか疑問ではありますが、これがチェコサイズなんだと思います。
ここで飲んだピルスナーのセミダークとダークビア
あとはピルスナータイプのFilteredとNon-Filteredの二種類。

Filteringはやはりワインだけでなく、どのアルコール類でも重要な位置を占めており、ボディ感、うまみ、苦みなどかなりの違いを生みます。

ある程度酔ったらわからなくなるんですけどね。笑

今回は一般的な黄金色のピルスナータイプでの違いでしたが、Non-Filteredとの違いは思っていたほどではありませんでしたが、少し複雑味の部分がNon-Filteredでは残っているように感じました。

その後ポーランドでもピルスナーのNon-FilteredかつNon-pasteurizationのビールを飲みました。
そちらは飲みなれているビールとはかなり違い、舌触りが少しざらついていて、後味も長く残りました。その余韻はあまり心地いいものとは言えず個人的には好みではなかったです。

それはそうと今回の発見はピルスナーなのにブラックのビールです。
ダークにはかなりのロースト感があり、コーヒーのニュアンスや少し焦げ感のある苦みがありました。IPAやスタウトの苦さとも少し違うようなイメージです。
一方でセミダークの方はそういった苦みはなく軽いロースト感と、本来のピルスナーの軽さとの共存がいいバランスで、個人的には一番好みでした。

ピルスナーのダーク。

一見少し奇妙な組み合わせですが、スタウトほど飲みにくく人を選ぶこともないので、おすすめできます。
といってもそれがどこで見つけることができるのかはわかりませんが。


今回はビールについて、ベルリンからチェコでの発見を書いてきました。
酒を愛し酒に愛される男になることを目標にこれからも新たなお酒の発掘を怠らないようにしたいですね。
ではでは。


これからもワインに関する記事をuploadしていきます! 面白かったよという方はぜひサポートしていただけると励みになりますのでよろしくお願いします。