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お金の歴史から見る本質とその未来

あなたはお金に取り憑かれている。                

私もお金に取り憑かれている。

そもそもお金とはただの「決済手段」である。それを深く深く頭にとどめて置かなければならない。

このノートでは、今述べたことを主軸として、お金の本質について論じていく一方で、これからのお金についても述べていきたい。


1.お金の歴史

まずはお金の歴史について説明しよう。

お金の誕生は物々交換から論じる必要がある。自給自足から発展し、職業が生まれたことにより他の人の生産物がなければいきていくことができなくなり、市場が生まれ物々交換をし始めた。

その後、物々交換を円滑に進めるため、特定の商品を交換仲介物としてピックアップした(日本でいう江戸時代の米など)。しかし劣化したり、自分が作ったものが交換できるとは限らない。

そこで金や銀といった貴金属を交換手段にし、その後それを元により便利で信頼性の高い貨幣が作られた。純度を国が補償したのだ。

そしてさらに便利なものとして紙幣が登場。もはや原価は保証されていないが、金と交換できるという価値のもとで流通した。それがのちに国保証のみで発行されることとなり今に至る。(厳密にいうと中央銀行の保証だが)

そして現代テクノロジーの発展により、通貨として電子マネーや暗号通貨、決済手段としてクレジットカードやICカード、QRコードが登場し、身近になっているのが現状である。

つまり何が言いたかったかというと、お金とはただの交換手段であるということだ。皆忘れている重要なことである。さらに念を押すと、これがこれからのお金のあり方を考える上でも重要だ。後ほど記述する。


さあ歴史に戻ろう。人類はお金に執着してきた歴史も書いておきたい。なぜなら今でも取り憑かれている人が多くいるからだ。

15〜16世紀のスペインは無敵艦隊と呼ばれ、大航海時代において栄華を誇っていた。彼らは当時の世界通貨である「金」を集めることに執着した。その結果は現在の彼らの状態を見ればわかるように衰退した。本当に重要なのは価値を生み出す生産だったからである。近代イギリスが産業革命によりどう栄えたかを見ればそのことがよくわかる。

また江戸時代の日本でも似たようなことが言える。大名や藩の力を示す指標の1つとして、〇〇万石という単位を聞いたことないだろうか。これは米の収穫高を示したもので米が資産であったことを示す代表例である。そこに執着し米の生産高を上げることのみに力を入れた。商工業に力を入れなかったその結果が欧米との経済格差を産んだのだ。士農工商という言葉の並び順は優先順位であり今述べたことを如実に示している。

以上2つの例から、人類はお金を神が与えたかのように執着し、本質を忘れていることがよくわかる。現代でもお金の本質に気づいていない方が多いのだからその通りだろう。これは企業の内部留保というノートでも詳しく述べようと思う。しばしお待ちしていただきたい。


もう一度言うが、お金とは「決済手段」だ。これを元にお金の未来について考えていきたい。


現在はお金の本当の価値があらわになりつつある時代である。いわば価値形態の地殻変動が起きているのである。それを踏まえて、未来のお金の話をしよう。


2.お金のこれから

さあいよいよ未来の話だ。未来を想像、予想するのはワクワクする。では早速私の考えを書いていこうと思う。何度も言うがお金は所詮決済手段だ。当然揺らぐ。

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