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12球団平成以降ベストメンバー(千葉ロッテマリーンズ)

平成ベストメンバー パリーグ後半戦 4球団目です。
今回は「千葉ロッテマリーンズ」、早速選考結果を発表していきます。

野手

成績はキャリアハイ年度(主観)

選考前からZOZOマリンの影響で本塁打数がかなり少なくなることが予想されたが、その予想通りの結果となった。
一方で、首位打者/盗塁王の経験者がそれぞれ4人と足と繋ぎで得点をうかがう今までとは経路の違う打線となった。
リードオフマンには200安打とスピードを兼ね備える西岡、そこから首位打者の西村/福浦が続く。
主軸のボーリック/ベニー/サブローは本塁打数こそ決して多くないものの、打率と長打を兼ね備えた選手が続く。
下位打線にも今江/里崎と攻守に優れた選手が続く。
攻撃力の面では、他球団と比較して多少の見劣りは否めない状況だが、走塁/守備の面では12球団の中でもトップクラスだろう。
走塁では上述したように、盗塁王経験者4人に加え、キャリアハイで39盗塁を記録した中村を擁している。
守備の面では、まずはNPB歴代でもトップクラスの守備力を持つ小坂の存在が上がるだろう。
小坂以外にも、内野を構成する福浦/西岡/今江/里崎の全員がゴールデングラブを受賞しており、内野陣の守備能力は12球団でもトップクラスだろう。
加えて、外野の西村/サブローもゴールデングラブ受賞者であり、打力優先のベニーを除いた8人が受賞者という、守備力特化のメンバーともいえるだろう。
控えメンバーもレギュラー陣と同様に長打ではなく、足と繋ぎがウリのメンバーとなった。
数少ない長距離打者としては、初芝/マーティンの2人が中心。
その2人以外にも堀/鈴木/角中/荻野といった3割前後を残すことのできる巧打者を擁している。
野手陣全体の評価としては、パワーは12球団の中でも最低クラスではあるが、反対に12球団トップクラスのスピードと守備を活かし、最少得点差で勝ち切るチームだと言えるだろう。

投手

成績はキャリアハイ年度(主観)

先発陣は他球団のような絶対的エースこそ不在だが、4人が200イニングをマークし、ある意味全員がエース格という布陣となった。
とはいえ、先発陣の中心になるのは伊良部/成瀬の左右の2人になるだろう。
速球を武器に圧倒的な奪三振能力を誇った伊良部とスピードではなく、コントロールで打たせて取るタイプの成瀬という真逆のコンビは面白い組み合わせだ。
伊良部/成瀬以外の4投手もエースの2人に劣らずのワーキングホースだ。
特にミンチーの230.1イニングは、各球団のエースの中でも頭抜けた数字である。
これら3投手以外の小宮山/清水/黒木の3人も180イニング以上をマークし、先発陣6人の総合能力は決して低くない。
中継陣の中心はYFKの3人だろう。
これまで取り上げたJFKやSBMに比べれば、知名度/実績は多少劣るが、マークしてきた実績は文句なしである。
特に抑えの小林の防御率0.83は特筆すべき数字である。
この3人に中継/抑え両方をタフにこなせる益田/シコースキーが加わり、最後の1枠には西野を選出した。
先発/中継共に絶対的な柱は不在だが、その分個々の能力が高く、結果総合的に見ても他球団と比較しても遜色のない戦力にあったと思う。

総評

ZOZOマリンという球場の性質上、一発ではなく足と繋ぎをメインとするこれまでの球団とは毛色の異なる野手陣と、絶対的な柱はいないが個々の選手がハイレベルで結果層の厚い投手陣という、12球団の中でもユニークなメンバーとなった。
ZOZOマリンの風による本塁打が出ないという事実は認識しているつもりだったが、改めてこれまでの選手の成績を確認してみると、その影響は想定以上であった。
ロッテ野手陣の足と繋ぎという選手の特徴はこの球場で戦うために身に着けた、ある意味で必須の能力だったのかもしれない。
この点に関しては、このZOZOマリンを本拠地としながらも今期16本塁打を記録した若手の山口選手がどこまでやれるのか期待したい。
打の期待のホープが山口選手ならば、投手陣は何といっても佐々木投手だろう。
今後間違いなくメンバー入りする選手であるので、メンバー入りするかどうかではなく、どんな化け物じみた成績でメンバー入りするかを楽しみにしたい。
今後メンバー入りが期待される選手として、
投手:佐々木/石川/小島
野手:山口/松川/安田
をあげたい。

二桁 10回目の投稿は以上となります。
残り2球団、パリーグ5球団目は 千葉ロッテマリーンズを予定しています。

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