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12球団平成以降ベストメンバー(広島カープ)

平成ベストメンバー4回目の球団は「広島カープ
早速選考結果を発表していきます。

野手

成績はキャリアハイ年度(主観)

前回のヤクルトに引き続き非常に攻撃力の高い野手陣となった。
3割以上と30本塁打以上がそれぞれ7人、OPS1越え4人と打撃力だけでなく、野村/田中/梵といったスピードにも優れた選手も擁している。
(選出した年度ではないが、緒方や丸も盗塁王クラスの走力を持っている。)
控え野手も優秀で3割打者や30本塁打以上を記録した選手が揃っている。
守備の面でも菊池は言わずもがな、外野の3人(前田/丸/鈴木)はいずれもゴールデングラブを獲得しており、隙が全くない。
総じて個々の走攻守がハイレベルな選手が多いという印象を受けた。
この辺りは、FAでの選手獲得を行っておらず、自前でドラフトの有望株を育て上げるという、カープの育成スタイルが顕著に表れていると思う。
また、自前外国人も3人メンバーに入っており、外国人スカウトの質の高さもうかがえる。
あえて、弱点を上げるとすれば捕手のグレードが他球団と比較して劣ることだろうか。
既に投稿済みの3球団の捕手(阿部/矢野/古田)以外にも、谷繁/城島といったメンバーに比べると、さすがに見劣りしてします。
ただそれを加味しても、野手陣全体の層の厚さは今回の企画内でもトップクラスだろう。

投手

成績はキャリアハイ年度(主観)

野手陣は前回のヤクルトに似た印象と記載したが、投手陣は逆の印象を持った。
先発陣は優れているが、中継陣は相対的に劣っている面が否めない。
先発陣は黒田/前田のMLB経験者と外国人沢村賞受賞者のジョンソンの3人が防御率1点台をマーク。
特に黒田の成績はマツダスタジアム開業前の市民球場時代のものであり、あの狭い球場で達成した1点台はより意味合いが違うだろう。
上で上げた3人以外にも大瀬良/佐々岡/川口と歴代のエースが揃っている。
特に佐々岡の240投球回は、現代とは野球観が違うとはいえ、特筆すべき数字だろう。
一方、中継陣は層の薄さが否めない。
大野/永川/中崎といった歴代のクローザーを擁しているが、他球団程の突き抜けた存在が不足している。
2000年代後半 Bクラス時代の中継陣の駒不足が見て取れる。
その中でも梅津/横山のワークホース振りは特筆すべきものだろう。
最近のカープの中継陣も抑えの栗林以外には、そこまで目立った存在がいない状況なので、今後栗林に続くような存在が現れることを期待したい。

総評

優れた投手陣と弱点のある投手陣といった、前回のヤクルトと似たチーム構成となった。
ただ同じ優れた野手陣であっても、打撃力に特に優れたヤクルトに対して、選手個々人の走攻守の総合力が高い広島という、面白い構成だった。
野手有利の市民球場時代の選手と3連覇を達成した2010年代中盤以降の選手が上手くマッチした、バランスの良い打線となっている。
長らくBクラスが続いていた時代から、3連覇を経験し、また再びBクラスに低迷している現状。
3連覇を支えた選手が移籍、衰えとなっている中で、次にチームの核にとなる選手が現れ、このベストメンバーに加わることを楽しみにしたい。
今後このメンバー入りが期待される選手として、
投手:栗林/森下
野手:坂倉/西川/小園
あたりをあげたい。

4回目の投稿は以上となります。
今後も毎週日曜に発信していきたいと思います。
次回は、DeNAベイスターズを予定しています。

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