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唐代の琴曲

興味深いニュースがTLに流れてきたのでメモ。

唐の時代の「琴」の曲が復元された

▼唐代琴曲 時超え初復元

古くからある七絃琴、現在の箏とは別の楽器で、見たことある人は少ないのでは。私はないです。
画像を見ると、琴、全体が塗りなんでしょうか、艶やかで滑らかで、演奏しながら楽器の美しさにうっとりしてしまいそう。

実際の演奏が公開される予定とのことで、リンクしておきます。

以前に博物館かどこかので、収蔵された箏から実際に音を出してみる企画に後輩が行って、すごく面白かったらしいので、こういうイベントも楽しそうです。

どんな音なんだろう、当時の楽曲ってどんな雰囲気なのかなぁ。
平安以後、ほぼ廃れていたんですよね。だから物語に登場する演奏シーンは想像するしかないんですけど、例えば源氏物語、あれだけ季節や風物の感覚の繊細な時代に、楽器を差し出されて「少し爪弾く」とかの場面の音やいかに、と思ったりもします。

琴と箏は何が違うのか?

現在、一般に言う「おこと」と、この「琴」は違う楽器なんですが、その説明が分かりやすいページがありました。

画像が多くて分かりやすいです。
なぜ「箏」と「琴」が混同されるようになったのかの説明もあって、ふむふむーとなりました。

「古琴」演奏動画

YouTubeで探すと、「古琴」でこの楽器の演奏、手元がよく見える動画があったので貼っておきます。

音域は思ったより低くて、十七絃に近いのかな。
手前に弾くのと、向こうへはじくのと、二種類の指の動きがあるんですね。指の腹の音と生爪ではじく音と違いがあって面白いです。
柱がないので、箏の後押さえやヒキで表現されるような響きや余韻の変化は、琴の方が自在ですね。
あと、別の動画では、高音はハーモニクス(絃の中点を左手で触って1オクターブ上の音を出す技法)を使ってました。

…小さくていいですね…(持ち運ぶのがつらい楽器なので箏…180センチくらいあるので…)

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YouTube、「古箏」で検索すると、日本の箏とはまた違った進化をした箏が見られます。
環境に適応できた、その時代のニーズに合ったものが残ってきた(逆に残らなかったものもあった)、というのが上記の記事の関連かと思うので。
別の進化は何によるものなのか、想像するのも楽しいです。

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この先の時代には、どんな楽器が「伝統」とされるのかなぁ。

私が学生の時は和楽器って言ったら民謡と演歌と同じ位置付けな感覚の人がまだ多かった感じするけど、今は和楽器が普通にロックや西洋楽器と組み合わされてるから、和楽器=ババ臭いって感覚で見る人はいないかなと思うんですよね。

古いとされていたものがどんどん新しくなっていく、楽器が変わったんじゃなくって、組み合わせとか新しい楽曲とか「違うやり方」で、人の感覚が変わっていった、そういう過程を見てる感じがあって、ちょっと不思議で面白いです。
今の新しい音楽がどんな風に記録され評価され残されていくのか、わからないけど、面白い流れなんじゃないかなって。

推測だけど、大ホールでのコンサート、他の楽器と組んでも音量負けしない、多分そういうニーズでエレキ三味線もできたし、個人でエレキ箏やってる方もおられるし、だんだんと、楽器も新しくなって進化していくのかな。
(…とは思うものの、尺に関してはエレキ尺とかそれどうなのって思っちゃって想像ができないんですけど。仕様が竹って決められてる楽器は改良にも制約が多くて無理そうじゃないですか「bamboo flute」なので…プラスチック製もあるけど…めっちゃ穴開けるくらいしか思いつかない。指足らないですよねきっとw)



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