VTuberのチャット欄に捧ぐ

「鳩ほんとつまらんわ」「指示厨うざ」「カプ厨はマジで自重しろ?」「それは言い過ぎだろ」「アンチは無視しとこうぜ」

----------

はじめまして。私はしがないVTuberオタク。

かの「よくばりセット」からVTuber沼に片足を下ろしたかと思えば、勢いあまってもう片足も突っ込んでしまい、今や肩まで浸からんとする様相である。

有り体に言えばVTuberにハマった者だ。

輝く才能、奇跡のハプニング、キャラクターたちの関係性、それを盛り上げるファン達。ああ、誰かのファンであるのはこういうことなのか!と私に教えてくれた。
心から楽しめる界隈だ。

しかし、当初からカオスすぎると言われてきたこの界隈は、今では更なる混沌(しかもどうも良くない種類のもの)に晒されている。
広くVTuberを追えている方はそれを肌で感じているであろう。

今回はVTuberどうしの問題は一旦おいておいて。
比較的小さな問題、つまり「視聴者が意味のある行動をなせる」ライブチャットに絞って意見を述べさせてもらいたい。

----------

§ アンチ・指示厨・伝書鳩

あなたはこのようなコメントをしたことがあるだろうか?

- 「○○さんは今xxしてるよ」などに対して「鳩ほんとつまらんわ」など
- 「VTuberやめろ」などに対して「それは言い過ぎだろ」「アンチは無視しとこうぜ」など
- 「○○先輩にお礼しとけ」「xxしようぜ」「xxしとく?」などに対して「指示厨うざ」「カプ厨はマジで自重しろ?」など

結論から言えば、これらを止めてもらいたい。

アンチ・指示厨・伝書鳩などのコメントでなく、それらに反応するコメントの方を止めるべきだ。




「は?」と思った方に向けてこの文を書いている。
止めるべきはアンチ・指示厨・伝書鳩だろ!そういうのが湧くから反対コメント打ってるのに……。
そう思うのならばなおさら止めてほしい。

なぜなら多くのアンチ・指示厨・伝書鳩は、「周りがやっているから」アンチ・指示厨・伝書鳩をやっているからだ。
コメント欄に彼らが増えるほど、これらのコメントが書き込まれやすい環境になっていく。しかも残念なことに、反対意見は往々にして彼らに届かないし、ひどい場合には彼らを助長させてしまう。


ではアンチ・指示厨・伝書鳩(のいずれか)を嫌うあなたが、真に書くべきコメントは何か?

それは「VTuberさんの言動に対するコメント」である。


「草」「えらい」「ああああああああ」などで全然構わない。
とにかくライブをやっているあなたの推しの言葉や動きに全力で反応しまくってほしい。

アンチ・指示厨・伝書鳩コメントを1つ見つけたら、3つの「VTuberへの反応コメント」で応酬してほしい。「VTuberへの反応コメント」が増えるほど、「VTuberへの反応コメント」の割合が多くなる。そのようなコメントが増えやすい環境になるだけでなく、アンチ・指示厨・伝書鳩をVTuberが見つけにくくなる。

思うに、VTuberや実況者はチャット欄・コメント欄も含めて一つのコンテンツなのだ。アンチ・指示厨・伝書鳩を上手に利用したり、逆手にとって動画コンテンツに昇華したりする配信は、今までに幾つも見てきた。

だがあなたの「アンチ・指示厨・伝書鳩に対する反対コメント」は果たして推しのコンテンツになっているか?

「アンチ・指示厨・伝書鳩」が求められる時は、ぜひ推しの為に「アンチ・指示厨・伝書鳩」になろう(もちろん嫌なら無理しなくていい)。
「アンチ・指示厨・伝書鳩に対する反対コメント」を募集していたり議論する放送なら、ぜひ推しの為に「アンチ・指示厨・伝書鳩に対する反対コメント」を述べよう。

そうでない時は自重しよう。
それでも何か言いたいなら5chかtwitterにしよう。

自戒も込めて。
言いたい事はこれだけです:

アンチ・指示厨・伝書鳩コメントが嫌なら、これを1つ見つけたら、より多くの「VTuberへの反応コメント」で応酬してほしい。嫌なコメに反応するコメが一番必要ないので。

----------

§ おまけ

ここから蛇足です。
なぜ上のような発想を得るに至ったか。

それは私の推しがのらきゃっと様だから。

彼女はかつての放送事故で、かなりの量のアンチコメント(今思えばほとんどは冷やかし)がチャット欄に発生した。その時はどうにかアンチを止めようと「アンチコメントに反応するコメント」で溢れ返ったのである。
私もその一部だった。

そんな時、のらきゃっと様は何と言ったか?

「もっと私に構って」

(1年半以上前でアーカイブも残っていないので正確な言葉ではないかもしれないが)これを聞いて私は猛烈に反省した。

ここは彼女の放送で、彼女の作るコンテンツなのに、私はわざわざ放送を見に来てまでアンチなんかに反応してしまったと。

そうではなく、やるべきなのは「彼女の一挙手一投足を、彼女の生きた証を心に焼きつけること」だと。のらきゃっとをのらきゃっとたらしめるのは、私たちのコメント一つひとつなのだと。

アンチへの反応ごときを、こんなにも美しいのらきゃっとの一部たらしめたくない。

それからは必死に放送へのリアクションをするよう心掛け、私たちはアンチからコメントの多数派を取り戻した。

たった一言で私にここまでの覚悟をさせたのらきゃっとは、やはり卓越したVTuberで……だからこそ今でも彼女が大好きなのである。

だから今日も彼女のチャット欄で、全力で反応コメを残すのである。
二度と「もっと私に構って」を言わせない為にも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?