マイプロジェクトU-15

小学4年生〜中学生の子どもたちが、夏休みを使って、自分のやりたい事を計画、実行するプロ…

マイプロジェクトU-15

小学4年生〜中学生の子どもたちが、夏休みを使って、自分のやりたい事を計画、実行するプロジェクト『マイプロU-15』をやってます。「主体性」と「挑戦(一歩動くこと)」を大切にします。https://2020.etic.or.jp/actions/mypro_u15/

最近の記事

2020年、今夏もスタートしました

だいぶ前回の更新から間があいてしまいましたが、2020年のプロジェクトがスタートしました。初めて読まれる方のために、プロジェクトのご説明をもう一度・・。 本プロジェクトは、夏休みに子どもの「やりたいこと」を、子ども自身が企画、実施するもの。大人のサポーターが相談役として伴走します。1人でやってみるだけでは気づかなかったことに子どもたち自身が気づいたり、考えもしなかったことに考えが深まったりするような時間をつくることを目指しています。 ルールは、「子どもが自分で考え、自分で

    • 2019年始動と「子育ち部」立ち上げのお知らせ

      お久しぶりです! 今年もマイプロジェクトU-15の活動が水面下で進んでいます。 それと同時に、昨晩、「子育ち部@埼玉」というFacebookグループが オープンいたしました! 子どもは自分で育つ力をもっている。 大人は、子どもを”育てる”というより、子どもの”育ち(子どもが自分で育つ)”を見守る役目。 こんな子どもへの信頼をベースにおきながら、子どもに向けた活動をしている方、またはその活動に興味がある方のネットワーク@埼玉県です。 マイプロジェクトU-15の活動をする

      • 高校生マイプロジェクトアワード2018

        この場に来て、この看板(上記写真)を見て、 「来年は、絶対ここに子どもを連れて行きたい」 と思ったのを思い出しました。 ◇◇◇ 2019年3月23日(土)~24日(日)、 2018年度の高校生マイプロジェクトアワードが開催。 去年に引き続き、今年も足を運んできました。 日本全国各地の予選を勝ち抜いてきた高校生が、 東京の会場に集結し、プレゼンを行います。 去年は、最終日のプレゼンを観覧したけれど、 今年は、前段のプログラムを見学。 高校生マイプロジェクトアワードは、

        • 「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた⑦キャリア教育編(最終回)

          前回の続き。「キミチャレ」は、子どもがやりたい仕事を見つけるプロジェクトではない。柴田さんが考えるキャリア教育も、仕事に縛られていない。そんな話を書きました。では、柴田さんが考えるキャリア教育とは、何でしょうか? 何が起きても、自分で考え、生きていく力を育てること「柴田さんにとってのキャリア教育とは何ですか?」の問いに、柴田さんが、こう答えて下さいました。 「何があっても、自分で考えて生きていく力。状況は常に変化するけれど、その起きた状態に対して、自分を信じて、考えて、行

        2020年、今夏もスタートしました

          「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた⑥キャリア教育編

          前回の続き。信じて任せる事の難しさを書き、任せる真似事だけさせて、大人が用意した舞台で、子どもがパフォーマンスする「お仕事体験」はキャリア教育ではない、という事を書きました。今回は、柴田さんの考える”キャリア教育”とは何か?キミチャレのどんな所に”キャリア教育”の要素があるのか?を2回に分けて綴ります。今回は、キャリア=仕事ではない、という話。 職業に安直に結びつけないで欲しい 豊田市で「キミチャレ」と同趣旨の企画が行われた時の話です。最終発表会の際、子どもの発表を見て、大

          「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた⑥キャリア教育編

          「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた⑤アンチ・サポート編

          前回の続き。子どもが計画を立てる際に大切な事から、失敗を見守る大切さまでを書きました。①〜④は、サポーターの役割を書いてきましたが、今回は”サポートしてはいけない”話です。サポートしなくていいのに、お節介を焼いて、子どもから「失敗から学ぶ機会」を奪ってしまった大人たちの事例2つと、お節介を禁じられて悶絶する親の話です。聞いていると「あ〜あるある・・」と思いますし、思わず自分もやってしまいそうだと思いました。人の振りみて我が振り直せ。 一日警察官体験ある子どもが「警察官の体験

          「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた⑤アンチ・サポート編

          「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた④サポート編

          前回の続きです。プロジェクトの目星をたてた子どもたち。次は、具体的に計画を立てる段階です。ここでのサポーターの役割は何でしょう? 次の一歩を決める 大人だってそうですが、一歩目を動き出さないとやる気って出てこないものだと思うのです。やる気が起きない時でも、とりあえずパソコンの電源を入れると、そこからズルズルと仕事に引き込まれていくことがあるように、まず、一歩目が出るということが、子どものプロジェクトでも大切です。最初の説明会で、プロジェクト計画書をつくる時間を設けているので

          「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた④サポート編

          「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた③サポート編

          前回の続き。前回は、子どものやる気を引き出して、チャレンジに向かわせるにはどうしたらいいの?という事を書きました。今回は、具体的に計画を立てるところです。 スタッフの知人の学校の先生から、「自分のやりたい事をすらすら計画立てられるのは、優秀な一部の子どもだけ」と、聞きました。でも、2012年の「キミチャレ」は、200名の応募がきて、選考で50組選ばれ、みんなプロジェクトを実行しています。(参照)一体、どんな仕掛けがあるというのでしょう? 子どもの「やりたい」をプロジェクトに

          「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた③サポート編

          「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた②サポート編

          前回からずいぶん時間があいてしまいましたが、前回の続きです。「マイプロジェクトU-15」の企画の元となった愛知県瀬戸市の「キミチャレ」。この「キミチャレ」の基本は、子どもが自分でやる。大人は見守る、です。でも、大人は全く何もやらない訳じゃない。前回は、その見守る大人(サポーター)の絶妙な手伝い具合を書きました。今回は、特に「なるほどな~!」と思った、④計画を作り上げていく部分でのヘルプ、を書きます。  キミチャレの極意・・とタイトルに書いてますが、今回は「キミチャレ」から少し

          「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた②サポート編

          「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた①サポート編

          マイプロジェクトU-15の企画の元になっているのは、愛知県瀬戸市の「キミチャレ」です。 キミチャレの最大のポイントは、「自分でやる、考える」です。徹底的に。うだうだして子どもが何もやらなかったとしても、それも一つの解。サポーターや親がお尻を叩いて「やらなきゃダメでしょ!」とは、絶対言いません。その代わりに、どうしてできなかったと思う?という振り返りをして、作文を書いてもらいます。 出てくる成果物よりもプロセスが大事なんです。 その事を頭ではわかっていても、いざ自分でやる

          「キミチャレ」の極意を、柴田朋子さんに聞いてみた①サポート編

          やる気のない子に、やる気になってもらうには?

          高校生マイプロジェクトアワードに参加してきた話を書いたのが前回。 自分のやりたい事を実現するために、英語を勉強して発信したり海外留学したりと、それはそれは素晴らしい発表でございました。 そして、その後に行われた伴走者フォーラム(高校生マイプロジェクトに伴走した大人達が知見を共有する場です)にも参加したのですが、参加してわかったのは、参加する高校生全員が全員、スムーズにプロジェクトが進むわけじゃないという現実でした。当たり前ですけれども。 スムーズ、というのは、高校生のマイ

          やる気のない子に、やる気になってもらうには?

          高校生マイプロジェクトアワード

          3月25日、高校生マイプロジェクトの最終発表会を見に行かせて頂きました。 マイプロジェクトU-15は、高校生マイプロジェクトの姉妹版という形を取らせて頂いていて、ロゴを使わせて頂いています。 地方大会を勝ち抜いてきた全国各地の高校生が、自分のマイプロジェクトを東京の会場では発表していました。私は私用で3プロジェクトの発表しか見られなかったのですが、実際に見るのとWEBで見知っているのとでは、大違い・・! 面白いなぁと思ったポイント、まとめてみます。 徹底的に”マイ(My

          高校生マイプロジェクトアワード

          マイプロジェクトU-15は、大人の教育でもある

          ※前回の続き 『マイプロジェクトU15』は、子どもの「やりたい」を応援し、失敗も含めて、自分で決めて自分で動くことをサポートする活動です。 こう語ると、子どもの為の教育活動のように思えます。いえ、実際そうなんです。そうなんですけど、やってみると、子どもの為と言いながら、変わるのは大人の方だと気づかされます。 親の自己肯定感育成プロジェクト 例えば、子どもに「失敗しても大丈夫だよ」と大らかに見守ってあげるという事は、それは、子どもが他人に迷惑をかけた時にその最終責任を引き

          マイプロジェクトU-15は、大人の教育でもある

          「マイプロジェクトU-15」が必要だと思うわけ

          我が子にマイプロジェクトを仕掛けてみた話の続き。 サポートする大人の方が、「成功の絵を見たくなってしまうこと」、「失敗は大事だと分かっていながらも、他人への迷惑は心苦しいこと」以上の点で、サポーターの難しさを実感しました。 でも、ミーティング時にこの話をした際、この難しさは、実は各家庭で実行するのではなく、皆で集まってプロジェクトとして実行することで緩和されるのでは?という話が出ました。 まず1つは、親は自分の子をサポートしなくて済むということ。 今回の場合、「あぁ~~

          「マイプロジェクトU-15」が必要だと思うわけ

          自分の子どもにマイプロを仕掛けて思ったこと

          私には、小学校1年生の娘がいます。 最近、友達と創作ダンスをする事にはまっており、駐車場の片隅で薄暗くなるまでほぼ毎日踊っています。ある日、「ママ!発表会やるよ!」と娘が言いました。「どこで?」と尋ねると、「Mちゃんが踊ってたみたいなところ」とい言いました。Mちゃんとは、私の高校の後輩。娘と2人でMちゃんが出演しているミュージカルを観に行ったことがあり、その様子に憧れていたのでした。 Mちゃんが踊っていたのは定員1000人を越える大ホール。さすがにその規模は無理だ!でも、

          自分の子どもにマイプロを仕掛けて思ったこと

          希望のつくり方④

          しつこいですが、希望のつくり方第4弾です。 玄田有史さんの著書『希望のつくり方』の中で、私が一番好きなところ。そして、もしかしたらマイプロジェクトを徹底的にやりこんだら、実は学校の勉強やらなくてもいいんじゃないの?と、すら思ったところ。 玄田さんが講演した時に、こんな質問を高校生から受けたそうです。 「なんで、勉強ってしないといけないんですか?勉強して、将来役に立つことがあるんですか?自分には勉強する意味がわからないから、する気がしない」引用:『希望のつくり方』(岩波新