イメコンで自己肯定感が育った話

昨年末、別ブログでパーソナルカラー診断に関する記事を書いた。

昨年はネットでも雑誌や化粧品広告などでも「パーソナルカラー」という概念が取り上げられることが増え、診断を受けたことを綴るブログも多かったが、「パーソナルカラー、オタクがめっちゃ好きなやつじゃん」という切り口は新鮮に映ったのか、私にしては多くRTされ、今もアクセス数の多い記事になった。

その後、骨格診断も受け、
「金髪ロング時代すっぴんジャージ姿を見た実の父親に『女子プロレスラーの合宿かと言われる」
「田舎に帰って田植えの手伝いをしたところ、地元民よりツナギが似合いすぎる
「友人の赤ちゃんを抱っこさせてもらうが、潜在的な母性ではなくマグロ漁の漁師感が出てしまう」
などのエピソードに事欠かない私が、あろうことか「ブルベ夏ウェーブ」という、普段のイメージからはもっとも縁遠く感じる属性に分類されることが判明した。

(記事タイトルの「イメコン」とは、これらパーソナルカラー診断や骨格診断などの総称「イメージコンサルティング」の略語です)

「見た目」の成功体験を積む

パーソナルカラー診断・骨格診断を受けて一番よかったことは、

「服が似合う」とは、顔の美醜や痩せている・太っているに左右されるものではなく、「服の色・素材・形が自分に合っている」状態である

というシンプルなルールを知れたことだ。

私は、色なら「イエベ秋」「ブルベ冬」、形や素材なら「ストレート」「ナチュラル」に似合うものが大好きである。
(その気持ちは今も変わらないので、自分と違う属性の友人たちを毎回うっとり見つめているし隙あらば褒めている)

これまでの私は、それらの属性に合う服を見ては「素敵!」と思い、いそいそと試着室に持ち込んで、あまりの似合わなさ、野暮ったさ、余計に太って見えることに絶望し「私がブスだからダメなのか……」「私が太っているから……」と落胆し、お店のおねえさんに「戻しておいてください」と力なく伝えて、店を後にすることを繰り返していた。

診断を受けた後、それが無くなった。

店頭に並べられた服を、
「これは色も素材も合うはず!」
「こっちの素材ちょっと苦手だけど、色と形は合うやつだからイケるのでは!?」
とパッと見で判断して、試着室に持ち込んで「はいビンゴー!」「イェー似合うー!」とテンションを上げ、お店のおねえさんに「よくお似合いです♡」と褒められて「ですよねー」とニコニコ返す。

そうして新しく買った服や化粧品を身につけ友人に会うと(殆どがイメコン履修済みのため)「その色似合うね!」「普段と違うテイストだけど、やっぱそういう服似合いますね!」と褒めてもらえる。

そしてここ数年、月に一度「伸びた分だけ切ってください」と美容院で注文するbotだった私が、露骨にメイクやファッションのテイストを変え、「髪を伸ばしたい」「パーマをかけたい」「カラーを入れたい」と注文するようになっても、担当美容師は「急にどうしたんすかw」「恋でもしたんですかw」などと茶化すことも理由を問うことも一切なかった。
美容知識の少ない私の相談に丁寧なアドバイスを返し、服装のテイストに合ったスタイリングを提案し、「かわいい!」「こっちも似合う」「今日の服に合ってる」と褒めてくれることが増えた。

そういった「見た目」の成功体験を積み重ねることは、精神衛生上めちゃくちゃに良い効果をもたらした。

「自己肯定感」がベースの動機は強い

私は働き始めてから15kg体重が増え、数年前から体脂肪率は30%以上をキープし続けている。
立派な肥満だし、コレステロール値も三年連続C判定だ。

さすがに健康のために痩せなければと不安になり、食事制限や運動に何度も取り組んできたが、逆にストレスを溜めてドカ食いをしてしまったり、ジム通いが面倒になってやめてしまったり、ダイエットは1ヶ月も続いたことがなかった。

それが今は、週2〜3回の筋トレを2ヶ月続け、今週からはジョギングも取り入れている。

今回は、「健康のため痩せなければいけない」という義務感や、「今の太った身体が嫌だ」という強迫観念がキッカケではなかった。

「死ぬまで健康にオタクをやるために必要なのは筋肉だ!!!!」

という真理に気づいたから始めたことであり、
「筋トレ楽しい!」
「『筋肉体操』めっちゃ筋肉追い込める!」
「走るの気持ちいい!」
と感じているから、継続できている。

「今の自分がイヤだから変えたい」という「自己否定」が動機だった頃は何を試してもあんなに続かなかったのに、「今の自分はサイコーだけど、ただ純粋に筋肉が欲しい」という「自己肯定感」がベースの動機であること。
そうすると筋トレも走ることも「ダメな自分を変えるための義務」ではなく「シンプルに楽しい」と感じられる。

これは私の人生における新たな発見であり、
「一年にも満たない期間で、自己認識はここまで変えることができるのか!」
というのは、個人的に凄まじい衝撃だった。

思春期から成人しても私は、自己否定と自己愛と自己嫌悪と自己顕示欲をドロドロに煮詰め肥大化させた「自意識おばけ」としてずっと生きていた。

この生きづらさを克服するためには、「すこやかな自己肯定感」が必要なのだと数年前やっと気づいて、いろんな本を読んで様々なことに取り組んで、少しずつ取り戻し変化はしていた。
が、イメコンにハマってからこれまでと比較にならないほど爆速で自己肯定感が成長しているし、筋トレを始めてからはメンタルの安定感もうなぎのぼりである。

みんなちがって、みんないい

パーソナルカラー診断も、骨格診断も、私にとっては「お前に似合う色・形はコレだから、それ以外はダメ!」と何かを縛るものではなく、「見た目も似合う色も服も、みんな違って、みんないい」というシンプルな事実に立ち帰らせてくれるものだった。

これまで「見た目」の「相対評価」しか出来ていなかった自分の中に、「絶対評価」の軸を作ることが出来た。

相対的に見れば、今だって私は美人でも可愛くもないし十人並みですらないし、肥満体型である。

しかし自分の魅力を引き出す知識を得てスキルを磨き続ける私は今、自分史上、過去最高に美しい。

外見へのコンプレックスや嫌悪感に押しつぶされそうだった10代の頃、パーソナルカラー診断や骨格診断を受けて自分に似合うファッションやメイクを知ることが出来ていたら、もっとその時期を楽しめたのかもしれないな……と少しもったいなく思うほどだ。

……と、そんなことをダラダラ考えていたところで、ライターの長田杏奈さんの「美容は自尊心の筋トレ」という言葉を知って、自分が感じてきたことがその一言にシンプルに集約出来るなあ、となるほど納得したのでした。

今日も元気に、概念(美容)と物理の筋トレに励んでまいります。

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てつたろう

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