明工社プラグで電源ケーブル作成
オーディオPCの電源もひとまずちゃんとしたものにすべく電源ケーブルを自作。家庭用機器の電源ケーブル作成は軽微な(電気)工事に該当するので問題ありません。https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/electric/detail/koji.html
とはいえ、下手をすると発火のおそれもあるので、ほかの電線以上に慎重に作業したいところです。
準備したもの
電源用のケーブル、3極の電源プラグ、IEC C15またはC13規格のコネクタが必要です。
あったほうがよい部品としては圧着端子(R3.5-4)、熱収縮チューブ。工具は汎用ドライバーと圧着工具、ケーブルカッター(カッターで代用可)、あと絶対必要なのがテスターです。
電源プラグME2591
電源プラグの選択肢はいろいろありますが、ホスピタルグレードの3極プラグで国産のものはほぼ明工社しか作っていないのではないかと思うほど。作りはとてもよく、危険性の高い電源では信頼感を持てます。
ちなみに明工社のホスピタルグレード3極プラグはME7073のほかME2591のグローバルバージョンMME2573、E7074もあります。
グローバルバージョンの2つはL極が非メッキ(その他はニッケルメッキ)になっていてオーディオ界隈で使われがちなもの。今回はオーディオPCとはいえPCで電力消費もオーディオ機器より大きいため耐久性重視でフルニッケルメッキのME2591を使います。
製造
明工社の電源プラグのよいところは圧着端子が使えるところ。海外製のものだと芯線をねじどめするタイプがほとんどです。構造上それでも抜けないような仕組みにはなっていますが、はんだしたりとか余計な(やってはいけない)ことをしたくなる人がいるのもわからないではありません。圧着端子の信頼性は高いので、慎重に作るという意味では大変ありがたい構造です。
圧着端子を付けたら、芯線同士がショートしないように気をつけながら極を確認してねじどめしていきます。
3極ねじどめしてケースにはめこみ、さらにねじどめして完成です。
作り終わったら必ずテスターでチェックします。
自らの危険な体験ですが、初電源ケーブル作成時テスターチェックをしていなくてLとNを逆にしたまま機器につなぎ試運転したことがあります。見た目ではわからず一見普通に使えるので大変危険です。すぐに過ちに気づきテスターチェックをして問題が判明。以来とにかくテスターチェックを欠かさないようにしています。テスターはいろいろありますが、オヤイデ電機のDB-2が安価で様々なケーブルのテストができて便利です。テスター購入時BEHRINGER CT100と迷いましたが、DB-2で十分だと思います。
明工社推します
こんな精巧で信頼性の高い製品を安価で提供していただいている「いい仕事にこだわる」明工社さんには感謝しかありません。長く製造と販売を続けていただけるよう、みなさんもぜひ買い支えていただければと思います。
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