見出し画像

ミキサープリアンプ使用時の音量設定

自分用のメモ。
パワーアンプにはアッテネーター不要論があり、パワーアンプの音質最良化を考えればアッテネーターの介在は音質劣化の一要素、ゆえにボリュームMAXで運用すべしというのが主流の考え方。パワーアンプのメーカーは概ねMAXを推奨している。パワーアンプ単体だと確かにそうなのかなと思う。

一方で、パワーアンプとプリアンプの役割を踏まえてプリ側のポテンシャルを活かす意味や、プリ〜パワー間の音量をあまり絞り込まないほうが信号伝達上得策であること、機材保護の観点からなるべくパワーアンプ側の音量を必要な程度に絞って使用するという考え方もある。特にPA界隈ではこちらが常識の様子で海外のサイトでもこちら推しをちらほら見かける。

考え方

パワーアンプの入力感度を確認し、プリアンプのアウトプット音量を合わせる。パワーアンプのボリュームは固定で運用し頻繁に動かさない。日々の音量調整はプリアンプ側で行う。入力感度については以下がわかりやすい。https://www.soundhouse.co.jp/contents/staff-blog/index?post=2680

調整開始時設定

【ミキサー】
Channel fader: TOP(固定)
Output volume: MAX
Input volume: MIN
【パワーアンプ】
Volume: MIN ※調整中爆音にならないよう音を出さない

ミキサー調整手順

最大音量のソースを入力しながらミキサーのレベルメーターを見てInput volumeを徐々に上げていく。最大音量時にミキサーのレベルメーターがパワーアンプの入力感度(0〜+6dB)を超えない範囲で近似値になる位置でInput volumeを固定する。

パワーアンプ調整手順

パワーアンプのVolumeをMAXで運用する場合はMAXで固定する。
パワーアンプのVolumeを絞って運用する場合は、ミキサー側のOutput volumeをMAXにしたままパワーアンプのVolumeをMINから最大視聴音量まで上げて固定する。

普段の視聴

ミキサーのOutput Volumeで音量を調整する。その他volumeは固定し動かさない。

後記

いろいろ聴き比べてみたところ、音としてはパワーアンプのボリュームMAXのほうが低音がしっかり鳴る印象で、昔のUS録音やいまのRAIなどイタリア系の放送録音だとブーミーな低音になる傾向あり。ボリュームMAXだとプリアンプ側の音量調整幅が狭くなるので、「夜・早朝」「日中帯、BGM」「日中帯、視聴モード(家人あり)」「日中帯、視聴モード(家人なし)」など割と細かく音量調整する私の場合はちょっと面倒というのはある。パワーアンプのボリュームはあまり変更したくないので、しばらくいろいろ聴いてから判断する。
※現在はパワーアンプのボリューム絞り込み中。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?