勝利担が綴るEndless SHOCK【2023年編】
今年も堂本光一主演舞台Endless SHOCKでライバル役"ショウリ"を佐藤勝利が演じている。
今回は帝国劇場で有観客にて本編「Endless SHOCK」と、3年後のスピンオフ「Endless SHOCK Eternal」が上映されるという初めての試みであった。
わたしは縁あってEndless SHOCKとEndless SHOCK Eternalを両方とも観劇することができた。
昨年濃厚にレポを書いていたし、今年はもう書かないかな?と思ったが
今年は今年のショウリがいた。
舞台全体のことも含めて、特に心に残った点だけでもやはり記録に残して起きたいと思いこうして筆を取った。
拙い点もあるかもしれないがお付き合い頂けると嬉しい。
尚、2点了承頂きたいことがある。
このnoteはネタバレを含む。前情報なしに観劇したい方は引き返して観劇後にまた是非遊びに来て欲しい。
このレポは佐藤勝利ファン目線に偏って書かれる。一応映像化されているEndless SHOCKは見るなどしたが不勉強な点も解釈不足な点もあるかもしれない。そこはやさしい気持ちでご覧いただきたい。
ずっと想い焦がれた景色
本編のオープニング、幕が開いて菱形に舞台が切り開かれ、光り輝く大階段にコウイチが1人。
Eternalは本編エンディングの大桜から始まるから、このシーンがない。
だから、このオープニングを見ただけで
「これがSHOCKだ!」と、もう初っ端から感動で泣きそうだった。
Eternalの始まり方も温かくて好きだが、本編はやはり華やかだった。
Eternalでは見られないニューヨークの乱闘シーンやシェイクスピアのシーンも圧巻だった。念願が、夢が叶った。そんな気持ちになれた。
Endless SHOCKを観劇できたことは私の人生の中でも良い経験だな。と、噛み締めるくらいエンターテイメントの輝きとエネルギーが凝縮されていて、
幼き勝利の人生観を変えたことも改めて納得がいった。
本編はEternalより長いと聞いていたけれども、怒涛の展開だからその時間はあっという間で、むしろ「終わらないで。まだもう少しだけ」と時間が惜しくなってしまうほどだった。
ショウリとショウリ
今回は初の試みとして、本編とEternalを同時上映してる。
Eternalは本編の3年後を舞台にした話だから、本来は本編→Eternalと見るべきなのだが
日本で一番チケットが取りにくい舞台と言われているEndless SHOCK。そう上手くはいくまい。
私はEternalを見てから、本編を見る運びとなった。
Eternalを見た時、私はショウリの光のない目に背筋が凍った。
3年後と3年前が交錯するストーリーの中で、3年前のショウリは私には狂気に満ちて見えた。周りが見えておらず、何かに取り憑かれているかのようだった。
…3年前のショウリ。
それは、本編では"現在"のショウリだ。
だけど、本編のステージには狂気を纏ったショウリはいなかった。
ショウリはコウイチに反抗心を持っていたし、ガムシャラすぎて冷静さを欠いていた部分もあったけれど、
──澄んでいた。
ショウリの視界の先は真っ直ぐ澄み渡って見えた。
同じ時間軸のショウリのはずなのに
私には全く違って見えた。
それはその日のコンディションかもしれないし、ストーリー自体の差がそう見せていた部分もあるかもしれないけど。
少なくとも約1週間前に見たショウリとは別人だった。
この違いはなんだ?
勝利は何を表現したいんだ?
と、私はずっと考えていた。
そしてふと一つの仮説が思い浮かんだ。
Eternalの3年前のショウリは、3年後のショウリの頭の中で回想している"3年前のショウリ"なのではないか?と。
あの時の自分は何かに囚われていた。取り憑かれていた。そんな念みたいなものを纏わせているのではないか?と。
真偽はわからないが、だとしたら?と考えて鳥肌が立った。私はてっきりEternalでも3年前のショウリはただ3年前のショウリで、3年後のショウリは3年後のショウリで、そこはセパレートな己だと思っていたから。
いや、そのはずなんだ。みんなそうやって演じてる。と、私は思ってる。…のだけど勝利だけは違って見えた。
Eternalでは結末が分かった上で始まるのもあり、ショウリの光のない目が、まだ事件前のシーンを回顧していても、悲劇の訪れをひしひしと感じさせたし、
逆に本編では、その澱みなさが残酷なほど"今"を照らし、まさかあんな事件が起こるなんて想像もできないような希望を生み出して見えた。
元々、Endless SHOCKは主人公は、コウイチなのだけど、感情の核となるのはライバル役。そういうストーリーだと思っているのだが
勝利はそれを重々理解した上で、見ている人の感情をどう巻き込んで行くかまでEndless SHOCKとEternalとそれぞれ計算して演じていた気がしたし、
その作りは本当に繊細で。普通の人が持つ感情の色が12色の色鉛筆で表現しているとしたら、勝利の感情の色は24色鉛筆、36色鉛筆くらいに細分化されて感じた。
その勝利が表現する感情はまた見ているこちら側にも多彩な感情の揺らぎをもたらして、それが観劇後もずっとずっと記憶と心に刻まれている。
人の気持ちの複雑さ、ショウリの気持ちの複雑さを今年また更に勝利なりに解釈して進化したショウリに出会えた気がした。
これは私の主観に過ぎないのだけど、もし共感してくれる人がいたら嬉しい。
成長し続ける勝利
もちろん勝利はパフォーマンスもレベルアップしていた。力強い歌声、ダンスもより洗練されていた。
進化していく勝利を目の当たりに出来ていて、私はそれだけで幸せだ。
勝利が演じるEndless SHOCKは、もう後半戦。どうか最後まで無事走り抜けられることを心から祈っている。
そして願わくば、また来年もショウリに会いたい。
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