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ワィワィHaワィ紀元前史

読者の皆皆様、アロハ〜!


……2024年始まって早々激動すぎて、キャラ変した!?と思った読者の皆様、失礼。

でも仕方ないのだ。筆者の心は今ハワイにあるのだから。郷に入っては郷に従え。然るべき挨拶をしたまでだ。

なんでそんな状態になってるかって?
それは全部「ワィワィHaワィ」のせいだ。

このとびきり晴れ晴れしたフレーズは
度々界隈を賑わせ、そしてあの青い海、灼熱の太陽の如く私たちの心を熱く、明るく沸き立てた。

"ワィワィHaワイ"

南からやってきた(?)パワーワード。
想像以上に広く濃いインパクトを与えている。

常夏の楽園ハワイから、
世界が一つになるかもしれない
(希望的観測)

突然このワードが目に入ってきて、興味はあるけどよくわからない。そんな人がさらにこの"ワィワィHaワィ"を楽しめるように

今日は「ワィワィHaワィ紀元前史」──発売前にも関わらず深すぎてトンチキすぎるその歴史を、解説してみようと思う。

バィバィDuバィって知ってる?

そもそも、なぜこのワードがここまで人々を沸かせたかといえば、それは10年以上前に遡る。

2013年にSexy Zoneがリリースした楽曲「バィバィDuバィ」だ。

いや、正式名称は「バィバィDuバィ〜See you again〜」(ィは小文字)だ。

私もこの曲がリリースした頃はまだ全くファンではなかったからこの曲ができた経緯はよくわからないが、

少なくともドバイにまつわる仕事のタイアップなどではないことは把握している。

脈絡のないドバイ、

MVの撮影地も日本、

にも関わらず結局ドバイでもう一回MVを撮影するという異例の高待遇、

しれば知るほど謎が深まる。
これがトンチキということか。

そしてなぜだかライブでは盛り上がる。
ファンになってすぐはこの曲で盛り上がる意味もよくわからなかったけど

今ならわかる、祭りの合図だ。

それは理想のトンチキソングのありよう

つまりトンチキを極めし一曲である。


そんなトンチキの星「バィバィDuバィ(以下略)」は

そのずば抜けたトンチキっぷりからグループの枠を超えてよく話題になる。

有名なところでは嵐の二宮氏。
YouTubeでもバラエティ番組でも隙あらば「バィバィDuバィ」

今となってはSexy Zoneの中でも有数の知名度を誇る名(迷?)曲となった。

ワィワィHaワィ

さて、話は「ワィワィHaワィ」に戻る。

この曲は勘の良い読者方はもうお分かりと思うが前述の「バィバィDuバィ」のアンサーソングだ。

アンサーは恐らくしてないけれど、今のところそういう位置付けの説が有力だ。

10年越しにアンサーソングが作られるだけでもトンチキなのに、この曲のバックグラウンドはそれだけでは収まらない

"甘く溶けて溢れるほど"の甘くて熱い愛の戦いが、ここにはあった。

Cream

2023年5月、Sexy Zoneはシングル「Cream」をリリースした。

iri提供のポップでグルーヴィーな楽曲。
筆者も大好きな1曲だ。

けれどもこの曲、発売初週はなかなか厳しい戦いだった。

1位を競り合っていたグループは、有名な男性ダンスボーカルグループで、

各地でリリースイベントを開催しそれはそれはお祭り騒ぎ。あれよあれよとCDが売れに売れて、金曜日の売り上げでとうとうランキングが逆転した…

デビュー以来なんとか守り続けてきた1位の記録、しかもマリウスが抜けて初めてのシングルで、それを途切れさせるわけにはいかなかった。

途方に暮れていたその時、臨時のお知らせが発信された

『三形態同時購入特典に
オンラインファンミーティング
追加決定!』

胸が躍った。
そしてファンの心には火がついた。

雨が降りやまぬ日曜の街に大量のSexy Loversたちが繰り出し、レコードショップを駆け回った。

SNSは在庫情報がたびたび更新され、現地を回るファンは最終的に都市の大型店に集約して閉店まで力を尽くした。もう、アベンジャーズみたいだった。

その甲斐もあり、Creamは日曜日の平均売り上げの2.5倍以上を売り上げ、一位を死守することができた。

そして、リリース祭りのボルテージを上げたこのファンミーティングこそ、「ワィワィHaワィ」起源となった。

直前の無茶振り

あれはファンミーティングの1週間くらい前の出来事だっただろうか…?

突然の指令が舞い込む
要点は主に2つ

・ファンミーティングでファンのみんなと曲を作りたい
・タイトルと曲のイメージを送って欲しい

突然即興のクリエティブ力を求められるSexy Lovers。与えられたリミットは正味3日くらいだった気がする。

なかなか高度な依頼だ。

各々が知恵とセンスを絞り出しなんとか案を送信し、来たるその日を迎えた。

セク詩〜ミュージック造〜ン

来たる7月15日
ファンミーティングはついに開催された

その名も
『セク〜ミュージック〜ン』

もう既にトンチキな香りを漂わせながら
Sexy Zoneと、Sexy Loversのオンライン楽曲制作会議は幕を開けた

序盤はランダムにファンの考えたタイトルが読み上げられ、ホワイトボードに、書き連ねられていた。

バィバィDuバィのアンサーソングは割と序盤から出ていた気がするが、それ以外にも「セクベア音頭」や、自己紹介ソングなども上がっていた。アイドルっぽい曲名やカッコいい曲名も続々登場していたし、インスタでバズったSexyルーレットをテーマにした曲も多かったようだ。

話が少しあったまっていったところで、馴染みのディレクターから、現時点で気になっているタイトルを聞かれたSexy Zone。

「せーので言ってみよ?」と、確かそんなことを言い出したのは菊池だった気がする──、


\\せーの!//

\\ワィワィHaワィ//


全会一致。

「これで決まりじゃないから!!」
と、方々から聞こえてた気がするけど


十中八九これだろと、
ファンもメンバーも思った瞬間だろう。


そして私たちは、憧れのハワイに想いを馳せながら見惚れるほど楽しそうにアイデアを出していくメンバーたちを微笑ましく見守ったのだった。

Sexy Zoneとハワイ

そもそもなんで、ドバイのアンサーがハワイなのか。

いやまぁ、正直正確には理由はないと思うのだが、

強いて言えば、Sexy Zoneが何かと付けてご褒美にハワイをせがんでいるのは大きいと思う。

最近だと「Trust Me,Trust You」の初回限定盤Bに収録され特典映像でもハワイを賭けたゲームをしていた。

そんなこんなで、よくハワイをおねだりするのだが、Sexy Zone in Hawaii は叶っていない。

まぁ、厳密にいうとハワイに行ったことがないわけじゃない。MVを撮影してる。

それでもなお、ハワイに恋焦がれるのは、"みんなで遊びたい"というメンバーの想いが感じられて

ファンは余計にこの願いを愛しく思っているのだと思う。

そんなSexy ZoneとSexy Loversの想いが思わぬ方向で化学反応を起こして産まれたのが『ワィワィHaワィ』

ああなんだろう。
不思議とどんどん名曲な気がしてきた。


これもトンチキの催眠術か…?

2023年12月

月日は経ち、約5ヶ月後
12月になった。

それまでの間にSexy Zoneは2つのシングルリリースを発表していた。

9月20日「本音と建前」

12月13日「人生遊戯」

どちらのCDにも、「ワィワィHaワィ」が収録されることはなかった。

季節は冬で、ハワイの風を思い出すことなんてすっかりなくなっていた。

そして12月は忙しかった。前述した「人生遊戯」のリリースが控えているだけでなく、Sexy Zoneにはドームツアーがあった。

「Sexy Zone LIVE TOUR 2023 ChapterⅡin DOME」

Sexy Loversはもう師走改め、超師走状態だった。だから、常夏のハワイでのバカンスは夢のまた夢の世界。遠い夏の日の記憶と化していた──。

夢か現実か

12月2日ドームツアーが福岡からスタートした。
詳細はここでは割愛するが、大層盛り上がった。

このライブを一言で表すなら、"気持ちよく頭がおかしくなる"ライブだった。

知ってる曲で知らないコールが急に始まったり
突然本気のカラオケ採点をし始めたり

予想外づくし、初めてづくしだった。

なにこれ!?と思ってるうちに
また別の世界に連れていかれて
ちょっとついていけないけど
そんな混乱も気持ちいい!

そんな感じ。

中毒性があって、
他じゃ替えが効かない
ずーっと溺れてたい
真夜中の宴のようだった。

そんなライブの終盤を飾ったのがSexy Zone mixメドレー。

ただのメドレーじゃなくて、ワンコーラスにいろんな曲が混ざってて、今がなんの曲なのかどんなC&Rが正解なのか瞬間的にわからなくなり、ずーっと混乱してるのに、なぜか超楽しいという中毒性(高)の混ぜるな危険メドレー。

簡単に言うとこれ。
昨年からの常習犯だ。

そしてモニターに突然、
見覚えのある名前が現れた



『ワィワィHaワィ』


!!!??!??!???!??!!??!!!??!?!!!!?!!??!??


そして「定番曲ですが?」を装った
素知らぬ顔でSexy Zoneが歌い出す。

〜♪ハ〜ワイ〜♪〜
〜♪ハ〜ワイ〜♪〜

アロハ!アロハ!アロアロアロアロハ!!

(絶え絶えの記憶)


初めて聴いたはずなのに
元気よくC&Rした気がする

\\ワイ!//
\\ワイ!//
\\ハワイ!!//

You say?
\\ハワイ//

I say?
\\ハワイ//

歌っていて意味がわからなかった

…曲、知らんが?
……え?

────\\Hawaii♪//

多分なにも知らずに初めて参加した人は
本当に定番曲だと思ってたと思う。


こわいこわいこわい。
これはもう、トンチキ超常現象。

でもさっきからずっと、びっくり箱みたいなライブの中に

突然ハワイが現れても

これは、オタクの見てる夢…?

みたいな感覚で

いっそ今ここでも確認したいほどだ。

ユーセイ、ハワイ?
アイセイ、ハワイ?

でも誰に聞いても、
夢のような
現実のような
やっぱり夢のような出来事で

結局気づいた時には
Duバィに着陸していたから

ここはHaワィ?
いや、Duバィ?
もうわからない。

でもまぁ、どっちでも楽しかったからいっか。
と、トンチキの渦に呑まれていった──。


We are…

12月26日にドームツアーは無事オーラスを迎えた。

あえてここまで話さなかったけど、これはSexy Zoneの名の下で最後のライブだったから

何度も何度も
"We are Sexy Zone"と叫んだ。
腹の底から叫んだ。
明日の喉なんて考えなかった。
ただただ12年間のこの名前への感謝を、誇りを歓声に変えた。

クリスマスイブ
クリスマス
アフタークリスマス

Sexy Zoneはその全てをSexy Loversに捧げてくれた。聖なる夜の最高のプレゼントだった。

夢のまま終わるのか

祭りのあとの静けさは、想像以上に静かで

いつもと違う年越しは
いつの間にか年が明け
明けた気もしないまま、

あっという間に10日が経とうとしていた頃、あのお知らせが届いた。

4月から新しい名前で活動すること
同時に、
中島健人がグループから旅立つこと


青天の霹靂へきれきだった。

この件に関して綴るにはまだ私も心の整理がついていないし、このnoteが一万字インタビューになってしまうので、ここでは割愛させて欲しい。

Sexy Zoneにピリオドが打たれる。
名前が変わるだけでなく、もっと大きな何かが終わり、そして始まっていく。

と共に、あのハワイはやっぱり夢だったんじゃないか…?

このまま形に残らない幻の曲と化してしまうのでは?と、考えずにはいられなかった

だから、「ワィワィHaワィ」が音源化されると聞いたときは久々の明るいニュースであることと、思い出の曲が形になる安堵で本当に嬉しかったのだ。

そして、この喜びはそれだけにとどまらなかった。

ファミリーの波動

『ワィワィHaワィ』は、シングルへの収録が発表されると

瞬く間にSNS上に広がり、トレンドランキングを駆け上がった。

久々の明るいニュースにファンが喜んだだけでなく、その波動は同じ会社のグループが好きなファンにまで広がった

流し見しただけだが、

すごいトンチキでうちの会社の曲かなと思ったらやっぱりSexy Zoneだった。とか、

バィバィDuバィみたいと思ったら本当にアンサーソングだった。とか

推しのグループ話題にしてたあの曲のアンサーソングらしい。とか

〇〇くんが好きな曲
〇〇くんが歌ってた曲
……etc.

そして、極め付けは
『ワィワィHaワィが入ってるなら、買おうかな。』

驚いた。

親類縁者が常夏の楽園でお祭りしてるのを嗅ぎつけて、あらゆる星からやってきて、さらに大きな祭りになっていく感覚

あぁ、これがファミリーか。

それは、たくさんの夢と笑顔をくれたトンチキソングを愛す仲間で、

12年間の間に、彼らが共演した人たち、共にステージを作った人たち、切磋琢磨もしたし、遠く離れていても刺激を与え合い、讃え合っていたであろう仲間を愛す人たちの輪だった。

好きな人の好きな曲を愛す。
好きな人の戦友を讃える。

なんて素晴らしい絆なんだろうと感動した。

これも"Sexy Zone"の名の下に彼らが築き上げた財産で、こんなふうに愛される人たちを愛せていることを心から誇りに思った。

Sexyは永遠なり

さて、そろそろこのnoteもお別れのお時間。
最後までお付き合いいただいたこと感謝申し上げたい。

「ワィワィHaワィ紀元前史」いかがだっただろうか?

もし読む前よりも「ワィワィHaワィ」を好きになってもらえていたら嬉しい。

さて、この「ワィワィHaワィ」どうやったら手に入るのか?

3月6日リリースの「puzzle」に収録される。

リビングの松永さんの主題歌でSexy Zone名義で、4人グループとしてリリースする最後の曲となる。

詳細は公式サイトで確認出来るが、「ワィワィHaワィ」は全種類に収録されている。

ちなみに2月6日までなら、ドームのダブルアンコール「フィルター越しにみた空の青」の映像が特典となった限定生産版も間に合うし、

通常盤・初回A・初回Bの予約で三形態同時予約特典もつく。

いつも通りならどれも充実した内容だから、是非後悔のない選択を。

彼らはSexy Zone最後のCDに「ワィワィHaワィ」を収録することで、

クレジットに
"Sexy Lovers"
を残せると考えてくれたんじゃないかと思う。

全ての形態に入ってるから
全てのCDが
Sexy Zoneと、Sexy Loversの共作になる。

12年分の、12年間を共に過ごした全てのLoversと、一緒に作ったと思ってくれているような気がする。

通常盤には昨年東京ドームで歌ったデビュー曲「Sexy Zone」も収録されるらしい。

通常盤だから、
「Sexy Zone」も"Sexy Lovers"と一緒に作った「ワィワィHaワィ」も永遠になる。

Timeless
永遠

永遠なんかないこの世界に、永遠を願った、いや、願っている彼らの12年分の愛を私は笑顔で受け取りたい。




…それじゃあ皆様、アロハ〜!



ChapterⅡ in DOMEのレポはコチラ

Sexy Zone 公式YouTube

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