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ChapterⅡ in DOME の世界で、"Sexy"について考えた。

初めてのドームに浮き足立っていたあの日から月日は流れ約1年、Sexy Zoneは再びドームの舞台に立った。

今回は初めてのPayPayドーム。福岡をスタートの地として。

そんな「Sexy Zone LIVE TOUR2023 ChapterⅡin DOME」初回公演に参加することができたので、興奮冷めやらぬうちにと、こうして筆を取った次第。

ただ、このnoteを深夜1時に書き始めている。そんなnoteがまともなはずがない。

でもいっそそんな気分の時の方がフィットしてる気さえする。それくらい正気の沙汰ではいられないライブだった。

深夜1時の悦楽、混乱、闇、そして、世が明けるのを待つ静かなる一体感…。その全てが揃っていた。そんな気がする。

今回のnoteは出来るだけ初見の気持ちを思い出して、リアルに書いてみたいと思ってる。もう参戦した人も、これから参戦する人にもあの時の体験が伝わることを願って。

時は経ち、

オープニングは新たな映像から始まったが、ChapterⅡアリーナ公演同様、彼らはまた何者かに追われていようだ。

ただ、街並みや出てくる乗り物、機材を見てふと気づく。

…時が進んでる?

彼らはどうやら、アリーナツアーの時代から生き延び、数年後、追われ続けつつもまだ何かを求めているようだ。

ただ数年前よりも余裕を帯び、逃亡を楽しんでいるような彼らは、成長したのか余裕があり、逃げ続け、求め続ける人生を楽しんでいるようだった──。

「人生遊戯」

キャッチーなイントロと菊池のリズミカルなラップ、そしてキレのあるダンス。Sexy Zoneが現れた。上手く表現できてるかわからないが、イントロが流れて、彼らが目の前に現れた時、パンッと何かが弾けた。

それが今日を迎えるにあたっての期待や不安だったのかもっともっと長い歴史や、感情の繊細な糸だったのか。よくわからないけど、あれはたぶん冷静さを失うトリガーだった。

そんなのライブならいつもそうだろう。と思うかもしれない。そう。確かにそう。ライブなんて冷静に見るものじゃない。

それでも、改めて書いてしまうほど冷静でいられない気持ちのその先に連れていかれそうな、そんな味わったことのない感覚だったのだ。

そして、Try This One More Timeで会場を一つに盛り上げ、幕は開けた。

次の曲は麒麟の子。意外だった。
ただ、「強いな。」と思った。この人たちはこのライブで、強くなった自分たちを、成長した自分たちを見て欲しいとそう思っているのかもしれない。勝手ながらそんなことを感じていた。

そして、「Freak your body」「BUMP」とアリーナのオープニングを盛り上げた曲がまたドーム全体を沸かせた。やっぱりドームの歓声はパワーがあって気持ちいいし、炎に花火と大迫力の演出でこれがドームか、とさらに気持ちが高揚した。

そしてここで「RIGHT NEXT TO YOU」盛り上げつつもしっかり魅せてくるSexy Zone。圧巻だった。

かくまって欲しいんですのアレ

さてここで場面転換、どうやら彼らはまたとある場所に匿われにやってきたらしい。

そこはキャバクラ。
あの"まひる"と"よしこ"が運営してる。

ただ、スナックでなくキャバクラにレベルアップ(?)し、責任者らしき長谷川忍氏も登場。アリーナの時は声のみの出演だった長谷川氏。姿が見られて嬉しい。

そんなこんなで、キャバ嬢姿となった彼らは長谷川氏からの大喜利にチャレンジするも不合格。「ボーイとして働きなさい!」と一掃されてしまうのであった──。

「君にHITOMEBORE」のイントロと共にボーイ姿で現れたSexy Zone。そしてステージ上には美女がたくさんいる!?と思ったらアリーナでバブリー女子になっていたダンサー達が、今度はキャバ嬢に紛し、しかもセクシー達を翻弄してる。

いやいや、ダンサーさん。それはサービスが過ぎる。まさかドームのバックダンサーをお願いしますと言われて、ピンクのドレスにブロンズヘアーのウィッグを被らされた上、Sexy Zoneを誘惑することになるなんて、想像していただろうか。本当にノリが良すぎる。Sexy Zoneは良い仲間を見つけたようだ。

「君にHITOMEBORE」も終盤、中島の決め台詞『好きなんだよ!マジで!』で、ボーイにケアされるはずのキャバ嬢達が全力でボーイ中島に向かって金の花吹雪を投げてた時にはシュールすぎてかっこいいはずなのに思わず笑った。本当にゴキゲンな人たちだった。

シャンパンタワーにシャンパンを注ぐとメンバーカラーにタワーが光った。シャンパンタワーってなんか、景気が良くてすごいドームらしい演出。

佐藤の「福岡のお姫様からシャンパン入りました〜!」とアナウンスが入ると松島が持った大きな大きなシャンパン型のクラッカーがポーンと放たれる。本当何回も言うけど景気が良いし、浮世離れしていて最高だった。

あとであの"ボーイ"達ににシャンパンタワーを入れるにはどうすればいか、あのキャバクラに問い合わせないと。と、個人的に思った次第。

問題作

そして始まる聞き覚えのあの盛り上がり曲あるイントロ。「スキすぎて」が始まる!やった!楽しい!

と腕をクルクルと回す準備をしていたらなんだか様子が違う。
(※ここからは途切れ途切れの記憶です)

〇〇ヨッシャイ!!〇〇ヨッシャイ!!

…………?

「スキすぎて」のインストに合わせて、ひたすらコールをするボーイSexy。

これに関しては、私だけじゃないはず。一旦キョトンだった。何が起こっているかわからない。

〇〇チュセヨ〜♪
〇〇チュセヨ〜♪

………………??

いつまで続くかわからない。

好き好き好っき
好き好き 好きすぎる〜⤴️♪

…………………………!?!??
(※ここがサビです)

とにかくずっと起こっていることがよくわからない。わからないんだけど、楽しいし、みんな楽しそうだし景気良いし、とりあえず…最高!?みたいな。

味わったことのない高揚感だった。

考えてみれば、この辺りから私たちはハメられていたのだろう忍法"Sexy Zone"に。

ずーっとSexy Zoneの術中にハマり、気持ちのいい混乱の中、最高の快楽を感じる。オープニングからまた一段階、彼らが創り出した渦の中に1人残らず吸い寄せられていった────。

個の力を感じる

世界は一転し、「My World」のイントロ。
ここでソロ曲があるらしいということを察する。

ダンサーを引き連れた菊池はメインステージから現れた。たった1人全てのドームの視線が菊池に向かい、そしてライトが一面紫になる。

「My World」の曲調はすごくペンライトを振りやすいというか、あれはバウンスというのか、とにかく全ての紫色の光が菊池に向かって降り注いでいて、本当に菊池のMy Worldだった。

そして暗転した世界に真っ赤な世界。
『教えてくれ真実の奥で濡れるROSSOを』
健人の真っ赤な唇があの旋律を奏でる。

金の玉座に座った中島と、花道を歩く菊池がメインステージで交わりさかずきを交わす。

数多あまたのオタクの夢が叶う瞬間を見た。こんなこともあるもんだ。

そしてあの印象的なイントロから、曲が始まる。アリーナの時から少しアレンジを加えたメロディーに再び魅了された。

2人のソロが終わると、佐藤と松島のダンスでまた世界は変わっていく。

ドームの視線は全て佐藤と松島だけに注がれる。映像も照明もすごく限定的だから、本当にギュッと2人のソロのダンス、そしてペアのダンスだけに視線が集まる。

なにも、今更特別に思うことですらないのだけど、

私はすごく感動した。いわゆる"年下組""弟組""ちびーず"などと称される2人が兄2人衣装替えを繋ぎながらダンスだけでドームを魅了している。

時は経ち、誰でもこの会場を魅了できる魅力と実力を持っているんだな。信頼し合ってソロをこの順番にし、この構成にしたのだなと思ったら、涙が出そうだった。

だけど泣くにはまだ早すぎる。
グッと堪えて2人のパフォーマンスを目に焼き付けた。

恍惚

4人が四方の花道に揃うと重厚なベース音が鳴り夜の世界に誘った。「THE FINEST」意外な選曲だった。昨年のドームを彷彿とするというか、少し昨年のことを回顧したくなる。

これが、第二章、ChapterⅡといえど繋がっているんだよ。というメッセージなのだろうか、2つのドームコンサートが絡み合う。

それにしてもこの「THE FINEST」の魅せ方は本当に圧巻だった。魔法のように飛び出すスタンドマイクに真っ赤な花吹雪。全ての作法がスマートでSexyだった。

Sexy Zoneはとにかく魅了していた。
美しく、ただ美しく
あの真っ赤な花の舞うところが
世界の中心だった

心も体も溶けて
PayPayドームに浸透して
消えてなくなってしまいそう

彼らの魅惑の時間はまだ終わらない
「EXTACY LUV」で畳み掛けてくるのだ。

「EXTACY LUV」アリーナでセトリから外れてしまった数少ない楽曲がここで満を持して登場した喜び。

そしてしなやかで力強いダンスで魅了される心地よさ。

センターステージでの映像との融合はアリーナの「Take A New Step」を踏襲しているんだろうが、今回はまだ異なる凝り方だった。

個性が際立つ彼らは、一人一人色気の放ち方が違う。ステージに隔たってお互いが見えなくなることで、それが顕著になった気がした。

だから壁の向こう側から新たなメンバーが来るたびに新しい刺激を感じ、余計にドキドキした。

この音に群がれ

「LET’S MUSIC」のイントロが流れると、会場は一気にフワッと空気が軽くなった。

軽快なステップと真っ赤な衣装がよく映える。会場も一体感を増していった。

私はここでふと気づいた。
この人たち、ずーっと踊ってないか…?

一旦脳内で振り返った。

落ち着いてバラードなど歌ってる時間はなく、ソロ曲や衣装替えでインターバルはあるもののずーっと踊っているか走り回っているかでとんでもない体力勝負なセトリであることに気づく。

私はLET’S MUSICを聴きながら
『なにこれ、トライアスロンじゃん。』
と、心の中で唱え、目を丸くしていた。

そうこうしていたら
キーンと大きな高音が鳴り映像が乱れ
曲が止まった。

すかさず中島がC&Rを始めたから、また新しい演出かな?と思った。

だけども少し間合いの悪いタイミングで次の曲が始まったから、それが機材トラブルであったことに気づいた。

彼らは完璧だった。
本当に演出だと思ったし、
不穏な瞬間は一瞬もなく
実にスマートでクリアだった。

コレが12年続けてきた貫禄
瞬時にC&Rを始めた中島始め
show must go onを貫いたメンバー全員がプロだった。

初日らしいハプニングだったわけだけど、感動した瞬間となった。

「再会の合図」と「ぎゅっと」で彼らはファンとの交流を楽しんでいた。最後に『ぎゅっとー!』と叫べるのはやはり嬉しいし、会場から笑顔が溢れていた。

MCコーナー

15分のMCコーナー。

何を語っていたのか…
正直ここまでのライブの内容が濃すぎてあまり記憶がない。

まあMCについては詳細にSNSに詳細に記載してる人もいるし、文章も長くなってしまうのでここではサラッと。

たしか、グッズの話をしてた。
アロマキャンドルは僕たちの部屋と同じ香りにできて、黒いパーカーはメンバーから借りている設定らしい。

「返しにきてね?」
とまで言われるもんだから
こりゃ買うしかないか。と簡単に財布の紐を緩める。

パフォーマンスだけじゃなくて商売まで上手いなんてどこまで優秀なんだSexy Zone。

あとは、アリーナツアーのどこかの会場で、松島が発声練習をしていたと聞いて、少し羨ましかったので、

それをPayPayドームで実践できて嬉しかった。

やっぱり会場で急に大きな声出すのは難しいから、"声出す準備"してからライブに挑むのがきっと楽しい。発声練習は場所を選ぶが、大きな声を出す"勇気"は持ち物リストに入れておいた方がきっと楽しめるはず。

歌うを楽しむ

あっという間にMCコーナーが終わったと思ったら、なんだか見たことある映像が流れた。

『精密採点Ai』

今回はDAMさんが全面協力してくださりSexy Zone用に新たにライブ用の採点機能を作ってくれたとのこと。すごいことだ。

設定としては、アリーナツアーの時から時代が進んで、カラオケができるだけじゃなくって、カラオケで採点ができるようになった。

という設定らしい。

この設定を聞いた辺りで勘のいい人は次の曲が予想できただろう。「せめて夢の中だけは君を抱きしめて眠りたい」でガチンコの採点付きカラオケが始まった。

カラオケの画面はメインステージの一番大きいモニターに映し出されてるから、カラオケマインドで歌っているSexy Zoneはメインのモニターにかじりつく。まさかのドームでSexy Zoneの後頭部ばかりを見ることに。

でもそれも良い。
一緒にカラオケに来ていると思えばそうなるし、なんならこっちサイドもモニターばっかり見て……いたのは多分私だけではないはずだ。

ずっと後ろを向いて歌うメンバーもいれば、できる限り前を向いて歌うメンバーもいた。前を向いて歌って、終盤で確認するメンバーもいたし、神経質になりすぎてちょっとしょっぱい顔して歌ってるメンバーもいた。

本人達のキャラクターを熟知していればどのスタイルが誰か見ていなくても想像できるかもしれない。

結果は90点越えで、ほとんどの要素で平均を超えていた。ただ一つ表現力を抜いて…、

音程とテクニックにとらわれるあまり表現力が乏しくなる真面目で器用じゃないSexy Zoneが私は好きだ。

そしてカメラさんがチャートの表現力のところに寄っていき、メンバー達をイジッていた。本当にスタッフさんも含め良い関係でライブを作ってるんだなぁと微笑ましかった。

カラオケチャレンジは福岡を抜いてあと5回。点数は伸びるのか?表現力は平均を超えられるのか?みんなで見守るのが楽しみだ。

「みんなも歌いたくなったでしょ?」

菊池の一言からC&Rの練習が始まる。
練習している時はなんの曲だか明かされないわけだけど、歌えばわかるだろう。

C&Rにあわせて「Cream」のイントロが聞こえてくる。アリーナの時も明るく楽しい演出だったけど、一緒に歌えるからより楽しくなった。

Sexy Zoneの歌を見守りSexy Zoneと歌い、Sexy ZoneとSexy Loversの心の距離はまたグッと近づいた。

「Cream」からのダンスコーナーはアリーナのまま健在。アリーナの時はソロ曲に繋がったわけだけど、さてその行く先は──?

進化した世界観

ポップなBGMに合わせて見覚えのあるパンダの着ぐるみが現れた。

STAGEの時5人で着用していたあの着ぐるみだ。

このコンサートの中でこんな演出が似合う曲ひとつしかないから誰が出てくるのかはかもう明白だった。

それにしてもあの着ぐるみはSexy Zone専用なのだろうか?物持ちがいいなSexy Zone。

ウサギさん、トラさん、ペンギンさんにゾウさん、おサルさんにライオンさん

みんな揃うと愉快にラインダンスをする。この辺りではもうトリックはみんなわかっていた。

1人だけ踊りが合わせられないライオンさん、仲間からポコポコと攻められているかと思ったら、ライオンの頭を取って佐藤が現れる。

エッヘン!みたいな顔して。

その後もコミカルな音楽は続き、スタンドマイクを持ってくるお仲間と、佐藤が着ぐるみを脱ぐのを手伝うお仲間が。

脱ぎ終わると、わーい!脱げた!やったー!ありがとう!ハイタッチ!ありがとう!なでなで!みたいなジェスチャーをみんなでしてる。

平和 オブザ・ワールド
〜カワイイは世界を救う〜

それでは聞いてください
「雨に唄えば」

…筆者は勝利担の為、流石の可愛さで脳みそがわたあめになってしまった。よって少し毛色の違うレポとなってしまったことをお許しいただきたい。

優しい手拍子の中、優しい歌声が響く。
アリーナの時よりも大きな優しさにドーム全体が包まれた。

世界は一転して、松島の「turblence」が始まった。

すごい存在感だった。

オーラ、ダイナミックなダンス、色気、影、目力

全てがドームサイズだった。

パフォーマンスで文句なしで魅了できる松島は本当に強いと思う。とても頼もしく見えた。

あとこれは業務連絡だが、「turblence」の時はペンライトはオフにする。初日はほとんど誰も気づかず緑色の海を作ってしまった。

それも綺麗だったけれども、彼が作りたい世界も見てみたい。ちなみに翌日にはMCで業務連絡があって、そこで会議が行われ、白黒なら白色のライトでも良いのではないか?となり、一面真っ白な世界が広がった。

これもまたすごく綺麗だった。

今後の公演でどのような演出になるかは、また本人から連絡があるか、または曲の直前にモニターに表示されるだろうから、連携力を高めて松島の作りたい世界を一緒に作り上げたいものだ。

魅力が光る

アリーナでラストを飾った黄金の衣装を着たメンバーが順々にまた新たな世界に誘う。

Jazzのメロディが余裕を醸し出していた。

ポーカーを楽しむ集団に突然乱入し、勝って、札束をばら撒く佐藤。表情だけでもう何かに追われているだけでなく、何かに勝てる余裕を持っていることが伝わった。彼らのストーリーは一歩先に進んでいる──。

グルービーなJassにあわせてピアノでリフを奏でる中島は圧巻で、すごい緊張感なんだけどそれすら色気に変えて完璧に魅了していた。最後にカメラ目線でキメるところまで、それはもう貴方にしかできない。

英語でラップを歌う菊池。和訳がサイドのモニターに出てるのはお気づきだったろうか?

私も頭が真っ白になりながら読んでいたからしっかり覚えているわけではないけど、その内容はなんだかキザなラブレターみたいだった。愛と希望に溢れたメッセージだったからその背中にずっとついていきたいと思った。

最後に出てきた松島はクールに踊り舞っていた。私はこのパートはそれぞれ得意を担ったのだと思ってて、その中で堂々と松島がダンスの部分を担っていることが本当に頼もしかったし時の流れを感じて胸が熱くなった。

アリーナでステージを沸かせた「本音と建前」が始まる。何度見ても色気がすごい。「三二一…Sexy」でドーンと湧くのはもう御家芸。気持ちよかった。

再びJazzyなメロディーラインが流れると、Sexy Zoneはレッドカーペットが敷かれた花道をただ歩く。

本当にただただ歩く。
歩いているだけなのに
とんでもなく絵になる。

あんなの目の前で見たら
息が止まってしまう

バックステージに辿り着いた彼らは、アルバム「ChapterⅡ」のリード曲「Purple Rain」を披露。

このダンスを360度見られるのは今回が初めてだから、みんな思い思いに新しい発見があったのではないだろうか?

クールに踊るSexy Zoneに魅了されながら、ここがライブの止めであることも感じさせ、少し寂しくなる。

こうしてライブは終盤戦へと向かっていった。

祭り

「Forever Gold」のイントロが聞こえてくると、中島が「Sexy Zoneと青春してんのか〜!?」と煽る。

本当にこの曲に詰め込まれた思い出はすごい。あらゆる場面や感情がこの曲と共に溢れ出してくるから、その自分たちの持つ感情ごと演出になっているようだ。

盛り上がりながらも少しノスタルジックになりそうになっていたら…、

『恋が始まるよーー!!』

パーっと会場が明るく盛り上がった、かと思えば佐藤がアノ俳句を詠む。『Lady ダイヤモンド』だ。

これ、知ってる。
この感じ知ってる。

去年まんまとハメられた
Sexy Zone魔のミックスメドレーだ

\\You Say! I Say!男ー!!//
ってやったやつだ。

だとしたらもうわからない。
流れに身を任せるしかない。

とにかく乗っかっていった。

恋がはじまるよーー!!
Lady ダイヤモンド
ぶつかっちゃうよ
ゼンゼンカンケイナイ……

やってる。
これはやってる。

このあたりで、前回のドーム公演のドキュメンタリーでこのメドレーを考えながら大盛り上がりしてるメンバーたちの顔が思い浮かぶ。

このメドレーを作るのは、それはそれは楽しかったろう。

こっちはもう
\\クールクルクル アスガクル
ボクたちめっちゃメガマワル//
…目が回ってきた。

いやでもそれが良い。
わけわからないけど
わけわからなすぎて
バカになってきて
サイコーだ
超楽しい!

こうして
再び忍法"Sexy Zone"の深みにハマっていく

「ダンケ・シェーン」が流れてきた時にはこの歌が歌えるなんてと、ときめいた。
しかも、もう数年前の曲だけど
みんなついていけて一緒に歌えている。

みんな、マリウス大好きじゃん
ここにマリウスいるじゃん。
と笑いながら泣きそうだった。

メドレーはまだまだ続き、
次は「Money Money」に合わせてメンバーがクレーンからお札をばら撒く。

あの小道具はマネーガンというらしい。
勢いよくSexyマネーを噴射。

お札にまみれるメンバーたちは絵になるし、出てきたお金を掴んでみようとしたり、掴んでグシャグシャにして投げてみたり、空っぽになったガンの先を不思議そうに見つめてみたり四者四様愛らしかった。

私はこの辺りで、
ドバイの風を感じた気がする

ドゥバイが通り過ぎてった気がするんだけど…

辿り着いたのはハワイだった。

そしてモニターに
「ワィワィHaワイ」
と映し出される。

まさかの未発表曲。

これは今年のCream購入特典の
ファンミーティングで
ファンと一緒に作った曲だ。

と言っても、断片的に彼らが気に入ったフレーズを聞いただけで、メロディーラインも歌詞もほとんど知らない。

なのにこのライブの中で
これでもかと順応性を鍛えられていたからか
普通にノれているし、
なぜかちょっと歌えた気がしたし
みんなも心なしか歌ってた気がする。

オーディエンスも覚醒させるこのライブ強すぎる。

ハワイの風は、今度こそドバイの風に変わり、「バィバィDuバィ〜See you again〜」そして「With you」へ。間奏でSexy Zoneと全力のSexy ZoneC&Rを交わし、胸が熱くなった。

再び「Forever Gold」に戻り、メドレーのフィナーレを決めた。

昨年のドーム公演同様、メインステージでぎゅっと肩を組みピョンピョンと跳ねながら「Forever Gold」のサビを歌う彼らを見て改めてあの日やそしてこの一年の想いが蘇った。

Sexy Zone

ずっと鳴り止まなかった音楽がピタッと止まると、デビュー当時のSexy Zoneがメインステージに映し出され「Sexy Zone」のイントロが流れる。メロディーに合わせて過去の写真が走馬灯のように映る

ここでやっと彼らが名前を変え、新たなステージへと進む実感が湧いてくる。そしてメンバーもファンもそれを寂しいと思っていて、この12年の語りきれないほどの想い出がそうさせているのだと改めて気付かされる。

もうこの辺りで、だいぶすすり泣いている声が聞こえてきて、私もこらえてたけどかなり危なかった。

「Sexy Zone」が歌えなくなるわけじゃない。だけれどもの愛すべき彼らの名前と別れを告げなければならないことは、この曲への愛を一層大きくした。

あと改めてすっごい良い歌詞で、あの時のあの幼きメンバーが歌うからこそ魅力があって、それを歌い続けてきたからこそ説得力が増して、本当に12年かけて一緒に育った曲なんだなと実感して、歴史の重さを感じた。

サビの振りに合わせて、客席のペンライトがクルクルと回る。この一体感も12年かけて培ってきたものだ。目の前に見える全てが愛しく見える。

この歌を聴くのはきっと最後じゃない。曲名なんだからまたC&R出来る日も来るかもしれない。だけど一旦ここが節目だ。この名前と、今までの時間をこれでもかというほど愛したい瞬間だった。

最後の挨拶は、これまた頭が軽くフリーズしてて、事細かに覚えていない。以下は概要であることご容赦いただきたいが、

三大ドームが出来たこと
三つめの都市として
福岡PayPayドームでできた喜び
そして、再び戻ってくると力強く誓い、

いつも支えてくれていると感謝を述べ
今度は僕たちが支えますと元気に
背中を押してくれた。

不安に思うことが多いことも知っている。
それでも変わらずみんなを幸せにするから着いてきて欲しいと伝え、

そしてSexy Zoneという名前を
愛していることを改めて言葉にしていた。

そういえば、最後にもう一度松島と発声練習もした。昨年の挨拶は涙でグシャグシャだったのに、今年の彼の挨拶は明るくて、きっとそうしようと決意して舞台に立ったのだと思うけど、そういう語らないところで感じる姿勢みたいなものが一年でずいぶん頼もしくなった。振り返って再び感動してきた。

最後は菊池が、改名について語った。最初は簡単に受け入れ難い名前だったけれども、失う今になって、その大切さに気づいたこと、それは12年間の間にみんなで笑ったり泣いたりした思い出が詰まっているからこそのことで、Sexy Zoneとしての思い出は、この先も"永遠"に消えることはないと。

Timeless

本編の最後の曲は「Timeless」

この曲を生で聴く日は来ないと思っていたから、驚きと感動で動けなくなる感覚だった。

けれども指は自然とライトのオレンジ色を押していて、

誰が何を言ったわけじゃない、
会場は一面オレンジ色に染まっていった。

彼らが見たいのに
涙が止まらない。

彼らも泣いていたのか
泣きそうだったのか、
私は遠い席にいたし
詳細はよくわからない。

モニターには
目が潤んでいるメンバーも意地でも泣かないと誓っているメンバーもいたように見えた。

私が一番印象的だったのが、メンバーが『Your Beautiful』の歌詞に合わせて何度も何度も客席を指さしていたこと。

特にいつもクールな菊池が一番強くそれをしていて、気持ちが前に前に出過ぎてステージから落ちちゃうんじゃないかと思うくらい前に前に手を伸ばし、熱く熱く会場を指し示していた。

それは、オレンジ色になった会場を示していたのかもしれないし、応援してくれているみんなの姿はいつでも美しいんだよと伝えたかったのかもしれないし、マリウスのその言葉を代弁したいかのようにも思えて

私の涙のダムは決壊した。

とても救われた気がした。
ファンってとてもちっぽけだから。

ファンという群衆のほんのヒトカケラだったとしても、確かに求め合えているような、そんな気がしたから。まだまだ時間の限りなく彼らと共に時を刻みたいと思った。

最後のラップは、誰が歌うんだろう?
多分聴きながら、みんなそう思ってたのではないだろうか?

その答えは、マリウスだった。
5人の最初で最後のドーム公演の映像が
メインステージの大画面に映し出された。

マリウスがドームで歌うのを、
ドームにマリウスの歌声が響くのを
メンバーも含め、みんなで見守った

私は、マリウスは卒業したけれども
マリウスは確かに帰ってきたのだなと思った。

Sexy Zoneとして過ごした時間は、5人の時間は永遠に大切な思い出に。今までもこれからも変わらず愛し続けたい。

メリークリスマス

エンディングを終えると、フロートに乗ったメンバーたちが外周に現れた。

12月のコンサートだからだろうか、アンコールの曲は「Sexy Summerに雪が降る」

ツアーパーカーを着てメンバーカラーのサンタ帽のポシェットを背負ったメンバーたちはファンとの交流を楽しんでいた。

ポシェットの中からはサインボールが。
時代が元に戻ったのだなぁと感慨深かった。

ただ、球技には疎いSexy Zone、飛距離は努力点かな。そんなところも愛らしい。

2曲目は「Message」2日目を踏まえるとどうやらここはランダム要素らしい。「Message」はとても良い曲だから、寂しい気持ちもあるが、残りの都市では何が歌われるのか、心を躍らせておくことにしよう。

前を向いて帰ろう

このライブのラストを飾る曲は「RUN」

ドームコンサートならもっと明るい曲で終わる気がしてて、個人的には意外だったのだけど

この曲がラストだったことによって彼らにポンッと背中を押されて軽い足取りで現実に戻れるようなそんな気がした。

最近のSexy Zoneのライブはどうやって夢から現実に戻るか、そこまで考えられている中で

Timelessはそのトリガーとは少し違う気がした。

だからこのライブの最後を飾る曲は「RUN」で、現実へと戻る私たちの背中を勢いよく押してくれたのではないか?と思ったし、

実際とてもスッとした。

思いっきり楽しんで
思いっきり泣いて
思いっきり走り出す

最高なシナリオだ。

今日の思い出を抱いて、現実いまを生きていこう。

"Sexy"について考えた

ここまでで、私のレポは以上となる。
長文にお付き合いいただいたこと感謝申し上げたい。

さて、最後に私がライブ中にずっと感じていたことを記録しておこうと思う。

私は、ライブを見ながらずっと"Sexy"という言葉が頭の中を巡り続けていた。

彼らは"Sexy"だった。

それは破廉恥はれんちだったとか、露出が多いとかそういうことではない。

ただ、登場してきた瞬間からずっと
感情の奥底から何かが湧き上がってくるような感覚を私は感じていた。

その高揚感は表現できないほどで
悦楽、快楽、快感そんな言葉に似ている

なぜここまで、彼らに惹かれるのか、
それは、彼らが持つエネルギーが
そうさせているのではないだろうか

彼らの、プロフェッショナルなパフォーマンスそして、距離を感じさせないくらい大きな心のパワー

それらはオーディエンスを求めていた。

つまり私たちは引き合っていた

あの大きな会場の中で、大きなパワーを求め合う空気が、エクスタシーだった。

彼らのこれまでのたゆまぬ努力や、全力でぶつかってくる姿勢、大きな愛が会場の空気を爆発させていた。

それはまるでSexy Zoneの"Sexy"の解を受け止めているかのようで

Sexy Zoneの名の下に彼らが培ってきた全ての力を、ありとあらゆる表現で体現しているように見えた。

"Sexy Zone"の集大成。

Sexy Zoneの"Sexy"とはもうSexy Zoneそのもので、辞書に載っているそれとは一線を画している。

ただ、彼らの美しさ、上品さ、真面目さ、直向ひたむきさ、すべてのエネルギーが持つ魅力は見るものを夢中にし、狂わせていた。

手が届くことがなくても、
心で感じ合えた

これは、アイドルとして最強の表現力ではないだろうか。

彼らが12年間、"Sexy Zone"という名前と向き合い、"Sexy"を極めた成果。

そう思うと、余計にこの名前が名残惜しく思う。

けれども、この"Sexy Zone"という地盤がなくなるわけではない。彼らが12年間培ったこのアイドル力と、新たな名の持つパワーがきっと私たちをまだ見たことのない夢へと連れていってくれるはずだ。

その夢の向こうまで、時間の限りなく彼らと共に歩んでいくこととしよう。

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