見出し画像

パドヴァの朝

海外旅行に行ったら朝のお散歩は欠かせません。限られた日数で複数都市巡る海外旅行は基本タイトなスケジュール。行き先によっては移動を考えて、観光目的ではない経由地を宿泊先に設定することもあります。それでも折角その地(初めて降り立つ地)に来たのならばメインの教会などはおさえておきたい。それに最適なのは朝散歩です。運動にもなるし、何より非常に気持ちが良い!

画像1

ヴェネト州パドヴァ。ヴェネツィア〜フィレンツェの移動間の宿泊先に選んだ街です。お宿から教会を目指して街をぐんぐん歩きます。

画像2

人が活動前の静かで澄んだ空気間の中、ごうごうと清掃車が走る姿を早朝よく見かけます。歴史古いパドヴァ大学があり、それを通過して目的地を目指します。中世に創立された大学でガリレオも教授を務めていたそう。

画像3

歴史あるアーケード街を抜けると大きな広場に辿り着きました。プラート・デッラ・ヴァッレ。非常に美しい広場です。

画像4

画像5

こんな場所だったら毎日お散歩に来たい‥けれど日常にあったらまたこの景色も普通に感じでしまうのでしょうか。

画像6

そして目的のサンタントーニオ大聖堂へ。この日は丁度聖母の被昇天の日でした。

画像7

パドヴァで重要な教会の一つ。美しいロマネスクのファザード。8もあるクーポラ(円形の部分)が特徴的。

画像8

非常に立派で威厳ある佇まいでした。その名の通り聖アントニオの教会。カトリックの聖地として、世界中から多くの信者が礼拝に訪れるそうです。

画像9

マリア様の祝日とあって聖堂内にはパイプオルガンと歌声が響き渡り、ぞわっと鳥肌が立ちました。

画像10

静粛に静粛に‥

特別な日に人々が祈りを捧げ、厳粛な空気に包まれた空間。そこにたまたま居合わせたこの時の感覚は今でも忘れられません。頭上から足元まで、身体全体を神聖な場に見事に飲み込まれたよう。言葉が出なかったです。不思議と目頭が熱くなりました。

画像11

そこに立ち会えた幸せを噛み締め宿に戻りました。旅先でのこうした出逢いをこれからも綴って行けたらよいなと思います。朝の時間をもっともっと大切にしていこう。滞在は短くともしっかりと記憶に刻まれたパドヴァ の朝散歩でした。


この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?