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SHAWOL(SHINeeファン)さんからAROHAへの手紙

(同じ苦しみを持つファンの方が言葉を選んで書かれた手紙をじっくりと読みたかったので、私なりの訳を残しておきます。)
*分かりやすいように噛み砕いた言葉を使ったりして意訳も含まれます。

6月6日までのFantagio社屋にあるムンビンの為のメモリアルスペースに貼られたSHAWOLさんからの手紙

↓この手紙を伝えてくれた本国AROHAさんの投稿

こんにちは、AROHAの皆さん。
ビンさんの全てであり、宇宙だったAROHAの方々にお伝えしたい事があるので、一字一句丁寧に書いてみます。
もしかしたら、誰かの悲しみと痛みを利用し言葉を乱用して話していると捉えられ、眉をひそめたり、あるいは心が傷つく方々がいらっしゃるのではないかと何度も悩みました。
それでも、残ったAROHAの皆さんに元気に過ごして欲しいと願う私の気持ちが少しでも伝わったらと思うので、思い切って書いてみます。

私は5年と数ヵ月ちょっと過ぎた冬にジョンヒョンを遠くに行かせました。 あの寒い冬に。
その瞬間がとてもはっきりと鮮明で、今でもよく覚えています。
おそらく2017年の冬は私の人生で一番寒い冬だったと思います。これからもそうでしょう。
最初はこの世界にジョンヒョンがいないことが信じられなかったし、信じたくもなかったです。
淡々と過ぎていく時間、笑っている人、幸せそうに見える人達が恨めしくて憎くもありました。

ブルーナイトというラジオの司会をしていて、成長には成長痛が伴うもので、本人も成長痛を痛める過程だと思っていると話していましたが、最後の最後でジョンヒョンは『痛みは痛みでしかない』と言いました。
これは仕方ない事でしょうか。 当たり前な事でしょうか。
ジョンヒョンほどではないですが、私にとってはこの真実が辛くて仕方ありません。正直なところ、平気になんてなれませんでした。

命日という言葉はジョンヒョンには本当に似合わない言葉ですが、12月18日になると一周忌や三回忌という見たくもない多くの記事に直面し、否定していた事実に気づき、虚しく悲しむこともあります。

ジョンヒョンの時間は2017年12月18日のその日、その時で止まっているのに、私の時間は流れ続けています。
27歳のジョンヒョンより年下だった私が、ジョンヒョンと同級生になり、年上となる瞬間が近付くことが息が詰まるほど怖かったです。
泣きたい時は泣いて、寂しい時は寂しいと言い、耐えられない悲しみと憂鬱が私を飲み込みそうな時は逃げたり、大声で泣いたりしながら数年間を過ごしました。

そんなある時、突然、私にとっての自慢はジョンヒョンだけだったので、「ジョンヒョンが私の事を自信を持って自慢だと言えるような、誇り高くて素晴らしい人間になりたい」と思いました。
そう思えるようになったのもジョンヒョンのおかげなので、有り難いです。

そうやって私は寒かった冬を、ジョンヒョンがこの世に残していった数多くの歌や痕跡を通して暖かい冬を過ごす方法を一つ一つ学ぼうと努力し、急には無理でも少しずつ立ち直っているところです。
今も勿論、通りすがりにでもジョンヒョンの顔を見るだけでも、ジョンヒョンの文章を見るだけでも、抑えきれない涙が溢れます。
でもジョンヒョンは、皆が自分を思い出す時は泣くより笑っていて欲しいと望む人だと思います。
だから今もその思いだけでうまく乗り越えてようとしている途中で、これからもずっとそうしていくつもりです。 今までもそうだったように。

ジョンヒョンがブルーナイトの最後の司会する日、最後の挨拶をどうしようかとたくさん悩んだそうですが、
「そうですね、人生は出会いと別れの連続です。 僕達もその輪廻の中にいて、だから成長していると信じています。今は本当に残念で寂しくて涙が出るかもしれませんが、僕らは必ずまた会えるでしょう。
その時が早く来ることを願っています。
その時は、今の気持ちよりずっと大きな気持ちでお互いを迎えるでしょうし、僕も休みに来ます。 皆さんまた、明日も元気に過ごし、また休みに来て下さい。愛してます」
と言いました。

一文字一文字を見ていると、より彼を想い、より彼を恋しく思うのです。そして結局ジョンヒョンの安住の地にはなれなかったと思うと、とても残念に思います。
私はジュンヒョンが言った言葉に対して確信と信念を持っているから、本当に恋しくて辛いのかもしれません。

永遠の時間の中で偶然にも同じ世紀に出会い、お互いの人生を送る中で交差し、その瞬間を思い出し、記憶することができるのは奇跡であり、必然の関係だったからこそ機能したのだと思います。
そうやってAROHAの皆さんとムンビンは運命でつながっているので、時が過ぎれば必ずまた出会えると強く信じています。

今、この瞬間、街で流れるビンの歌、周りから聞こえてくる彼の話、ムンビン(문빈)という名前の2文字があなたをどうしようもない悲しみに陥れるかもしれませんが、「悲しみは溢れ出るもの」「涙は流れ出るもの」と言われるように、十分に悲しみ、痛みを感じてください。
ビンさんも見ているし泣いてはいけないと思い、無理にその気持ちを抑え克服しようとせず、その心、その感情に正直になってみてください。
そして、その気持ちをそのまま受け入れてください。

ビンさんの不在が信じられずに否定する日、いつも聴いていた歌や声が辛くなる日、ビンさんの不在が想像以上に大きくて食事を抜いたり、何日も何ヶ月も辛い思いをする日もあるでしょうが、1年、3年、6年、10年と時間が経つにつれ、泣いたり辛く思い出すのではなく、彼を思い、笑顔になる瞬間が増えていくと思います。
ビンさんがこの世に残したポジティブで可愛くて大切な思い出が溢れんばかりにありますよね。そして太陽のような笑顔の人だったので、私達の隣で輝く暖かい太陽のような存在でいてくれると思います。
ビンさんの宇宙であり、すべてである皆さんがどうか平穏であることを心から願っています。

そして、ジョンヒョンは温かく、愛に溢れた美しい人なので、きっと2人でたくさん話をして「頑張ったね」「よくやったね」と言って、強く抱きしめたのではないでしょうか?

「消えたものや失われたものの記憶についての辛い時間が過ぎると、それは次第に薄れていくものです。
その時間に身を任せていればそうなるのですが、時間に反して思い出そうとすれば、消えたものも実は消えていないのかもしれないという事もあるのかもしれません。
もうすぐ気候は暑くなり、紅葉の時期が来て雪が降るでしょう。その中で、一度でもいいから、あの人達が傍にいたことを忘れないで欲しい。そして、残された人達もこれから先、痛みを感じず、より多く思い出して欲しい」。

ジョンヒョンが言ったように、ビンさんも同じように考えると思います。これからは、一緒にいる時間が少しも霞まないように、傷つく事は少なくしてより多くを覚えておくようにしましょう。

今は辛くて苦しいですがきっと好転していって、物語の最後はお互いの笑顔が見られるようになるでしょう。それまでは頑張って乗り越えて下さい。

誰よりも温かく、優しい心で、人の境遇を自分のことのように考え心から慰め、時間が経ってもなお多くの人にとって輝く誇りであるジョンヒョンとビンさんを、ずっとずっと愛し、覚えていてください!
追記: 言葉足らずの私なので、この手紙に込めた思いが全て伝わっているかは分かりませんが、少しでも慰めになればと思います。安心してよく寝て、食事も抜かずしっかりと食べてください。
きっと大丈夫です。私達みんな。

[メモに書かれたジョンヒョンとビニへのメッセージ]
この世界では少し傷を負ってしまったけど、責任やプレッシャー、罪悪感などの悩みを捨てて、自由に遠くへ飛び立ってください。
目的地もなく好きなように泳いでみて、時には波の流れに体を預けて、ゆったりと浮かんでみて下さい。
今までは管理されていた食べ物もたくさん食べて。
そうやって、暖かい体と心で元気でいてください。
将来私達が会って初めて挨拶する時に、自信を持って手を差し伸べられるようになるまで、一生懸命元気に生きていきます。
だからどうか、うまくやっているか、元気に生きているか見守っていて下さい。
今まで十分に傷付いてきたので、これからは平穏でありますように。
ジョンヒョンもビンさんもよく頑張りました、そしてお疲れ様でした。
会えて光栄だったし、嬉しかったです。
また会いましょう、絶対に。
さようなら。

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