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私が出会った人たち①〜誤魔化さない〜

何気なく、ふと過去に出会った人のことを思い出していました。

社会に出て年数を重ねると、仕事はもちろん、仕事以外でも色んな人と出会い、それによって悩んだり傷付いたり凹んだり、、マイナスな事もあったけど、もちろん素敵で楽しい出会いもあって。

ふと振り返ると、どんな出会いも結果的には今の自分を作る過程だったのだな、と思っています。

20代前半の頃、職場でパートの女性陣と和気藹々、仕事をしていました。その方々の年代は40代後半…今の私より少し先輩だったと思います。

私は事務職、パートの方々は現場(訪問業務)で、報告書などの書類作成を手伝っていました。当時はまだIT化も進んでいなくて、パソコンに不慣れなパートの方への指導やヘルプが主な私の仕事でした。

何度教えても一人で入力作業が出来なかったり、サバサバ性格な人、甘え上手な人、覚える気がない人、意地でも一人で取り組む人、、女の世界は大変です。

そんな中、何度も同じ事を聞いてくる人がいました。天然なのか、キリキリした人がキツく言い放っても地道にコツコツ派のマイペース。

なので、私も何度も同じ事を言いながら、時に少しうんざりしながらも、放っておけない私の性格と、何より、毎回真剣に覚えようとするその人の直向きさに付き合う事は嫌ではなかったです。

出来ない自分を誤魔化さない。

忘れちゃったから、また教えて❤︎
と素直にニコニコ顔で言っちゃう人。
その顔は今でも忘れられません。

その人は乳がんを患っていました。

確か、学校の先生であるご主人と二人暮らし、お子さんは病気のこともあってか、いないような話を聞いたことがありました。

定期的に通院されていましたが、ある時、体調を崩して休む事に。
その後、しばらくして亡くなりました。

お通夜に職場の方々と一緒に伺った際、ご主人とお話しする事が出来て、皆んなでお世話になった事、いつもニコニコ優しかった事など、ワイワイ喋っていた時、私の顔を見たご主人が突然、初対面にも関わらず、「◯◯ちゃんでしょ⁈」と言った事にその場の全員が驚き「どうして私の名前分かったんですか⁇」と聞くと、

「もう毎日のように、話に出てきたから〜。◯◯ちゃんが、いつも優しく教えてくれるんだよー、とか。笑顔が可愛い!て。◯◯ちゃんが私たちの子供だったら良かったのにねーて。だから直ぐ分かったんだよ〜。」

ニコニコ顔で話すご主人。とってもお似合いのご夫婦だったと、今でも記憶に残っています。

そして、今、
思い出しながら、書きながら、号泣です。

人と関わる事が面倒だと思った日もありました。
だけど、決して無理をせず、自分が素直に助けたいと思う気持ちを優先して良かった、と改めて思い出しました。

人には人のペースがある。
大切なのは、誤魔化さないこと、自分に嘘をつかないこと。

教えてくれてありがとうございました。


私、可愛い笑顔で明日も頑張ります💪✨

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