【自前ライナーノーツ編】(5)

1stソロALBUM (2008年9月1日 発売)
『R135 DRAFT / 本園太郎 Kaleidoscope Rockestra』

M-5「お月様」
https://note.com/mz_records/n/n8cf316303275
(作詞:そうじろう・作曲:本園太郎)

君はお月様 お月様 お月様
君はお月様 お月様 お月様

でも 勘違いしないでね
君は僕がいないと 輝けないのさ

三日月の夜は 喧嘩した夜
満月の夜は 仲良くした夜

僕はおてんとう様 おてんとう様 おてんとう様
僕はおてんとう様 おてんとう様 おてんとう様

でも 勘違いしないでね
僕は君がいないと ひとりぼっちなのさ

ぐずついた日は 一人で泣いてる日
カンカン照りの日は 二人で遊んだ日

君はお月様 お月様 お月様
僕はおてんとう様 おてんとう様 おてんとう様

眩しいくらい 燃えていたいのさ
光っていたいのさ
そして 君を輝かせてあげる
そして 君をあたためてあげる

君はお月様 お月様 お月様
僕はおてんとう様 おてんとう様 おてんとう様

《Musicians》

本園太郎:Vocal, Electric Piano
松田肇:Electric Guitar
丸木英治:Fluegelhorn
酒井聡行:Flute
永田聡:CC Tuba, F TUba, Euphonium
土田 tsucchie 嘉範:Programming

Engineer:Katsutoshi Yamaguchi
Recording, Mixinig, Masering Studio:IZU STUDIO
Co-Produced:Yoshinori Tsuchida
Produced:Taro Motozono

❝自前ライナーノーツ❞

20代の前半に書いた曲。
もう、30年ほど経つのか。。
聞くも涙、語るも涙、のエピソードがあって。

当時の俺は、カセットMTRで自宅録音を始めたばかり。
4つのカセットアルバム(40~50曲?)を創った。
それを気に入ってくれた、、
ひとつ年下の友達、そうじろう君。
「彼女に歌をプレゼントしたいから曲をつけて」と、、
彼にお願いされていた。

それから間もなく。
とっても悲しいことに、、
そうじろう君は、バイクの事故で亡くなってしまった。

テーブルの上に、歌詞が残されていたらしい。
歌のプレゼントの話を知っていた彼女が、、
俺のところに、歌詞カードを持ってきてくれた。
「完成させてあげて下さい」と。。

遺言がわりと言ったら、安っぽいけれど。
愛に溢れるメッセージ。
すぐ、歌詞にメロディをつけた。
あっという間に出来た。
導かれたのだろう。

MTRにギターと歌を吹き込み、、
カセットテープを棺桶にそっと入れた。

LIVEなどで歌う気は毛頭なかったが。
しばらくして、、
彼の足跡として歌うべきか?と考える様になり。
悩んだ末、歌ってみる事にした。

初めて歌った時は、泣くのをこらえるのが精一杯。
まともに歌えなかった。
数百回?歌ってきた今でも、グッときてしまう。
計り知れないパワーがある。
こんなストレートな歌詞、俺には書けない。
究極のラブソングだと思う。

武並JJ俊明(Drs)、山田章典(Ba)、宍倉聖悟(Gt)と、、
powerhouseというBANDを組んでいた。
2005年に発表したアルバム、ラストを飾る曲。

アレンジをガラッと変えて再録音。

共同プロデュースのツッチーによるループ。
俺の拙いフェンダーローズ(エレクトリックピアノ)。
マツ君のSE的なテレキャスター(エレキギター)。
というシンプルなベーシックに、、
おれアレンジのホーンセクションをダビング。

「吹奏楽部が卒業式で涙をこらえて吹いてる感じ」
なんていう、ワケのわからないリクエストに、、
丸木さん、酒井くん、永田くん、しっかり応えてくれました。

10日に及ぶ、伊豆スタジオでの合宿レコーディングの、、
いちばん最後の録音作業で、この曲の歌入れを。

とっても綺麗な月が出ている夜だった。
ツッチーの提案で、中庭にて歌う作戦を実行。
まさに、月を見上げながら。。

高級マイクの耐久性の関係で、、
「2テイクまでに決めてちょうだい」
そんな指令を受け、プレッシャーを感じつつも、、
夜風を浴びながら、気持ちよく歌えた。

一生、歌い続けたい曲。

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