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私なりに考えてみました

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考えたこと全般をまとめています。
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水面下の執筆 -作家志望者とウェブの一筋縄ではいかない関係

水面下の執筆 -作家志望者とウェブの一筋縄ではいかない関係

このところ、noteに文章を上げられていない。
文章のプロになりたいと思っている人間がこんなペースでしか文章をアップできないというのは、傍から見れば「やる気がない」「口だけ」ということになるのかな…などと感じ、自己嫌悪に陥ったりもする。ただ、私にとっては、会社員で経済的に自立している=実家(芸術家が好きではない父親)に経済的に頼らなくていい環境が心置きなく創作する上で絶対に必要なので、収入が少ない

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一人で過ごした時間の先に現れる誰か

一人で過ごした時間の先に現れる誰か

5年ぐらい前の夏休み、一人で奈良と三重に行った。
旅の最大の目的は、三重にある赤目四十八瀧を見ること。学生時代に車谷長吉の小説「赤目四十八瀧心中未遂」を読んで圧倒され、何の展望もない男と女が物語終盤に訪れるこの世の果てのような場所を、いつか自分も歩いてみたいと思ったからだ。要はオタクの聖地巡礼のような感じ。

誰かを誘おうとは思わなかった。私の「赤目四十八瀧心中未遂」への愛と、そこから派生した赤目

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夏を仕込む

夏を仕込む

夏に予定している旅行の宿を手配した。

関東からは出るけど、それほど遠くには行かない。水の綺麗な川があって、電車で海にも出られて、白木の神社が有名な町でぼんやりするイメージ。

でも、いざ行ったら「せっかく来たし!」と張り切ってあちこち回ってしまい、疲れて東京に帰ることになるかもしれない。
一眼レフを持っていくので、ただ景色を見てぼんやりしているとシャッターチャンスを逃すし、撮ることを頑張ると遮る

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2つの顔

2つの顔

学生時代、雑誌を買っては、女の子の写真を眺めていた。
少女の面影を残した「Olive」や「Spoon.」の女の子、クールで洗練された「mini」のモデル、我が道を行く「Zipper」のクリエイター女子、それぞれの輝きに魅了された。その頃登場したお洒落グラビア雑誌「smart girls」や「月刊」シリーズなどもよく覚えている。女性の体をスタイリッシュに撮った綺麗な写真が載っていて、女なのに惹き込ま

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京都で一人飲みデビューした私は大人になれたのだろうか

京都で一人飲みデビューした私は大人になれたのだろうか

大人の条件、そして一人飲みへの憧れ大人の条件とは何か。エッセイや雑誌の特集などでよく見るテーマだ。挙げられる条件は著者や雑誌によってばらつきがあるものの、その中にかなりの確率で入っているのが「一人の時間を楽しめる」ではないかと思う。もしそうであれば、私は10代の頃から「大人っぽかった」ことになる。

中学生の頃、美術館や映画館に一人で行く楽しみに目覚めた。大学に入ってからは一人旅もするようになり、

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水溶きかたくり子が推す♡バレンタインスイーツ(塩味もあるよ)

水溶きかたくり子が推す♡バレンタインスイーツ(塩味もあるよ)

もうすぐバレンタイン、チョコ商戦の盛り上がりも今週がMAX。
せっかくなので、過去に食べてぐっときたチョコや、個人的にバレンタイン向きだと思っているお菓子を書いておこう、と思い立ちました。
ライフハック感の強い内容なので、私にしては珍しく、ですます調。

※登場するチョコはすべて東京で買ったものです。

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なぜ彼女たちは「かわいいは正義」を叫ぶのか――自撮り・被写体ガールに対する私見

なぜ彼女たちは「かわいいは正義」を叫ぶのか――自撮り・被写体ガールに対する私見

はじめに:私とSNSのざっくりした歴史昭和末期生まれの私が学生だった頃、まだスマホはなかった。当時の私たちにとっての「携帯」は、今や「ガラケー」と呼ばれている端末だ。テキストを打つ時は、画面に表示されたキーをタッチするのではなく、端末についているボタンをプチプチ押す。当然LINEもないので、友達とのやり取りはテキストメールがほとんどだった。

「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」と

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