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夏を仕込む

夏に予定している旅行の宿を手配した。

関東からは出るけど、それほど遠くには行かない。水の綺麗な川があって、電車で海にも出られて、白木の神社が有名な町でぼんやりするイメージ。

でも、いざ行ったら「せっかく来たし!」と張り切ってあちこち回ってしまい、疲れて東京に帰ることになるかもしれない。
一眼レフを持っていくので、ただ景色を見てぼんやりしているとシャッターチャンスを逃すし、撮ることを頑張ると遮るもののない状態で景色と向き合えないし、どうバランスを取るのか……というジレンマに陥るんだろうな。毎回そうなんですよー学ばないなーーー。写真と旅が趣味の人、みんなどうしてるんだろ。

ここ最近すっきりしない天気が続いていて、まあ梅雨だから仕方ないんですけど、「出かけるぜ」というテンションにならない。でも会社の夏休みが、観光地が一番混むお盆の時期になってしまっている以上、今のうちに宿を手配しておかないと狭すぎたり高すぎたりするところに泊まるしかなくなり、そうなるとせっかくの旅が台無しなので、テンションが低いまま宿を押さえる作業をやるしかない。
時期が時期だけに、いいなーと思った宿が埋まっていたり、シーズンじゃない時に比べて高すぎる値段に引いて断念したりを繰り返し、最終的には立地重視で、そこそこ綺麗そうなビジネスホテルに決めた。2ヶ月後の自分が納得してくれるといいんですが。

休む時間も期間も自分の意思だけで決められない生活なので、「思い立ったその日に旅に出る」みたいなことを言う人、羨ましいなーと思う。
でも会社という組織に月1の給料(とボーナス)で繋ぎ止められていることには間違いなく安心感があり、辞めるという選択肢をリアルに思い描けない。思い立った瞬間に旅に出ても誰も何も言わないような状況になったところを想像すると、それを心から喜べる自信はあんまりなかったりする。

ガイドブックの中では、海も、山も、町も、快晴だなぁ。


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