見出し画像

ボルボ・V40 『福野礼一郎のニューカー 二番搾り』

2013年4月30日

V40 T4 車台番号:YV1MV485BD2023399
V40 T5 R-DESIGN 車台番号:YV1MV6350D2030013
V40 T4 SE 車台番号:YV1MV485BD2023587
V40 CROSS COUNTRY T5 AWD 車台番号:YV1MZ6356D2000253

V40フルラインアップ「独占」プチ試乗会

 Aクラスが発売2カ月で5000台を受注してメルセデス・ベンツの販売初動記録を塗り替えたばかりだが、2月19日に発売されたボルボV40シリーズもまた、絶妙のタイミングで上り調子の景気雰囲気に誰もが納得する圧倒的商品力を提示し、最初の5週間で3100台を受注するという快進撃を続けている。
 なんたって2012年度(4月〜3月)のボルボ全体の販売台数が1万4051台なのだから、そのおよそ80日分を35日間1車種で売った計算だ。
 5月に予定されているクロスカントリーの追加投入もかなりの追い風になるはずで、このままいけば、今期の輸入車シェアでBMWミニを抜き、ひさびさにボルボがナンバー5の座に返り咲く可能性は濃厚である。
 せっかくお誘いを受けていたクロスカントリーの報道試乗会には行き損ねてしまったが、ボルボ・カー・ジャパンはこのページのためにゴールデンウイークの最中にわざわざ4台の試乗車を用意してくれた。1台は発売前のクロスカントリーT5 AWDだから、これで「二番搾り」のタイトルの面目をなんとか保つことが出来た。感謝である。

ベーシックT4に乗る


 V40フルラインアップ独り占め、いや二人占め試乗会の最初に乗るのは、もちろんベーシックモデルのV40である。

 269万円という衝撃的価格はこのモデルのことで、205/55-16タイヤ、ヘッドライトはハロゲン式、数々の改良型アクティブセーフティシステムを盛り込んだセフティパッケージはオプション(20万円)、そして本革シートとナビのオプションパッケージが「装着できない」という仕様設定だ。
 なにしろTFT収納を前提にデザインしているインパネ意匠なので、ナビがつけられなくても正面には7インチTFTが装着されており、車両情報などを表示するディスプレイとして使われている。ナビが映らぬTFTというのもいささかうっとおしい。スマホとのリンク機能でもあれば最高なのだが。

ここから先は

5,758字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?