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【回顧体験記】ボクは障害者21歳。〜ボクが中途障害者になってからの21年を紐解く⑮〜

(その⑭より続く)
「人工関節くん」のマジ切れを目の当たりにした51おじさんだったが、もうこうなったらやるしかない。やるしかな・・・、うん?やるのか?手術だぜ??(笑)いやいや、そんな簡単なもんじゃ・・(笑)っていう風に、51おじさんの頭内には様々な思い、迷いが交錯していった・・・。

2009年(平成20年) その2

第15章 人工関節くん、甦れ!!


今思えば、この人工関節くんのマジ切れは半ば想定されうることだったことなのかもしれない。

というのも、この時期、福祉業界では今でもあるあるのことだが、併設の特養でのスタッフ人員不足が深刻化していた。いわゆる世に云う業務がハードな割に給与である報酬が薄いというあの介護現場の実情である。

ただ、うちの法人においては、このまま放置すると合計5フロアある併設特養のうちの1フロアを閉鎖せざるを得ないというピンチに陥っていたのだ。

そこで、浮上したのが、元は特養スタッフであったこの51おじさんの特養への出張業務案である。

当然、上司からの打診から始まったものの、自分がこの組織の人間である以上は、心身的(特に患足への負担)に支障なければ、断る理由もなかった。

というわけで、この人工関節のマジギレ騒動のおきる半年前程から51おじさんはいわば、ケアハウス職員で出勤しながら、ほぼ8〜9割方の時間はケアハウスのフロアを離れ、特養スタッフとして、患足の負担に配慮した主にスタッフルームでの事務作業をしつつ、日替わりで足を使う介護業務をガチ事務業務担当の介護経験のあまりないヘルプのスタッフに指示しながら、全体業務を回すという強行手段になっていた(笑)。

とはいえ、スタッフはみな本業も忙しい人ばかりである、この51おじさんを除いて(笑)。

当然、そのスタッフが本業の部署へ呼び出されたら、たちまち51おじさんはそのフロアにスタッフ一人きりになる。となると、自分以外動ける人がいないというわけで、結局デスク業務そっちのけで患足を酷使する介護業務にいそしむ事態になるのである。

随分と話が脱線したが、結局のところそんな経緯があっての今回のオペである。

自業自得なのである(笑)。

今回のオペに先立ち、いつものごとく主治医のオペの説明から幕は開けた。

結局、人工関節自体を新しく改良されたものにごっそり入れ替えようということになった。

メリットとして常に医療進歩を続ける人工関節なので、以前に比べて足のひねり運動にも対応できるものだった。

そこからはいつものように(笑)、CT検査や肺活量検査、心電図など術前検査をダダっと受けさせられ、いざ当日、手術室へ向かう。

いつもながら、やっぱり51おじさんの心臓はバクバク(笑)。

何度やっても手術は手術。やっぱりこればっかりは慣れない(笑)。

今回も術後の地獄の全身管繋がれ動けない一晩(笑)を過ごし、晴れて51おじさんの人工関節くんは見事にグレードアップされた(笑)。

こうして、51おじさんと人工関節くんの付き合いはこれからも続いていくのである(笑)。

いつまたマジギレされるかわからんなあ・・・・(笑)。 

(その⑯へ続く)



                                              


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