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【回顧体験記】ボクは障害者21歳。〜ボクが中途障害者になってからの21年を紐解く⑯〜

(その⑮より続く)
前回の2009年に初代「人工関節くん」を初めて迎え入れたボクは、わずか2年というごく短時間で、ぶっ壊してしまった。言い換えればマジギレさせてしまったのである(笑)。

まあ、とにもかくにも、再びの入院+手術により、新しい2代目「人工関節くん」にアップデートされたわけである。

しかし、アップデートされたのは「人工関節くん」だけではなかった。

それは・・・??

2010年(平成21年)


第16章 人工関節くんとともにアップデートされたもの



この年、まさに1月1日付で、ボクは、元職場の部署を異動することになる。

つまり、ボクの「職場部署」もアップデートされたのだ。

そこで、そうなった経緯を説明したいと思う。

時間は少し前の2009年の8月に遡るー。

<この8月というのは、いわばボクの「人工関節くん」のアップデートーつまりは、ボクの人工関節の入れ替え手術を経て退院したころだ。

ボクはこの退院後、当然のことながら、元部署である「特養」へ復職したのだが、ちょうどこのころ、職場の運営する社会福祉法人が新しい事業として「介護付き有料老人ホーム」の運営を開始すべく準備が進んでいた。

そう、この場所こそ前述したボクの新しい異動部署となったのだ。

理由として、当初人員不足気味の「特養」で所属していたボクは、結局は現場の介護スタッフのヘルプと銘打って、なにかと患足を酷使してしまった結果、このように「人工関節くん」をマジギレ(笑)させてしまったことにあった。

つまりは、その患足を今度こそいたわりながらできる職種、つまりはすでに片手間にはじめていた「ケアマネジャー」という入居者の介護支援計画をたてる役割にいよいよ専念する場所として、この新しい「介護付き有料老人ホーム」の場所のオープニングスタッフとして打診が来たのだ。

ボクにとってこの話はまさに「棚からぼたもち」ー受諾を躊躇する理由もなく即決した。

これで、今度「こそ」、新しくアップデートされた「人工関節くん」とともにうまくつきあえる日々が始まるのだと。

再び2010年1月1日ー。

正式には1月6日より入居者を受け入れることになっていたこの有料老人ホームの新しい建築されたばかりのピカピカの職場で、ボクは15年前の1995年に新卒で入職する前、元部署の「特養」で、同じく新しく開所する前のアルバイトで当直していたころのことを思い出していた。

そう、ボクはまさに「生まれ変わった」気持ちだったー。

が(笑)、である。

開所初日、早くもボクは、介護スタッフがほぼ未経験スタッフばかりだったということから、それをカバーすべく介護職経験済のケアマネ専従の「はず」だったボクが夜勤に入るという(笑)想定外の勤務に。

この日は入居者も定員20名あまりのうちわずか2名だった。しかもそれほど重度の介護を要しない入居者なので、まあボクの患足にも影響しないだろうということで、なんとかボクも夜勤を受諾したのだが。

しかしいざ蓋を開けてみるとー。

なんとよりによってこの日、早速一人の入居者が入居初日の夜中に居室内にて転倒、足を骨折するという事故が発生(おいおい)、さらには入院するというハプニング。

最初から波乱の幕開けになったこの介護付き有料老人ホームでの日々は、自分用の患足の保護になるようにと職場用の車椅子を格安であてがってもらい、なんとか走り出した。

そんなこんなで、この2010年は無我夢中の1年だったー。

ちなみに無我夢中とは心身ともということではあるが(やっぱりかよ!笑)。

(その⑰へつづく)









                                              


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