第1章　いよいよ就楽旅行へ！

旅行前日はどしゃぶり雨で初フェリーへ

旅行前日の2月10日ー。
天候は見事なドシャ降りー（笑）。

しかし、ボクは不思議なことに全く不安じゃなかった。
それはなぜかー？

単に、天気予報が明日にはこの雨は上がる！とのことだったこともあるのだが、大分という場所が、同じ国内といっても、結構離れているしね・・・。というなにかわからない自信があったのだ（よく分からん（笑））。

天気はさておき、この日は朝から通所している就労移行支援事業所という職業訓練所へ通所していたが、終了する16時が待ち遠しくて仕方なかった。

そして16時も過ぎた途端に、帰り支度もそぞろに事業所を飛び出し、いざ大分へのフェリー「さんふらわあ」の待つ神戸港に向かって阪神電車に飛び乗った。

そして、港へのシャトルバスが出る阪神御影駅を降りた頃には、午後5時を過ぎたばかりだというのに、ドシャ降りの悪天候のせいですっかり真っ暗の空になっていた。

少し肌寒い中なんとかかんとか神戸港までたどりついたボクは、ばたばたと入船手続を済ませ、無事「さんふらわあ」に乗船できたのだったー。

すごすぎるぞ！フェリー乗船特典！！

さて、ここでまずボクが驚かされたのが、このフェリー内の乗船特典である！

何がすごいの？っていう声が当然聞こえて来るかと思うが、その全貌は・・以下の特典だ！

まずその１！
一番下ランクの相部屋でも十分手足伸ばせる布団がある！

その２！！
貴重品など入れるコインロッカーがコインリターン式。つまり無料！！

その３！！！
シャワールームだけでなく、男女別のちゃんとした浴場があり、しかも無料！！！

その４！！！！
船内レストランには夕食、朝食ともバイキングのビュッフェ料理が750〜1,500円で堪能できる！！！！

おまけのその５！！！！！
今は全国旅行支援キャンペーンにて、乗船した全員に船内のショッピング、食事などに使える1,000円券までもらえる！！！！！

どうだ、この5連発特典（嬉！！）

これで、さらに障害者割引で片道5,000円足らず！

さあ、どうだ（笑）。

同じくらいの料金で狭苦しい恰好のまま長時間拘束される高速バスよりは、はるかに快適だぞおい（笑）。

今でも文字に起こすと、そのハイテンションがよみがえる勢いだが、なんとか興奮を抑えつつ、レポートを続けていくとしよう。

まずは、「ツーリスト」とよばれる寝泊まりする相部屋の予約居室。同じ居室の方と「川の字」になって寝るとはいえ、十分すぎるスペース！(実際、コロナの影響もあり、一人で隣り合う二人分のスペースを確保できるとあって、なんとも広々した就寝スペース！！

実にありがたい話である。

そんなこんなで、特典その４！！！！(笑)の船上でのバイキングを堪能したボクは、まったりそのまま船上でのクルージングを満喫していた。

就楽旅行初日の朝は船上での幻想的な朝日から

なんと、タイトルにもあるように、一日の始まりである普段当たり前のような「朝日」を、この日は贅沢にも船上から眺めるという豪華さ（ひとりハイテンションな51おじさん（笑））。

実は夜明け前よりボクは、船のデッキ、つまり屋外になる場所に出て海の様子を見ていた。正直、見渡す限り四方が真っ黒な海に囲まれているのを見ているうちに、一瞬そこにブラックボックスのごとく身体ごとの飲み込まれていきそうな感覚になる自分がいて、正直恐怖にさえ感じてしまっていた。

それが夜明けになり一気に海を真っ赤に染める朝日が出てきた頃には、ボクは、今まで感じていた「恐怖」が嘘のように「感動」に変身していた。

ほんとに嘘のようにー。

こうして、ボクはこの就楽旅行の舞台となる大分県に「上陸」したのだったー。

（その３へつづく）