推しと頑張るヒルクライムレース

以前書いた記事が「推しに元気をもらう話」でしたが、今回は「推しと頑張る話」です。

あれ?インド旅行記の続きじゃないの?という人は記事を追ってくれてありがとうございます。
このレースを走ったあと、その日の夜に出国するという無謀な計画だったので先にこちらを書いておきます。

ヒルクライムレースってなに

久々にヒルクライム自転車レースを走った。
舞台は赤城山ヒルクライム。

スポーツ自転車乗らない人向けに補足すると、ヒルクライムは名前の通り坂道をひたすら登る種目のこと。
スポーツ自転車じゃなくても、自転車は坂道が辛いと思うけど、その坂を延々と10kmとか20kmとか、ひたすら登るおかしな物好きな人たち向けのレースだったりする。

ほんとのことを言うと坂道を登るのは好きではないので最近この手のレースはあまり出てなかったけど、せっかくイルミネ仕様のホイール作ったし推しと走りたいよなー!ってことで、エントリーした。

これで走ります(反対側はめぐる)

この翌週にはキャラヒルという、コスプレもOK(というか、むしろ推奨される)のオタク向けヒルクライムレースもあるのでそちらへのエントリーも検討したけど、予定が合わずこちらのイベントに出ることになった。

いわゆる痛チャリでステッカーを貼るのはディスクホイールと言われる、表面がフラットな面になったホイールを使う。だいたいの場合はカーボンなどの軽量 な素材でできているけど、本来は平坦路でスピードを上げたい時に使うもので、軽量素材とはいってもスポークのホイールよりはだいたい重くなりますので、坂道には不利。
それでもオタクが「推しと頑張る」ことを目標に、ヒルクライムレースに痛チャリ出ててるのを見て自分もそのうちやりたいなと思った、と。いや、思ってしまった、というべきか。
ちなみにこのレースで(自分が観測した限りでは)痛チャリは自分以外には、水瀬伊織ちゃん仕様の1台だけでした。

要はヒルクライムレースに痛チャリで出るのは相当な変わり者だ、ということ。
イベントによっては安全面などの理由でお断りされることもあるので、これで走れるのはありがたい。

このレースの直前はいろいろとうまくいかなかった。負傷や体調不良もあって思ったほど自転車に乗れず、直前の週すら雨で断念。
なるようになるだろう・・・という開き直りで頑張ることに。

前日は電車で移動してスタート会場近くのホテルに前泊。レースなら車で行った方が楽だったけど、ちょうど車の車検が重なったのと代車がなく…
そしてホテルに着いた途端に大雨。レース前日すら自転車乗ったのが40分くらいという有様だった。どうなっちゃうの、俺。

レース当日

ヒルクライムレースの朝は早い。

公道を封鎖して開催されるので、朝早くスタートして昼には終わるんですね。ホテルを4:45に出発して、会場には5時過ぎに到着。ここ最近の残暑が嘘みたいな冷たい風が吹く群馬県前橋市…朝は冷える。この日は雨もなくて晴れてたのはとてもよかったけども。

芝生が前日の雨でややウェットなのも×

しかも集合はこんな早朝なのに、スタートは7時過ぎ。待つだけで体が冷える。
しかもこれから登る山を見ると遠くて高い・・・

奥に見えるのが赤城山

それでもいつかはやってくる、スタート時間。

スタートから4kmほどはタイム計測がない区間で、先導のバイクについてゆっくり走る。

その後、タイム計測区間に入って登りが始まる…

なお、レース中は写真を撮るわけにもいかないので、
ここから読んでる方もしばらく文字だけの苦行のお時間です

今回のタイム計測区間は約19kmの坂道。
自転車ヒルクライムとしては勾配の変化が少なく、厳しい斜度の坂もないため「登りやすい」コースとされている。

順位を争うような上位の本気勢はともかく、エンジョイ勢は自分との闘いで目標にしたタイムを設定して登る、もしくはまずは完走を目指すということになる。
自分の場合は赤城山ヒルクライムも、ディスクホイールのヒルクライムレースもどちらも初めてだったので、まずは足をつかず走り切って完走を目標に!

それにしてもスタート直後はテンションが上がってるのですいすい登れるんだけど、それで飛ばして失敗するのも嫌なので抑えめに抑えめに・・・を意識して走った。でも、とにかく斜度が変わらないので、ひたすら軽いギアで回して登り続けるしかないしだんだん足に疲労が・・・ときどきちょっと勾配の変化があるところで足を緩めたり、踏み込んだりしてペースの変化をつけて登っていくけど、そういう区間はとても短い。

自分を追い抜いていく人たちの中には「いいホイールですね」と声をかけてくれる人もいるし、逆に自分が他の走者を追い抜くと「(ディスクホイールで走ってるなんて)まじかよ」って顔をされるのはちょっと楽しいし、沿道では地元の人たちが「頑張って」と声援を送ってくれる・・・いいイベントです!

ただ、それを頑張れていたのも13kmくらいまで。

このあたりから足攣り気味に・・・14kmあたりで遂にダメになって足付き。完走目標だけどやっぱり足はつかずに走り切りたかったのでめちゃくちゃ悔しいけど、こればかりは仕方ない。こうなるとディスクホイールがとてつもなく重く感じる。特に日が昇ってきてからは日陰はともかく、日が当たる箇所はそこそこ暑いのも影響していたように感じる。

足を落ち着けてからまた走り出す、足攣りで足付き、を1.5kmくらいずつで繰り返すうちに気持ちが折れそうになるけど、ディスクホイールで登るのを選択したのは自分だし、なにより推しと頑張らないといけない・・・!と思い直して、頭の中で八宮めぐるの「HAREBARE!!」を脳内再生して頑張る!

「ハレバレ!! ガンバレ!!キミなら出来る!!
フレフレ!! ガンバレ!!私は見てる!!」

という歌詞を再生してるうちに、現実に周囲から
「踏み切れ!いけるぞー!」
という声が聞こえてきた。
フィニッシュライン目前になって、沿道では声を出してくれてる人たちがたくさん。
声援ってほんとに力になるんですよ!最後はペースを上げてフィニッシュ!

・・・した直後に足がガクガクでふらついていたのは内緒だ。
止まってる間に抜いていく参加者をまた追い抜いて、を繰り返してたのであの派手なホイールのやつ大丈夫か?なんて思われてそうだけども。

奥に見えるのがゴールライン(ゴール後に撮ったやつ)。このアクスタも一緒に走った。

振り返り

今回のレース振り返りをすると、タイムはともかく止まらずに完走したかった・・・という目標が達成できなかったのが悔しいところ。

・練習が十分ではなかった
先に書いた通り。怪我などもあって思ったほど自転車に乗れてなかったのが痛い。うちの近くに長い坂がないから練習しにくい環境・・・というのは言い訳。ディスクホイールの足の回し方にももう少し慣れるべきだった。

・ドリンクの失敗
いわゆるスポドリを入れていましたが、量と内容がよくなかったですね。軽量化を気にせずに日が昇ってからの気温を考慮してもう少し積むべきだった。

一方で、心拍的なつらさは比較的マシだったので、足のほうが先に音を上げただけに残念。でぃすくでのヒルクライムレースは想像の倍はつらかった。でもやっぱり山の上まではイルミネちゃんたちと登れたのはよかった。推しと頑張るレース、今回は悔しかったけどまたヒルクライムレースがあればディスクホイールで出てみよう!!

というところで、赤城山から下山して千葉県まで輪行で帰宅して・・・から、インドへの旅路に。

ということで、次こそ遂にインド旅行本編が始まります。

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