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自己肯定感を高めるゼロイチ

はてさて何を書こうか。

何を書こうかと言いながら実は書きたいことがあるかと思いきや、それがない。
ただこうして筆を走らせながらウォーミングアップをしているとどこからか降りてきてそれはそれは面白いことが書けたらいいなとアテもなく脳内を散歩しているのだ。


書きたいことがなければ無理をして書かなくてもいいのだけれど、いかんせんエッセイストと名乗ったからには書かなければいけないような呪いにかけられている。呪いと例えてみたものの、実は全然呪いではない。言い方を変えればそれは暗示だ。エッセイストならば書いてなんぼだと言う暗示をかけることによって筆をとるハードルを下げているのだ。いやこの場合、エッセイストと名乗ることによってハードルが上がっているのかもしれない。どちらにせよ、こうして書く機会を作っているのだから良しとしよう。



とは言うものの、もっと根本的な部分でいうとなぜ書くのかというとそれは説明しずらい。
多分、自分の中で書くという行為が何か浄化させるような作用をもっているからかもしれない。
真っ白なところに文章を敷き詰めるだけなのだが、それは「無い」ことから「有り」を作る作業であり、一種の成功体験を得る事ができる。ゼロからイチを作る作業だ。これこそが成功体験を得る事ができ、自己肯定感へとつながる。
今日テレビでやっていたのだが、夫に掃除をさせるときはトイレとか風呂をさせると良いそうだ。理由は汚れを取り除く作業になるから掃除をした後に達成感を持ちやすいとのこと。これも自分が行った行動により成果を知ることができるから達成感から自己肯定感へとつながるのだ。


そういや、僕にもそんな経験があった。3年ほど前のことだ。
何かをやりたいとは思いつつも自分ができることの少なさを痛感していた。過去を振り返ってみても何一つして達成していない。どうにも自分がからっぽに見えた。
自信のかけらもなかった。そこで自己肯定感を高めるためにはまず成功体験を得なければいけないという答えにたどり着いた。しかし、何をしてもイマイチな僕。大きいことを始めても達成できる気がしない。そこで成功体験を得る方法の一つが掃除ということを知った。掃除は汚れを取り除くことで綺麗になり瞬時に成功体験を得ることができる。小さなことかもしれないがその積み重ねで自己肯定感を高めることができるのだ。
僕はこうしてメンタルを保つ方法を知った。

なので自分のメンタルが落ち込んでいるときは大抵、家の中が汚い。部屋の汚さは心の表れとはよく言ったものだ。


そして文章を書くということもゼロイチの作業である。大したことは書いていなくても文字カウントが表示されることでなんとなく達成感を感じたりしているのだ。
僕はたまたま書くということだけれど、人によっては描くかもしれないし他の何かかもしれない。


何を書こうかと言いながらなんだかんだで綴ることができた。
さて自己肯定感を高めるために皿洗いでもしようかと思う。

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