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最近のはなし-saikin no hanashi-

最近はすこぶるいい天気だ。

少し前まで寒くて車に乗れば暖房をつけていたものの、気づけば冷房をつけている。一年の中で冷暖房をつけない期間なんてほんの僅かで、常にどちらかをつけている気がする。
きっと我慢できるときもあるのだが、そこに空調を調整するものがあるからついつい頼ってしまう。なんとも楽な生活だ。

年度が変わったことが関係するのかしないのか、最近は日課というものが変わりつつある。これまでは毎日エッセイというのを心がけていたのだけれど最近はそうではない。
毎日エッセイを書く代わりに違う記事を書いている。そのコンテンツが完成したらまたアップするかもしれないが、ひょっとしたらどこにも公表することなくお蔵入りになるかもしれない。それぐらい個人的なことを書いている。

文章とはいかなる場合でも読みたくなるようなものでなければいけないと思っている。だけれどもコンテンツとしては読み手を意識したものだけじゃなくてもいいと思っている。どういうことかというと、誰にでも共感できる内容よりパーソナルな部分が見えた方が面白い。それは文章に限らず音楽にも言える。なんだか歌い手が歌いて自身のために歌っているような超個人的な歌にこそ、感銘を受けたりする。
文章もきっと同じで超個人的なところに何かしらのヒントがあり、ココロ揺さぶられるポイントがある。

そんなわけでエッセイを書かずとも他のコンテンツで文章を書いて、それと同時にLINEスタンプも制作している。LINEスタンプのいいところは文章を書くときとは違う脳の使い方をするところだ。脳内を整理する文章とは違い、作業的な側面を持つデザインには違う楽しさがある。それに加え作品としての価値があるLINEスタンプは自分の性格的にも適しているのかもしれない。世に自分の作品が出るということはそれだけで嬉しい。

エッセイ、お蔵入りに近い文章、LINEスタンプと同時に最近行っているのが筋トレだ。
二日に一回、腕立て伏せと腹筋をしている。無理のない程度で嫌にならない程度だ。筋トレと言えるほどではないが、やらないよりやった方がいい。
同年代で集まると、筋トレをしている友人は割と多い。30代にもなると少しずつ健康に気を使い出している。
先日も同年代の会話の中で筋トレの話になった。その人は最近ジョギングをしているとのこと。僕も一時期ジョギングが好きで、家の近所をよく走っていた。ジョギングは何よりも心のリフレッシュになる。なのでできるだけ時間を見つけて走っていたのだが、最近は全く走っていない。そういうわけで帰ってから走ることにした。
ランニングシューズを履いて家を飛び出す。
引っ越して1ヶ月ほど経つがまだ土地感覚がないから冒険も兼ねて走ることにした。

近くの川沿いまで走る。電車の高架下をくぐり、風を切る。なんとも心地いい。適度な運動は健康的な汗を流す。なんだか近頃のモヤモヤも晴れていくような気分だ。
堤防を走り、このまま家を目指すことにした。
来た道戻るの大嫌い、と思い行きとは違う道を走ることにした。道はどこまでも続いている。大体の方角が分かっているから問題ない。
そう思って走っていたのだがなかなか見慣れた風景までたどり着けない。家の方角を目指していたのに気づけば、どこかの工場の私有地に入ったり、住宅街に迷い込んだ。
体力は次第に消耗していき、ついには歩く始末。
ジョギングの格好で住宅街を歩く姿はちょっとばかし不審だ。きっと泥棒の下見ってこんな風にするのかなと思ってしまった。

どうにもこうにもならないので携帯を取り出し、地図を開いてなんとか家に着いた。
危うく33歳にもなって迷子になるところだった。

迷子の大人ってなんだか事件性の匂いがする。迷子の少年より迷子の大人の方がミステリー感が強い。

あぁ、今日はなんの話だったか。そうそうこんな日常を送っているという最近の話である。


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