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『Blame』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

次は『Tierra』三曲目の『Blame』です。
この曲は誰が聴いてもわかる(?)、Tetsuya作曲です。
まあ本当にこの曲はTetsuyaさんの代名詞的な曲ですよね。
L'Arc〜en〜CielにおけるTetsuyaさんてどんな人なの?と尋ねられたら、この『Blame』を聴いてもらいましょう。
こんな楽曲を作って、こんなベースを弾く人なんだよ、というのが十二分に理解してもらえること請け合いです。
当然Tetsuyaさんはもっと違う色合いの楽曲も制作できるし、趣向の違うベースラインもありますが、Tetsuyaさんの一番突出した要素は『Blame』で堪能できると思っています。

というか正直いうとこの楽曲、聴く度に良い意味で「ああTetsuyaさんだな〜‥」という後味が残るのみで、他の印象がなかったんですよね。。
それはそれで高クオリティの良曲だというのは間違いないです。
今回それとはまた違う要素を探すべく聴き直して気付いたのは、Kenのギター凄すぎないかということです。

ベースが印象的なテーマフレーズをほぼ全編弾き通している中で、ギターはどんな絡み方を見せるのか。
これはなかなかに難しいところだと思うのですが、そこでギターが上手く足りないところを的確に捉えて埋めているように感じられるんです。
ベースが派手な分、ギターは比較的控えめなフレーズが多く、リードの箇所以外はそこまで意識して聴くことはないかもしれません。
ところが一度耳を向けてみると、「おお、ここでギターはこんな役割をしていたのか!」と驚けるポイントがたくさんあると思います。
ただ単に控えめにコードを鳴らしているだけではなく、場面場面において演出の仕方を変えながら役割を果たしている辺り、LUNA SEAにおけるINORAN的な味わいも感じる演奏になっているなとも思ってしまいました。
個人的に特に好きなのは、モジュレーション系のエフェクトがかかっているサビのバッキングと、1サビから間奏に移ったところのシンコペーションで少しずつ音が変化していくフレーズです。

後この楽曲の歌詞について。
この歌詞、Hyde作詞ということになっているのですが、何となくTetsuyaの味を感じるような仕上がりになっているように感じませんか?
どこか個人的に『砂時計』に通じるような言葉の運び方が含まれているように感じてしまうのですが、そんなことを思っているのは自分だけかもしれません。

この楽曲Tetsuyaさん自身も非常に気に入っているという話を何かのインタビューで読んだことがありますが、そう思って当然だというほどの、キャッチーでありながらもL'Arc〜en〜Cielというバンドの持ち味が込められた楽曲に仕上がっていると思います。
これをデビューアルバムに収録し、尚且つシングルカットはしていないというところも初期L'Arc〜en〜Cielの凄さですよね。

この楽曲もUNDERGROUNDで演奏してもおかしくないですね。
ただ、2014年のライブで演奏されているので、そこをどう捉えるか。。
最近のような語り方をしてしまいましたが、それももう10年前なのですね‥

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