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推薦入学がなんだ

大学偏差値ランキングをよく見ていて、母校の偏差値が下がっていれば泣きそうになる

そんなに頑張って入った大学なの❓と聞かれたら、自分なりにと答えるしかない

大学で肩身が狭い思いをした瞬間は、誰かに推薦で入学した話を語ったことじゃなく、実際に講義内容がちんぷんかんぷんでついていけてない、あの感じ                        

話を高校まで遡ると、ごく普通の高校生活だったし、優秀でもなかった。クラブも途中で辞めた。ただ内申点を上げるために、定期テストと出席日数だけを気にしてた三年間

でも、その先にあるもの、その先に輝いているものは確かにあると信じていた

周りからズルい、せこいと想われても、もしその大学に入ることさえ出来れば、何言われてもいい、人生は必ず変わるからと思い、知らないふりしてた

昔から人生は大学が全てじゃないと、何度も使われたフレーズだけど、小中学生の時に刷り込まれた受験体質、偏差値教育、親の説教から大学の憧れは払拭できない

有名中学卒、有名高校卒とは一線を画す有名大学卒

賢い人間からみたら、そこまで誇れる大学ではないけれど、私にしたら背伸びしてもなかなか届きそうになかった大学

高校は、みんなが寝てたり、漫画を読んでいた授業中、先生は真剣だった。

教壇とこちら側では温度差があり、先生は客がいない道化師を演じていた。周りを確認したらノートを開いているのは私だけ、先生は私のために授業しているみたい

ズル休み、遅刻はなし。
誇れるのはそこだけ

教室の隅に貼り出されていた推薦入学の大学一覧表、志望大学がささやかに、さりげなく、私を呼んでいた、私はそれに呼応した

悪いこともしたけど、誘惑の果ての最後の一線は将来のため、越えられなかった。いや、越えたくなかった。
これが青春か、と悩んだけれど、毎日毎日、授業をまじめに受けつづけ、夕方は新聞配達してラスト1年を足早にかけぬけた

ギリギリの内申点、推薦基準点、神さま、仏様お願いします、どうか私を合格させてください。
合格したら、わたしは死ぬほど喜びます。人生の運を全てをこの瞬間に使い果たしてもいいと本気で想い、祈っていた日々

今でも人生で感動した日のベスト3に入る大学合格発表の日

継続は力なり、コツコツ努力することを体現できた瞬間

本当は賢くないけど、積み重ねで賢い人の影をほんの少し踏むことができた瞬間

自身の受験番号を発見した時、体は確かに燃えた

たかが大学、されど大学、肩書きだけかもしれないが、そのおかげでなんとか乗り切れている毎日、大学は私に自信を与えた

推薦がなんだ、私は推薦で人生を勝ち取った

#大学入試  #推薦入試


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