玄奘、語る

この世はどうにもならないことが、少なからずあります。
昨日の敵は今日の味方という風に、敵、味方がコロコロ変わっていきます
極端な話ですと、昨日は西軍だったが、今日は東軍で闘っていたりします
なんという混沌した世の中でございましょう
そんな世の中では、自分の筋や信念などは、まるで埃のように、簡単に飛ばされてしまいます。
もし、自分を貫いて、主君を守り続けて、闘い続けるなら、先は死ぬことしか待ち受けてないでしょう
どうしても納得がいかない、許せないことがあって、主君を裏切ってしまう、信じていたものが粉々に破壊され、信じるものがなくなっても、人は闘い続けてなくてはなりません。
せっかく、人として生まれてきたのだから、だれかの為に生きようと思うことは当然のことであります。
100年、200年後の未来には、この戦乱の世の中はどのように伝わっていくのでしょうか、
初めての戦で命を落とした人は数知れず、無念、非業の死を遂げた人間は、何のために産まれてきたのか嘆くでしょう
この世は、自らがどう足掻いたところで、どうなるわけでもありません。
だからこそ、どうにもできないからこそ、みな平等に死にます
だから今を生きなければなりません

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