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五右衛門ビール風呂②

2 〜決起〜

4年前に88日間の禁酒してから、今回2回目の禁酒を思い立ち、決行する決意をようやくした。
何か大きな過ちがなければ、禁酒する気はなかった。
今回は酔った勢いで両親に、メールで「しょーもないこと」を送信し、自責の念にかられ、とても 後悔したことから禁酒に至ったのだった。
今回の禁酒では、目標を約100日に定めた

100日禁酒すれば体から酒はすっかり抜け、肝臓も新品になれると思い、都合のいい考えだとしても心が弾んだ

3 〜動機〜

ふと、100日分のビールはどれくらいの量か気になりだした。
平均1日1リットルのビールを今まで飲んでいたから、100日で100リットルのビールを飲むことになる
ビール100リットルを目で見て、肌で感じたいと思った
妄想は大きくなり、100リットルのビールを風呂に入って、浸かり、感慨にふけてみるのも悪くないなとひらめいた。
季節は夏、屋外に簡易の組み立て式の五右衛門ビニール風呂をネットで購入した
気の置けない仲間を誘い、100日後の証人になってもらう手筈を行なった。

4 〜焦り〜

さて肝心のビールはどうしようか。
黒ビールなんかも風呂としていい感じになるのかな
発泡酒、第三のビールいろいろある。
でも飲むわけじゃないから、経済的に安い第三のビールに決めた。
500ミリ1ケースでも、第三のビールとビールは倍ほどの値段が違った。
100リットルのビールを用意しようと思ったら、500ミリのロング缶、24本入りを8ケースとプラス500ミリを8本必要だ。
結構な量と、額だ
でも公言したから、日にちが経つにつれ中止したいとは言えなくなってきた。
また、禁酒をおこなう人間が近く現れた。
少なからず影響を与えてしまったのではないだろうか。
この企画、こんなことして意味があるのだろうかと考えたこともあり、考えていたら果ては、生きる意味はあるだろうかと飛躍、発展したこともある。
実際の話、他の人が一番そう思っているんや、と自分に突っ込んでいた

さらにはビールをプルタブを開けずに氷水を風呂に入れ、缶ビールを缶のまま放り込むといった祭りの露天商みたいなことにしたら、飲むこともできるし一石二鳥と思ったが、それはビール風呂じゃないと却下された

そりゃそうだ、ビールに浸かってこそビール風呂

5 〜葛藤〜

そんなこともあり、迷い、戸惑いがある中でなんとか100日を目指していた。
その間、飲み会にも数多く参加した
最初は、飲み会で冷静に周りを見て、酒を飲まない人間は、こんな感じかと思い新鮮な気がしたが、何回か行くうちに酒が飲めないことが辛くなってきた。
ビールなら3リットルくらい飲めるのに、ノンアルコールやジュースはそんなに飲めない、2.3杯で限界。
全然面白くない、冷静でいる自分が嫌で疲れていた
辛かったけど、みんなに宣言した手前、やめられない
みんなに言って始めることは効果があるってことをはじめて実感した

6 〜祈り〜

90日を越えてネットでの酒の注文、ここまできても、酒がもったいないと、思ってしまう
90日を越えてからが一番辛い
自分との葛藤だ、開始した日なんか正確にみんな覚えていないし、100日前でもバレないやろう、飲んだろうかって1日に何回も思った

あと5日、4、3、2、1日

ついにきた。
さあ、これからどうする、ビール風呂に入りながら、これからの事を考えみたい。
そして酒ともう一度付き合っていけるか見極めたい


#ビール #ビール風呂


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