北陸新幹線の敦賀延伸のニュースを見て胸が熱くなった。特に福井駅。ホームに人が溢れるのは鉄道好きな人が新型車両や引退車両に集まる映像でよく見るけれど、改札の外や駅の外にまで人が溢れているのは開業ならではなのかな。インタビューを受ける人々が「念願」という言葉を使いながら笑顔を見せる様子にこっちまでいい気持ちにしてもらった。

人が喜ぶ姿を見るのは好き。今のご時世お金のかかることには誰かしらが無駄だと言って、純粋に喜びに溢れた様子というのはなかなか見ることができないけれど、今回の北陸新幹線の敦賀延伸のニュースは喜びに満ち溢れていた。こんな幸せな映像はなかなかお目にかかれない。めっちゃよかった。

新幹線といえば九州新幹線鹿児島ルートの開業キャンペーンの祝！九州も思い出しちゃう。この映像を見て涙を浮かべた人は多いはず。こんなに一般人の笑顔で溢れたCMはみたことがないってくらいみんなニコニコして手を振って飛び跳ねて。東日本大震災があって当初予定した量の放送はできなかったと思うけれど、多くの人の心に残っているから何度も話題になるんだと思うし、いつかあの風景を見るために鹿児島行きの新幹線に乗りたい。

私は東海道新幹線の沿線に住んでいて、生まれた時から新幹線の駅が最寄駅だったのでこの感動を味わったことがない。東京にも大阪にも2時間くらいで行けるのにあの光景が羨ましいと言ったら怒られるだろうけどこの先地元にあんな明るいニュースが来ることはないと思うので羨ましい。

話を北陸新幹線の敦賀延伸に戻す。その日の夕方には100%明るい取り上げ方は終わってニュースサイトには大阪延伸の見通しが立っていないという見出しが増えた。明るいだけでは居させてくれない。関西は遠くなった。それはそう。中部だってそう。私も米原からしらさぎに乗り換えて金沢までよく行ってきたので敦賀乗り換えが増える。正直敦賀延伸のニュースを見るたびに乗り換え嫌だなーって思ってた。

でもあんな晴れやかなニュース映像見たら敦賀乗り換えねえ……とはもう言えない。やっぱり東京と繋がるのは嬉しい。私も東京と大阪のちょうど真ん中あたりで最寄りの都会は名古屋って街で暮らしているけど一番行くのは東京だもの。東京には色々ある。北陸関西の経済圏で暮らしているわけでもない私がたまの敦賀乗り換えで文句を言ってごめんなさいと本気で思った。これはおめでたいことだ。

今度金沢に行く時はお祝いの気持ちで乗り換えしたい。そしてどうせ乗り換えるんだから金沢より先の富山にも行ってみたい。今年の冬、雪が深くなる前に美味しい魚を食べに行こうと思う。